平成29年度博物館実習の終了

8月 20日 日曜日

8月15日(火)~20日(日)の6日間で実施した29年度の博物館実習も無事に終了しました。

今年度、当館では3名の実習生を受け入れました。期間中実習生は、1名のインターンシップ生とともに、歴史・民俗・考古資料の実物資料の整理作業や写真撮影、「教員のための博物館の日」やワークショップなどの各種イベントの受付・運営補助などに取り組みました。

博物館実習を通じて、実習生は博物館の裏側で学芸員による地道な資料収集・整理、調査・研究、展示などの活動があること、また、博物館と人を結びつける普及活動の大切さを学ぶことができたのではないかと思います。

今回の体験が実習生の皆さんにとって博物館の役割について理解を深めていただければ幸いです。実習生の皆さん、6日間お疲れ様でした。

歴史資料の整理実習

民俗資料の整理実習

考古資料の整理実習

「教員のための博物館の日」 運営補助

イベントの受付

ワークショップの準備

【混雑状況】1時間待ちの「トリックアート 大江戸物語」

8月 11日 金曜日

3連休が始まりました。

本日8月11日(祝)は、午前中から多くのお客様でにぎわっています。

現在開催中の「トリックアート 大江戸物語」は

午前11時頃から入場される方々の行列ができ、

午後2時現在、入室まで約1時間待ちとなっています。

今後も、お盆休みや土日は、展示室内や駐車場が混雑することが予想されます。

なお、午前9~10時半は、比較的待ち時間が少なく、入場できています。

なるべく時間に余裕を持ってお越しになることをお勧めいたします 。

皆様のお越しをお待ちしております。

自由研究応援講座「戦争を調べよう」~テーマ展「戦時下に生きた人々」~

8月 6日 日曜日

8月6日(日)、テーマ展「戦時下に生きた人々」に関連して、自由研究応援講座「戦争を調べよう」を開催しました。小学校・中学校の親子3組10名が参加しました。
まず、自由研究の「きっかけ」、「目的」、「調べ方」、「まとめ方」など、自由研究をする上で大切な点を講義し、次に展示室で解説をしました。参加者には事前に配布した穴埋め問題を通して、自由研究のキーワードとなる言葉をみつけてもらいました。再び研修室にもどって答え合わせをした後、具体的な自由研究の一例を紹介しました。そして、「戦争の悲惨さと平和の大切さ」など、自分なりに普遍的な言葉を見付けてほしいと伝えました。
本講座には展示資料の寄贈者である宇都宮長三郎さんもお越しいただきました。終戦時に宇和島中学校の生徒だった宇都宮さんには、宇和島空襲の様子や「自由」の素晴らしさを語っていただきました。早速、参加者は宇都宮さんに質問したり、一緒に写真を撮ったりしていました。「調べ方」、「まとめ方」で「君たちが戦争体験者から直接話しを聞くことができる最後の世代です」と聞き取り調査の重要性を強調していただけに、早速すばらしい「調べ方」ができていると思いました。
夏休みの児童・生徒のみなさん、歴史や文化を取り上げた自由研究で分からないことがあれば、遠慮なく博物館にお電話下さい。


            展示解説の様子


         空襲について語る宇都宮さん

資料紹介「まぼろしの一銭陶貨」~テーマ展「戦時下の人々」から~

8月 3日 木曜日

今日はテーマ展「戦時下に生きた人々」の中から、「3 留守を守ったお母さん」のコーナーで展示している「まぼろしの一銭陶貨」を紹介します。
明治以降、日本の貨幣は金・銀・銅を主な材料として作られました。戦争の長期化と軍需優先のあおりを受けて、昭和8(1933)年に純ニッケル硬貨が作られました。この背景には軍需資材としての利用価値が高いニッケルを輸入して、貨幣として備蓄しようとした意図があり、昭和13(1938)年にニッケル硬貨は回収され、次はアルミニウム硬貨が作られました。しかし、アルミニウムは飛行機の材料となるため、2度にわたり量目が変更されました。10銭硬貨の場合、昭和16(1941)年に1.5gから1.2gへ、昭和18(1943)年には1.2gから1gになったのです。アルミニウムに続いて作られたのが南方の占領地でとれる錫や亜鉛を使った硬貨です。しかし、戦況の悪化で南方から錫や亜鉛も手にはいらなくなります。
そこで、政府が考えたのが粘土を材料とした陶貨です。有田焼や瀬戸焼で有名な佐賀県、愛知県などの陶器メーカーが作りました。表には富士山、裏には桜花の模様があしらわれています。昭和20(1945)年の敗戦によって使用されることなく、粉砕されたのですが、少量ながら市場に出回っています。なお、一銭という単位の貨幣が作られたのは、不発行ながらこの陶貨が最後となりました。お金を通じて戦争を捉えてみると、戦争を身近にイメージできるかもしれません。
8月6日(日)には自由研究応援講座「戦争を調べよう」(事前申し込み必要)を行います。ぜひ、ご参加ください。展示は9月3日(日)まで開催しています。

               表


              裏

浮世絵摺りに挑戦!

