展示案内特別展・テーマ展 詳細

テーマ展「絵で見るえひめの遺跡 ―早川和子氏原画展―」

 考古イラストレーターの第一人者である早川和子氏の愛媛県内での遺跡復元画の作成は、2009年に当館で開催した企画展「えひめ発掘物語Ⅱ&絵で見る考古学」を契機に、その後も松野町河後森城跡、西予市笠置峠古墳、松山市考古館など最新の発掘調査成果等を基にして遺跡や遺跡で行われた儀礼などをわかりやすく再現する復元画が作成されています。そして、その作品数は30点を越えました。
 本展を通して、県内の各時代の遺跡や古墳や中世城郭について、興味や理解を深めていただければ幸いです。

展示概要

会場
愛媛県歴史文化博物館 考古展示室
会期
2025年4月26日()~8月31日(
開館時間
午前9時~17時30分(展示室への入室は17時まで)
観覧料
ご観覧には常設展観覧券が必要です。
  大人
(高校生以上)
65歳以上 中学生以下
常設展観覧料 580円[480円] 300円[250円] 無料
※[ ]内は20名以上の団体料金
※ 未就学児は無料
休館日
開館日カレンダーをご確認ください。
開館日カレンダーはこちら

主な展示資料

岩陰のくらし

(久万高原町上黒岩岩陰遺跡)
早川 和子 氏 作画

海に臨む前方後円墳

(今治市相の谷1号墳)
早川 和子 氏 作画

経塚に祈りを込めて

(今治市奈良原山経塚)
早川 和子 氏 作画

湯築城の猫

(松山市湯築城跡)
早川 和子 氏 作画

テーマ展関連講座

2025年5月31日()13:30~15:00

考古講座①

テーマ展関連講座
絵で見るえひめの遺跡 ―作成裏話

講師 … 早川 和子 氏(考古イラストレーター)

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早川和子氏 プロフィール

 宮崎県生まれ。東京のアニメスタジオ、マッドハウスで「天才バカボン」「ギャートルズ」「ガンバの大冒険」などの動画を担当。そののち京都に住み、京都府埋蔵文化財調査研究センターで整理作業を行い、1986年頃から考古復元イラストを描くようになる。
 復元画は小・中学校の教科書をはじめ、奈良文化財研究所、全国の博物館・埋蔵文化財センターなどで活用され、『日本歴史館』(小学館)『古代史復元』(講談社)『発掘された日本列島』(朝日新聞社)などに掲載されている。2007年には早川氏のイラストを通して古代を解き明かす『よみがえる日本の古代』(小学館)が刊行された。また、学術研究を踏まえた正確さと、わかりやすく楽しいイラストが評価され、2022年には第8回古代歴史文化賞特別賞を受賞(古代歴史文化普及協議会(島根県・奈良県・三重県・和歌山県・宮崎県))。