‘常設展おすすめ情報’ カテゴリーのアーカイブ

ひな飾りから五月飾りへバトンタッチ

4月 12日 日曜日

 閉館後、民俗展示室2の民家内に人影が・・・。


 各民家内に飾られていたひな飾りを片づける作業中です。作業も3日目、みんな疲れているせいか、黙々と人形や道具を箱に納めていきます。そして片づいた部屋では、引き続いて五月飾りの展示作業に移ります。

 奥に見える人形は、楠木正成・正行親子の「桜井の別れ」の様子をあらわした人形。
手前には、愛媛県南予地方で端午の節句に供えられるサンキラ餅を展示しています。(お餅をサルトリイバラの葉で包んで蒸したもので、しば餅とも呼びます)

「展示室がリニューアルしました!」

4月 10日 金曜日

 以前ブログでお知らせした民俗展示室2のリニューアルのご報告です。
 今回のリニューアルで、壁面にパネルを展示できるスペースと、実物資料を展示する展示台を設けました。
 リニューアルの作業は、休館日の3月30日(月)に行いました。今回のリニューアルのような大掛かりな展示替えや、展示の点検、補修作業などのメンテナンスは、来館者の方のご迷惑にならないように、閉館後や休館日に行います。

改修前の様子
 
 こちらが、改修前の壁面の状態です。床などを汚したり傷つけたりしないよう、シートが張られています。

モニターを外す様子 


 次に映像のモニターを外します。外したモニターやスイッチは大切な部品です。保管しておき、別の展示で再利用します。
 
貼り付け

 壁面全体を新しいパネルで覆った後、説明文の書かれたシートを丁寧に貼っていきます。


コルク貼り付けの様子 


 パネルを展示するスペースにコルクを張ります。スペースが広いので、一枚のコルクではカバーできません。二枚のコルクを使います。
 その後、展示ケースをはめ込みました。民俗展示室2の床はでこぼこしているので(これは雨上がりの土の様子などを復元しているのです。)、微妙な調整が必要で、業者さんの腕の見せ所です。

完成 


 最後に資料を展示して完成です!
 今回は、海、里、山のくらしの紹介する村上節太郎撮影の写真パネルと、春・夏の食事模型などを展示しました。

今日のご飯は何かな?

 今後も、季節や特別展のテーマに合わせて展示替えを行っていきたいと思いますので、特別展だけでなく常設展示にも足を運んでいただければと思います。
 まずは今年度の展示のスタート、「えひめ発掘物語Ⅱ&絵で見る考古学―早川和子原画展―」が4月25日から開催します。ぜひ愛媛県歴史文化博物館においでください。

民俗展示室2がリニューアルします。乞う!ご期待。

3月 19日 木曜日

 海のいえなど原寸大の復元家屋のある民俗展示室がこのたび一部リニューアルすることになりました。具体的には、壁面のパネルがガラッと変わります。
 詳細はリニューアル後にご報告いたしますが、今回のリニューアルで写真パネルを展示するコーナーを新設します当館所蔵の写真資料のなかでも、特に村上節太郎撮影の写真パネルは、図録だけでなく様々な企画展示やこのブログでも紹介していることもあって、お客様の人気も高く、特別利用の申し込みも多く頂いています。ですが今まで常設展示で紹介するコーナーがありませんでした。
 今回のリニューアルにより、いつご来館いただいても目にしていただけるようになります。現在その準備をしていますが、限られた展示スペースの中、資料の選定に、頭を悩ませています。なにせ、 1000枚以上ある写真パネルの中から選ぶのは十数点。しかも、一枚の写真でも「子ども」、「夏」、「宇和島」、「漁業」など、季節や地域などテーマによって見方が様々に変わるのです。例えばこの写真は昭和31年に宇和島市津島町で撮影されたもので「椋名から来る魚売り」とタイトルがついています。

椋名から来る魚売り


 この写真を展示することで「夏」の「子ども」の服装や昔の「商売」の様子、そしてなにより「津島町」の紹介となるでしょう。しかし今回、注目して頂きたいのは中央の女性が持っている棒はかりです。今のように値段シールのついた包装済みの魚をスーパーで買うのではなく、重さあたりいくらといって魚を買っていた時代、必需品なのが、このような「はかる道具」です。
 博物館でも棒はかりは収蔵していますが、実物に加えてこのような使用風景を紹介することで、より理解が深まり、身近に感じていただけるのではないかと思います。このように、見る視点によって新たな発見のある写真資料ですが、それだけ、奥が深いということで、選定作業もなかなか進みません。どんどん増えていく展示候補写真パネルは、今後展示替えをすることで紹介していけたらと思っております。 3月31日には新しい民俗展示室2をご覧いただける予定です。「おひなさま」展とあわせてぜひ愛媛県歴史文化博物館へいらしてください。

早変わり

3月 11日 水曜日

昭和初期の台所

 先日の休館日、常設展示の保守点検が行われました。大きな点検は毎年2回行われ、オープンになっている模型の清掃や破損物の取り替え、映像機器の調整、高所ライトの玉切れ交換などが行われています。

 また、昭和の展示コーナーでは、女の子の部屋から昭和初期の台所へ早変わり。休館日を利用して、少しずつ展示も変わっています。

企画展プレ展示「絵で見る考古学―早川和子原画展―」開催中!

