3月 11日 木曜日
先日の休館日に行なわれた展示室の点検作業に合わせて、歴史展示室1では展示替えを行いました。
上の写真がこれまでの展示風景です。


下の写真が今回実施した展示替え後の様子です。違いがわかるでしょうか?
昨年4月~6月に開催した企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」にて展示した早川和子氏作成の遺跡復元画3点をパネルにして展示しています。この復元画の取材時の様子は過去の記事遺跡復元画ができるまで-3 をご参照ください。

特に今治市相の谷1号墳を紹介するコーナーでは、これまで展示していた模型に替わって、パネルで古墳築造の様子を紹介するとともに、出土遺物の一部を新たに展示しています。

もう2枚の新しいパネルは展示室で探してみてはいかがでしょうか。
tomiemi | カテゴリー: 常設展おすすめ情報 |
3月 9日 火曜日
特別展「ポーラ・コレクション 美人の化粧術~姫君からモダンガールまで~」を御覧になった方には、ポーラ文化研究所が発行している『化粧文化PLUS Volume2』を無料配布しています。テーマは「かわるもの、かわらないものって?」。美肌ケア、ベースメーク、口紅などの江戸時代から近現代にかけての変化が、カラフルな図版とともに分かりやすく紹介されています。特別展で展示されている資料の図版も収録されていますので、展示の副読本として最適です。

なお、より詳しく化粧文化を紹介している書籍として、ミュージアムショップでは、村田孝子著『大江戸カルチャーブックス 江戸三〇〇年の女性美 化粧と髪型』(青幻社発行、2007年)を関連図書として販売しています。お越しの際にはぜひミュージアムショップにもお立ち寄りください。

inojun | カテゴリー: 特別展おすすめ情報 |
3月 6日 土曜日
特別展「ポーラ・コレクション 美人の化粧術~姫君からモダンガールまで~」は無事開幕しました。初日はポーラ文化研究所主任研究員の村田孝子先生により、「ポーラ・コレクションの見どころ」ということで、展示解説いただきました。ポーラ・コレクションを研究し続けてきた村田先生ならではの展示解説で、化粧文化の奥深さが伝わったのではないかと思います。

なお、展覧会最終日の4月4日にも、特別展関連の歴史講座として村田孝子先生の「江戸美人のおしゃれ術」があります。こちらは研修室での講座になりますが、即席でできるお歯黒なども登場するかもしれません。興味のある方はぜひ講座も受講ください。
inojun | カテゴリー: 特別展おすすめ情報 |
2月 16日 火曜日

特別展「ポーラ・コレクション 美人の化粧術 ~姫君からモダンガールまで~」は、本日開幕しました。
観覧料は以下のとおりです。
■特別展
大人 500円(400円)
65歳以上 250円 (200円)
小・中学生 250円(200円)
■常設・特別展共通
大人 700円(580円)
65歳以上 350円(280円)
※( )内は20名以上の団体料金になります。
※小・中学生は常設展は無料です。
職員一同、みなさまのご来館を心よりお待ちしております。
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2月 14日 日曜日
バンクーバー五輪が開幕しましたが、特別展「ポーラ・コレクション 美人の化粧術~姫君からモダンガールまで~」の方もいよいよ開幕が近づいてきました。先日はポーラ文化研究所にうかがい、資料の借用を行いました。

1点ごとに点検を行い、資料を輸送に耐えられるように丁寧に梱包していきます。今回は資料点数が多いので、2日間かけて作業を行いました。
資料は無事に博物館まで到着。資料の列品に取り掛かります。

列品は余裕をみて3日間を予定。狭い展示ケースのなか、どう展示すると綺麗に見えるのか考えながら、慎重に資料を並べていきます。終盤にさしかかると、展示の全体像がくっきりと見えてきます。学芸員として少しほっとする瞬間です。


今日は列品の最終日。最後の追い込みになります。
inojun | カテゴリー: 特別展おすすめ情報 |
2月 5日 金曜日
先日、愛媛県最南端の峠である松尾峠を訪れ、歩いて県境を越えてきました。南宇和郡愛南町小山と高知県宿毛市大深浦の間にあるこの峠道は、昭和4年に宿毛トンネルが貫通するまでは、伊予と土佐を結ぶ主要な街道として多くの人々に利用されていました。享和元(1801)年の記録には、普通の日に200人、多い日には300人が通ったと記されているそうです。

また、ここには、貞享4(1687)年と翌年に建立された2基の石柱が存在し、それぞれ「従是西伊豫國宇和島藩支配地」、「従是東土佐國」の文字が刻まれています。


この石柱から南西へ200メートルほど行くと「純友城址」と書かれた看板があります。それによると、天慶4(941)年、追捕使小野好古率いる朝廷軍に敗れた藤原純友は、伊予から九州へ逃れるとき、妻とその父をこの純友城に隠した。やがて純友と息子重太丸が討たれたことを聞いた妻は、悲しみのあまり気が狂い、その年の8月16日にこの地で亡くなった、とされています。

この記事の出典と思われる『前太平記』には、
「爰に栗山将監入道定阿と云ふ者あり。是は、伊予掾純友が末子重太丸が母方の祖父なり。去んぬる承平の比、純友隠謀露顕して伊予国を出奔せし時、定阿入道も重太丸が母を具して当国を立ち退き、土佐国松尾坂と云ふ所に忍びて居たりけるに、一類残らず討たれ、重太丸も縲紲の辱めに逢ふて、京都に誅せられぬと聞きしより、彼母恩愛の悲嘆に堪へず、慟哭の余りにや物狂わしく成つて、巫医の功を尽くすと云へども更に験もなく、今年八月十六日に思ひ死にゝぞ失せにけり。」
と、「土佐国松尾坂」の記述が見えます。
現在、純友城址には展望台が設けられており、宿毛湾を一望できるようになっています。

