‘常設展おすすめ情報’ カテゴリーのアーカイブ

お正月料理と昔の暖房道具

12月 21日 水曜日

 

民俗展示室には実物大の復元家屋があり、季節に合わせて料理や、部屋の道具を替えています。

先日、寒い冬を暖かく過ごすための民具とお正月料理の食事を展示しました。

丹原地方の農家をモデルにした里のいえにずらりと並んだ暖房道具です。

あんかやこたつ、火鉢など用途に応じて様々な形をしています。

いずれも炭を燃やして熱源としていました。

後列の二つはやぐらごたつといって、上に布団をかけて使います。

同じ道具に見えますが、左側のこたつは熱源が炭ではなく電気で暖かくなります。

また、同じく里のいえにはずらりとお正月料理も並びました。

箱膳にのりきらないほどのご馳走です。

数の子や五目豆、紅白なますなどは現代のおせち料理でも見られます。

また、白いご飯を食べることができるのは、お正月などやお祭りなど特別な時だけでした。普段の食事は麦を混ぜたご飯です。

現代のお正月料理と比べてみても面白いかもしれません。

「お正月・めでた尽くし」と合わせて、ぜひお正月は家族皆でれきはくにいらして、目で暖かさとおめでたさを味わってください。

巨大な紙幟(かみのぼり)

12月 15日 木曜日

お正月、1月2日(月)から開催されるテーマ展「お正月・めでた尽くし」展の設営・列品は着々と進んでおります。

14日には、巨大な紙幟が2点、登場しました。

展示室のフロア狭しと、広げられたこの紙幟。

明治時代初期に宇和島市内で端午の節句に掲げられていました。

この巨大な紙幟が空にはためいた様子を想像するだけで、気分が高揚してきます。

今回は博物館で展示ということで、間近でじっくり見ていただけますので、大きさももちろんですが、おおらかな絵柄も味わってください。

先日ご紹介した、大きな神社幕に負けないスケールとおめでたさを備えた巨大紙幟、もちろん絵柄もおめでたいものになっています。

どのような思いのこもった絵柄か、展示室で確かめてください。     

お正月、れきはくの企画展示室でお待ちしています。

「お正月・めでた尽くし」展準備中です。

11月 24日 木曜日

  現在、愛媛県歴史文化博物館では「邪馬台国時代の伊予・四国」が好評開催中ですが、その一方で次の展示も準備中です。

 お正月、1月2日(月)から開催されるテーマ展「お正月・めでた尽くし」展はその名のとおり、愛媛のお正月にちなんだ行事や、おめでたい図柄の持つ資料、干支である辰(龍)にちなんだ資料などを写真パネルとあわせて展示します。

 先日、「お正月・めでた尽くし」展で展示する資料をお借りするために、西宇和郡伊方町の個人のお宅におじゃましました。

 こちらでお借りしたのは「伊勢型紙」です。伊勢型紙は布を染める時に使う「道具」ではありますが、バラエティに富んだ美しい文様には目を見張るばかりです。

 その伊勢型紙の中から、おめでたい文様の資料をお借りしてきました。

 まずは、絶対にはずせない龍の文様です。

 龍をモチーフにした型紙も、龍の顔や構図、背景などの異なる多彩なデザインのものがあります。

 そしてずばり「寿」の字をデザインに入れた型紙もあります。

 こちらは、同じくおめでたい菊ととりあわせてあります。

 福を呼び、災いを遠ざける縁起の良い文様は、見ているだけでこちらまで幸せになり、元気をもらうような気がしてきます。

 中には「どこがおめでたい模様?」と思われるものもあると思いますが、そこには深い(もしくはだじゃれ的な)意味が隠されていますので、ご家族みんなで考えてみられてはいかがでしょうか?

お正月にはぜひご家族そろって歴博においでください。

テーマ展「お正月・めでた尽くし」

会期 平成24年1月2日(月)~2月5日(日)

会場 企画展示室

*常設展示観覧券が必要です。

明治・大正時代の納経帳

9月 16日 金曜日

民俗展示室3「四国遍路」は、9月7日に一部資料の展示替えを行いました。

今回新たに収蔵品となった、明治~昭和初期にかけてのお遍路さんの所持品を展示しました。これは伊予国東宇和郡多田村(現、西予市宇和町)出身の遍路が、実際に四国巡礼を行った際に所持したもので、納経帳、念珠、札挟み、参拝記念のお土産などからなります。その中から納経帳を紹介します。