7月 22日 土曜日

7月15日から特別展「トリックアート 大江戸物語」が始まりました!

関連イベントとして、特別展会期中の土曜日に

「浮世絵摺りに挑戦!」が行われています。

 

今回摺るのは「六十余州名所図会 伊予西条」という浮世絵です。

「六十余州名所図会」は歌川広重が日本全国の名所を描いたシリーズで、

石鎚山の壮大な風景を愛媛の名所として描いています。

 

この浮世絵は五色摺りとなっているので、一色ずつ丁寧に摺っていきますよ!

薄い色から順番に重ねていきます。

まずは黄色のインクを、版木にのせます。

 

次ぎに紙をのせて、ずれないように気をつけながら摺ります。

 

黄色の次は、赤→緑→青→黒の順番で

同じように重ね摺りしていきます。

 

黒まで重ねたら、完成です!

 

一色だけだと、何を書いているのか分かりませんが

五色重ねることで綺麗な浮世絵が完成します。

江戸時代、大流行していた浮世絵が

どのようにして作られていたのか

実際に体験してみてください!

 

 

浮世絵摺りに挑戦!

日時:特別展会期中毎週土曜日 13:00~15:00

※8/11~8/15の夏休みイベント期間は除く

場所:エントランスホール

参加費:特別展もしくは共通観覧券が必要

 

特別展「トリックアート 大江戸物語」は9月3日(日)まで!

資料紹介「伸びゆく小供」 ~テーマ展 「戦時下に生きた人々」から~

 今日はテーマ展「戦時下に生きた人々」の中から、「2 ぼくたちも戦争のなかにいた」のコーナーでパネル展示している「伸びゆく小供」を紹介します。実際は絵葉書の裏面に描かれています。封筒には「一億一心」のスローガンが記載されています。「ゼイタクハ敵」、「勤労奉仕」、「慰問袋」などのタイトルで子どもを登場させ、子どもでも分かりやすいように漫画風に描かれているのが特徴です。子どもたちにも生活の苦しさに堪え忍び、出征している兵士を思いやって国内を守る思想が強いられたのです。
展示室ではこの他にも戦艦文鎮やヘイタイ双六などのおもちゃ、日独のマークがあしらわれた子ども服、当時の教科書、武道が科目となった通知表、学徒勤労動員の写真なども展示しています。子どもの成長にあわせて資料を順番に展示していますので、当時の小学生から中学生までの様子がよく分かると思います。戦争と子どもについては、子どもは弱い立場で守られていたイメージがありますが、小学校五年生なら十年経てば一人前の兵士となります。そのため、大人たちは子どもの頃から国への忠誠心や兵士となることの意味をいろいろな手段を使って浸透させたのです。そして、純粋な子どもほど大人の考えを素直に正しいと信じたのです。当時の子どもたちの資料を、「純粋で弱い立場」という視点と、「将来の戦士」という視点で複眼的に見ていただければ、資料の見方も変わると思います。皆さんいろいろな角度から資料をご覧ください。展示は9月3日(日)まで開催しています。

         封筒

         ゼイタクハ敵

         勤労奉仕

         慰問袋

西予市宇和文化の里施設との連携

7月 19日 水曜日

7月15日(土)から、西予市宇和文化の里施設と歴博との相互割引を開始しました。歴博で、宇和文化の里施設(開明学校・宇和民具館)入館券をご提示いただくと、歴博の常設展・特別展・共通観覧券が団体割引料金となり、逆に歴博の観覧券を宇和民具館で見せていただくと、開明学校・宇和民具館の入館料が団体料金(50円引き)となるというものです。
西予市宇和文化の里とは、歴博が宇和にできた時から、いろいろと協力しあってきたところですが、お互いのお客様に、ついでだから少し周遊してみようかというきっかけとなって、のんびりと歴史や文化に触れあっていただければ幸いに思います。
歴博では、7月15日(土)から、夏の特別展「トリックアート大江戸物語」が始まっていますが、そのトリックアートの一つに桶の中を走って逃げる「桶泥棒」というのがあります。桶と言ってもプラスチック製の風呂桶くらいしか思い浮かばない方も多いと思いますが、ちょうど宇和民具館では、企画展「桶と樽のある暮らし」を開催しています。歴史のある宇和では、今も桶や樽を使っておられる醤油屋さんや酒屋さんがあり、桶を作っておられる職人さんもいらっしゃいます。宇和民具館の中にも、歴博のポスターがあって、しっかり宣伝していただいてました。
7月16日(日)には、今回の特別展の関連体験講座「江戸時代のくらしに学ぶ」が開催され、受講者の方々と一緒に、宇和民具館や末光家住宅など卯之町の町並み散策をしてきました。

館蔵品の鎧兜が大洲へ!

7月 16日 日曜日

資料の貸出作業が行われました。

今回貸出するのは、大洲藩主加藤家ゆかりの鎧兜3点。

大洲市立博物館の特別展「大洲のお殿様」(7/22~9/12)で展示されます!