ここから、高知県側に下っていき、宿毛市大深浦に入ると松尾坂口番所跡がありました。往時は不法越境者を厳しく取り締まっていたと思われます。

3月には、友の会会員でここを歩き、春の心地よい風とともに予土国境を行きかった人々の歴史にふれていきたいと思います。
jboy | カテゴリー: 南予の史跡紹介 |
2月 4日 木曜日
特別展「ポーラ・コレクション 美人の化粧術~姫君からモダンガールまで~」も開幕が迫ってきました。この数日、展覧会場の設営に汗を流しています。

昨日は看板もできあがりました。ポスターのデザインに合わせて、落ち着いた雰囲気に仕上がりました。いよいよ来週は資料の借用に出張します。
一方で、今年は常設展示室で開催されるテーマ展「おひなさま」も、展示の追い込み。

御所人形を慎重に列品中。少しも気が抜けません。

こちらは江戸小物を列品中。細かい資料ばかりなので、学芸員の中でも比較的繊細(?)と思われる人が並べていきます。
テーマ展の方はようやく終わりが見えてきました。
inojun | カテゴリー: 特別展おすすめ情報 |
1月 30日 土曜日
特別展「ポーラ・コレクション 美人の化粧術~姫君からモダンガールまで~」の開幕が近づいてきました。毎年、春恒例の展示として定着した「おひなさま展」は、今年は常設展示室の考古展示室・文書展示室でテーマ展として開催します。
細々とお道具が付いたおひなさまを展示するのは時間がかかるので、今週から列品を始めました。昨日には民俗展示室2の三つの民家に段飾りを展示して、ご覧いただけるようになりました。博物館にひと足はやい春が訪れたようです。

特別展、テーマ展はいずれも2月16日(火)に開幕します。今しばらく準備の日々が続きます。
inojun | カテゴリー: 常設展おすすめ情報 |
1月 22日 金曜日
毎月1回第3木曜日はボランティアの方により保管資料の整理作業を行なっています。昨年8月からは数回にわたって、当館収蔵考古資料の中の愛南町和口遺跡の旧石器の整理作業を手伝っていただいています。昨日は5名の方に参加いただきました。


報告書との照合作業や写真撮影をこれまでにしていただいており、今回は資料カードの作成を行いました。

昨年8月・9月・12月の整理の際に写真撮影をしていただいた写真を切り取り、報告されている実測図とともに資料整理カードに貼り付けます。

2時間弱という短時間の間でしたが、100枚近くのカードが完成しました。基礎的な作業ですが、学芸員1人では900点以上ある石器の照合作業や写真撮影、資料カードの作成には膨大な時間を要します。
この資料整理作業の成果は、テーマ展として公開する計画を立てています。ボランティアの方のみならず、友の会土器ドキクラブの会員の方、博物館実習生、地元の高校のインターンシップの方など、多くの方に協力いただいております。
ボランティアの方からは「これまで、考古学には興味がなかったが、実物資料に触れたり、現地の遺跡を見学することにより、この世界にのめりこみそうだ。」というありがたい感想もいただいています。
今後も、資料を収集・寄贈された故木村剛朗氏の意図が伝わる方法で、整理・展示を進めていきたいと考えています。ボランティアのみなさん、今後もご協力宜しくお願いします。
tomiemi | カテゴリー: れきはく・今日の出来事 |
1月 20日 水曜日
友の会土器ドキクラブでは、当館に寄贈された和口遺跡採集の旧石器時代の石器の整理をしています。和口遺跡は、僧都川の支流である和口川のほぼ中流右岸の低丘陵上、南宇和郡愛南町御荘和口の通称「西の駄馬」に所在しています。昭和61年に、ここでナイフ形石器等数百点の遺物が採集されたのを契機に、翌年新聞紙上で遺物発見の報道がなされ、旧石器時代の遺跡として周知されるようになります。
昨年12月16日、その見識を深めるため、講師に㈶愛媛県埋蔵文化財調査センターの多田仁氏を招き、平城交流センターで和口遺跡とその遺物について解説していただいた後、実際に和口遺跡を訪ねました。

多田氏によると、「和口遺跡の石器には主に頁岩(けつがん)とよばれるこの近辺で取れる石が材料として用いられているが、石器の製作技術には、瀬戸内技法(備讃瀬戸地域で発達した2万年前の石器製作技術)で製作されたナイフ形石器や翼状剥片が存在している。このことから、現在の香川県あたりにいた旧石器時代人が和口まで移動してきたと考えられる。」ということでした。参加者は、氏の話を興味深く聞き、熱心にメモを取ったり、質問したりしていました。
その後、交流センター内に展示してある平城貝塚出土遺物を見学し、昼食をはさんで、和口遺跡にむかいました。




和口遺跡に着くと、石器を探してみることにしました。




20分くらい探した結果、7点の石器が拾えました(ただの石は、これの10倍ほど拾いましたが…)。これらの石器は、愛南町教育委員会におわたししました。
この後、和口川に行って頁岩を拾い、その場で多田氏に石器の製作実演をしていただきました。


土器ドキクラブ員にとっては、愛南の旧石器にふれ、とても充実した1日でした。
jboy | カテゴリー: 南予の史跡紹介 |