1 明治時代の納経帳  

この納経帳は明治38(1905)年のもの。地元の43番明石寺をスタートして42番仏木寺へ進み、その後、逆打ちで巡礼しています。44番大宝寺で結願。ほとんどの札所では、納経印が3つ押印されており、同じ納経帳を使用して3回巡礼したことがわかります。納経印があるのは全100箇所を数えます。88箇所の通常の札所以外に途中、篠山神社、13番奥院の建治寺、柳水庵、箸蔵寺、65番仙龍寺、60番前札の清楽寺、86番奥院の地蔵寺、生木山正善寺、延命寺、5番奥院五百羅漢などの、番外霊場や奥院に参詣していることがわかります。

2 大正時代の納経帳

表紙に「奉納経」とあります。扉に高野山普賢院の弘法大師像が印刷されています。1番霊山寺から順打ちで廻り、88番大窪寺で結願しています。ほとんどの札所では、納経印が5つ押印されており、この納経帳を使用して5回巡礼したことがわかります。また、番外霊場月山神社の納経の墨書から、納経帳は大正10(1921)年頃のものと考えられます。

納経帳は四国遍路に必須の携行品です。納経帳を調査することによって、四国遍路を行った人物、年代、参詣先、巡礼ルートなど、多くの情報がわかり、四国遍路の歴史を探る上でとても貴重な資料といえます。

 

アイロンの移り変わり

9月 9日 金曜日

  民俗展示室2「愛媛のくらし」では8月25日に展示替えを行いました。

 展示ケースでは「アイロン」の移り変わりがわかる資料が並んでいます。

 「里のいえ」近くの展示ケースで見ることが出来るのが「鏝(こて)」と「火のし」です。

 手前の鏝は、三角の形の部分を、火鉢などの中に入れて、直接熱くして使います。温度の調節が難しいのですが、裁縫の時に、布のしわをとったり、カタをつけるのに役に立ちました。

 奥の火のしは、丸い穴の中に炭を入れて、底を熱くして使いました。底が平らになっていて、布の上に置き、熱と重みで衣類のしわをとります。

 

 次に登場するのが「炭火アイロン」です。

 炭火用アイロンは、中にいれる炭火の量で温度を調節することができます。また、下に並んだ小さな穴から空気が入り、煙突からガスがぬけるため、長い間使うことができるようになりました。

 このように上ぶたを開けて、中に炭を入れて使います。

 

 

 ずっしりと重い炭火アイロン、内部はこのようになっています。

 道具の形が変わっても、しわを取るには熱と重さが大切であることがわかるアイロンの移り変わりです。

 民俗展示室2でご覧になることができます。ご来館お待ちしております。

洗濯の移り変わり

9月 8日 木曜日

 民俗展示室2「愛媛のくらし」の部屋の展示資料が、秋を意識したものに変わりましたのでお知らせします。

 去る8月25日、3名の当館ボランティアさんにもご協力いただいて、夏の食事模型や蚊帳を撤去し、秋の食事模型などへ展示替えを行いました。

 また今回は、「洗濯」と「アイロン」の移り変わりを展示ケースで紹介しています。

 展示ケースにどのように置けば、資料の用途や面白さが伝わるか、4人で額を突き合わせての作業です。

 まずは水色のドラム缶のような道具、「かもめ印マジック洗濯器」といいます。

 この道具をどのように使って洗濯したのでしょうか?

 マジック洗濯器上部の蓋を開けると、内部はこのようになっています。

 

 この中に洗濯物とお湯を入れて、蓋をし、両手で持って振り、汚れを取りました。

 使用方法を説明した書類はないのですが、洗濯器の底の部分には「湯温40度~60度 撹拌10秒~20秒」とあります。

 お湯を使うことで内部の圧力が高くなり、洗剤が洗濯物の繊維に入り込み、汚れが取れるようです。

 

 ボランティアさんたちが

 「見たことないですね」

とおっしゃっていたように、広く普及したというわけではありませんが、それでもモダンな姿の「マジック洗濯器」が登場した時は驚きを持って迎えられたと思われます。

 不思議でモダンな「マジック洗濯器」は、民俗展示室2で見ることができます。ご来館お待ちしております。

 また、これはお馴染み「洗濯板とたらい」も民俗展示室2「海のいえ」に展示しております。あわせてご覧ください。

「秋季特別展プレ展示 邪馬台国時代の松山平野」開催中!!

8月 1日 月曜日

  7月16日(土)より考古展示室にて「秋季特別展プレ展示 邪馬台国時代の松山平野」を開催しております。この展示は、10月8日(土)から開催予定の秋季特別展「邪馬台国時代の伊予・四国」の開催を前に、松山平野の2~3世紀の集落遺跡にスポットを当て、邪馬台国時代の松山平野、特に集落遺跡の発掘調査成果を展示しています。

 

展示構成は次の通りです。

1 邪馬台国の時代とは?