では、貸出作業の様子をご紹介!

ますは貸し出す資料の状態を確認していきます。

鎧兜はパーツが多いのですが、隅々まで細かく確認しますよ!

そして、その様子は調書に記録しておきます。

確認作業が終われば、梱包作業へ。

「薄葉紙(うすようし)」という薄い和紙で

痛んでいる所や傷つきやすい所などをカバー。

胴体も、擦れて痛まないようにグルグル巻いて保護します。

最後は箱に入れ、隙間を埋めて動かないようにして 完成!!

兜も梱包していきます。

薄葉紙は包むだけではなく

クッションや紐としても活用されます。

薄葉紙、すごいんです!

今回貸出した資料は、大洲でご覧になれます。

ぜひ、大洲市立博物館に足をお運び下さい!

大洲市立博物館

特別展「大洲のお殿様」

平成29年7月22日(土)~9月10日(日)

ルー大柴さん「トリックアート大江戸物語」を体験!

7月 15日 土曜日

本日7月15日から歴博 夏の特別展「トリックアート大江戸物語」が始まりました。一番最初の入館者は、カップルのお二人。仲良く写真を撮られていました。
それから本日は午後から、「名水サミットin西予」が当館で開催され、そのゲストのルー大柴さんが午前中、打合せで先に来られて、特別展を見ていただきました。さすがに決めポーズもばっちりです。

ちょうど入館されていた子どもさんとも一緒にポーズ。最後は、スタッフと一緒に記念撮影。

「トリックアート大江戸物語」は、9月3日〔日〕まで。楽しい写真を撮りに、ぜひいらっしゃってください。スタッフ一同お待ちしております。

テーマ展 「戦時下に生きた人々」開幕!

特別展「トリックアート 大江戸物語」が15日(土)から開幕しました。錯覚を利用した不思議な江戸時代をぜひお楽しみ下さい。そして、お時間のある方は特別展と同時に開幕したテーマ展「戦時下に生きた人々」もご覧ください。特別展とはまったく異なる雰囲気ですが、夏には欠かせないテーマです。
この夏で戦後72年。実際に出征したり空襲を体験した世代は年々少なくなってきました。今のうちに戦争の悲惨さと平和の大切さを戦争体験者から聞き取り、次の世代に伝えていかなければなりません。当館では聞き取り調査も行っていますが、戦時資料の収集も行っています。いずれ戦争体験者はいなくなります。その時、戦争の実態を伝えるのは、戦争体験者から聞き取った内容と資料です。資料は何も語らないと思われがちですが、こちらが聞き取ろうとすると、いろいろなことを語ってくれます。今回のテーマ展は、戦時中の国内に焦点を当て、1空から爆弾が落ちてくる! 2ぼくたちも戦争のなかにいた  3留守をまもったお母さん  4飛べなかった特攻隊員  5まだまだがんばれ、がまんしろ!  の5コーナーからなっています。これから各コーナーの代表的な資料を紹介したいと思います。今日は松山空襲の写真を紹介します。
この写真は昭和20年9月7日にアメリカ軍が空撮した松山市の写真で、アメリカ公文書館に所蔵されています。写真の中心に城山、城山のふもとに黒く塗られて空襲からまぬがれた愛媛県庁、下の右隅に石手川、下の中央に松山市駅が見えます。松山市は昭和20年に入り何度も空襲を受けています。『愛媛県史』によると、特に5月4日の空襲で死者76名、行方不明3名、重軽傷者169名、7月26日の空襲で死者251名、行方不明8名と記載されています。空襲を受けると真っ黒になると思われがちですが、空襲からある程度時間が経つと、焼けて黒くなった木材などは浚われるため、地面がむき出しとなって白く見えるのです。つまり、この写真の白い部分が空襲を受けた範囲なのです。道後・新玉・立花・旭町・小栗・持田各町の一部と三津浜、農村部を残して焦土と化しました。不思議なことに22連隊が置かれていた堀ノ内はほとんど被害を受けていません。当時22連隊は出征していましたが、松山の軍事拠点である堀ノ内は市民にとって軍隊の象徴的な場所だったと思われます。アメリカ軍は意図的に空襲しなかったのか、それとも空き家同然の堀ノ内よりも松山市街の空襲を優先したのか詳細は分かりませんが、この写真は松山空襲の実態をよく伝えています。
展示室には空襲前後の宇和島市の空撮写真や焼夷弾の殻なども展示しています。空襲は焼夷弾によって実行されましたが、飛行機から1本1本バラバラ落とされたわけではありません。展示室では焼夷弾の仕組みや1機の飛行機にどれほどの焼夷弾が積まれていたのか、などについても解説しています。無差別な空襲をとおして、戦争の悲惨さを感じ取っていただければと思います。


展示室入口


展示室内部


体験コーナー


松山空襲後の写真

Page 1 ⁄ 9812345102030...最後へ »