   (1)邪馬台国時代の土器 

2 卜骨とまつりの道具

  (1)卜骨/(2)まつりの土器/(3)銅の矢尻・骨の矢尻

3 くらしの道具と土器

   (1)漁の道具/(2)米作りの道具/(3)変わった形の土器 

4 運ばれた土器と交流

  (1)畿内系の土器/(2)吉備系の土器/(3)讃岐系の土器/(4)山陰系の土器/(5)松山平野の土器    

6 土器の棺と大型器台

   (1)土器の棺/(2)装身具/(3)大型器台のまつり/(4)分割した鏡/(5)卑弥呼の鏡

   この展示の目玉資料は、中国の歴史書『魏志』倭人伝に記された当時の人々のくらしに使った道具を、当地域出土資料を通して紹介しているところです。

   一例を挙げると、宮前川遺跡群で発掘された卜骨(ぼっこつ)は、シカの肩甲骨(けんこうこつ)に孔(あな)を開(あ)け、焼いてできる亀裂によって吉凶(きっきょう)を占ったものです。『魏志』倭人伝には、「輒灼骨而卜以占吉凶先告所卜其辭如令龜法視火坼占兆」(輒ち骨を灼きて卜し以て吉凶を占う。先ず卜する所を告ぐ。其の辭は令龜の法の如く、火坼を視て兆を占う。)と記されています。

宮前川遺跡出土卜骨(全長16.1cm/当館保管) 

   展示は9月下旬までの予定です。特別展開催期間中は第2会場として、若干資料を変更する予定です。特別展のひと足前に3世紀の松山平野の資料をご覧いただき、当地域の歴史を再発見していただければ幸いです。

    また、10月8日から開催予定の特別展も是非ご覧ください。

夏支度~昔のクイズ 最終回~

5月 17日 火曜日

 今回で最終回となりました「夏支度~昔の道具クイズ~」です。

 この白い骨のような陶製の道具、何に使われたのでしょうか?

 

 実際に触っていただけるとよいのですが、この道具、すべすべでひんやりした気持ちよい手触りです。

 答えは、(3)陶器製の枕です。寝苦しい夏の夜に使われました。

 形も竹の節を模してあり、竹の持つさわやかなイメージも喚起させます。

 

 

 「夏支度~昔の道具クイズ~」でご紹介した道具はほんの一部で、暑い夏を涼しく快適に過ごすために昔の人は色々工夫してきました。

 今回の展示替えでは、夏に使う道具を展示しておりますので、ぜひご来館の上、涼しさを感じていただければと思います。

夏支度~昔の道具クイズ3~

5月 15日 日曜日

 前回のクイズ、「ハイトリック」が捕まえるもの、わかりましたでしょうか?

 

 まずは、このハイトリックが「ある生き物」を捕らえる仕組みを簡単に説明します。

 手前にある木のローラーに蜜やお酒、砂糖水などを塗ると、それに引き寄せられて「ある生き物」がローラーに止まります。ローラーはゼンマイでゆっくり回るので、内部にはいると逃げられなくなるわけです。

 ネズミでは大きいですね。

正解は、(1)ハエです。

ハイトリックは、愛媛県歴史文化博物館の民俗展示室で見ることができます。

ちょっと不思議な道具をぜひ見にいらしてください。

では今日のクイズ、「夏支度~昔の道具クイズ3~」です。

白くてつるっとした陶製の道具です。

一体何に使われたのでしょうか?

(1)   花瓶

(2)  金庫(大事なものを入れる)

(3)  枕

今回のクイズはノーヒントです。

答えは「夏支度~昔の道具クイズ最終回~」で!

 

夏支度~昔の道具クイズ2~

5月 14日 土曜日

 

 暑くなると人間と同じで、動物や虫も活動的になります。

 活動的になった虫が入ってこないようにする「蚊帳」のクイズを前回出しましたが、答えはお分かりになったでしょうか?

 

この蚊帳は、小さな子どもが眠る時に使われた蚊帳です。

というわけで答えは(2)子どもです。

この蚊帳は、昭和50年代に西予市宇和町で使用されたもので、上にある部品を引っぱると簡単に折り畳みができます。

持ち運びもできますので、主にお昼寝用として、小さな赤ちゃんから幼稚園に上がるくらいまで大切に使われたそうです。

赤ちゃんへの愛情あふれる、たいへんほほえましい道具です。

愛媛県歴史文化博物館の民俗展示室2、里のいえに展示してありますので、ぜひご来館下さい。

では今日のクイズ、「夏支度~昔の道具クイズ2~」です。

 茶色い箱のようなこの道具。夏に出てきて困らせる「ある生き物」を捕まえるものなのですが、その生き物とは何でしょうか?

(1)ハエ

(2)ネズミ

(3)ゴキブリ

ヒントは、この道具の名前です。

「ハイトリック」といいます。

答えは「夏支度~昔の道具クイズ3~」で!

Page 1 ⁄ 612345...最後へ »