2月 26日 木曜日

展示風景

 当館では4月25日(土)から企画展「えひめ発掘物語Ⅱ&絵で見る考古学―早川和子原画展―」を開催いたします。
 この展示は、発掘調査成果の学術的な要素をふまえ、日本各地の遺跡を人々のくらしとともに生き生きと描く考古復元イラストの第一人者である早川和子氏のイラスト原画約70点を紹介するものです。今回は、プレ展示として9点の作品を考古展示室にて先行公開しています。一足前に展示作品の一部をご覧ください。

■展示作品
・石器を作る人々(大阪府翠鳥園遺跡)
・栗林と貯蔵穴(青森県三内丸山遺跡)
・環濠を掘る(佐賀県吉野ヶ里遺跡)
・縄文と弥生の文化が集うムラ(愛知県朝日遺跡)
・大首長の葬儀(京都府椿井大塚山古墳)
・埴輪をつくる(大阪府新池埴輪窯)
・狭い石槨で壁画を描く(奈良県キトラ古墳)
・製鉄遺跡の復原(京都府遠所遺跡)
・宇治平等院の発掘風景(京都府宇治市平等院)

 プレ展示は4月中旬までの予定です。
 また、企画展に合わせ、早川和子氏が県内各地の遺跡を取材し作成した復元画も初公開の予定です。この新作の取材の様子については、後日紹介したいと思います。

歴史展示室3(近世)プチリニューアル!

1月 23日 金曜日

 歴史展示室3(近世)に新しい資料が仲間入り。ちょっとだけ展示が変わりました。

 「幕藩体制下の人々の生活」というコーナーに、「一石五輪塔」という資料が2基設置されました。


 固定作業中です。

 五輪塔というのは、「空・風・火・水・地」を表す形の異なった5種類の石を積み上げて作られた石塔のことで、本来は舎利(骨)を納める容器とされていましたが、後に供養塔や墓塔として作られるようになりました。一石五輪塔というのは、その名の通り一つの石から作り出された五輪塔のことで、室町時代ころから五輪塔は小型化しながら広く普及していきますが、そうした中で費用をあまりかけずかつ運び易いなどの利点から一石五輪塔も流行し、庶民の間で墓塔や信仰の対象などとして用いられるようになりました。
 今回設置した五輪塔の大きい方には、寛文2(1662)年10月14日の年月日や「□岩浄林禅定門灵(霊)位」などの銘文が刻まれていて、江戸時代に作られた五輪塔だということが分かります。

 
 2基目を固定中です。

 常設資料としていつでもご覧になれますので、ぜひご来館のうえ、実物をご覧になってみてください。


 できあがり!

夏休み限定!「妖怪・まじない」展示コーナー

7月 1日 火曜日


夏休みは「れきはく」に行こうか?

れきはく(愛媛県歴史文化博物館)では、夏休み期間中に「妖怪・まじない」に関する展示コーナーを設けます。

展示物の目玉は「百鬼夜行絵巻(ひゃっきやぎょうえまき)」(愛媛県歴史文化博物館所蔵)。今から200年程前の江戸時代に写された絵巻物で、長さは11メートルもあり、約70種類ものお化けが紹介されています。その他に、幽霊や地獄に関する写真パネルも展示します。

鬼は少しこわいかな?

また、まじないコーナーでは、江戸時代、明治時代のさまざまな呪(まじな)い書を展示。昔のまじない・うらない文化を紹介します。

暑い夏、れきはくに来れば、身も心も涼しくなるぞ~。

期間  平成20年7月9日(水)~9月7日(日)
会場  愛媛県歴史文化博物館 文書展示室(常設展示観覧券が必要です。)

<主な展示資料>
「百鬼夜行絵巻」・「夜窓鬼談」・「絵入往生要集」・「地獄極楽絵葉書」・「幽霊絵葉書」・「新撰呪詛調法記」・「増補呪詛調法記」・「永代大雑書萬暦大成」 ・「神道鍛冶絵巻」・妖怪や幽霊、地獄に関する写真パネル


れきはくで待ってるよ~。

展示室のひみつ「くるっと回して・・・」

3月 13日 木曜日

 歴史展示室4の昭和の街かどを再現したコーナーでは、3月9日閉館後、展示替え作業を行いました。
 平成17年度にリニューアルしたこの展示コーナーには、展示替えのためにちょっとした仕掛けが組み込んであるので、その作業風景をご紹介します。

ここは、「昭和初期の台所」だった横幅2mほどのコーナー。
手前に置いてあった展示台を動かして後ろの壁はずすために作業中です。

作業中

はずした壁をくるっと回して裏返すとこんな絵が描かれています。

うらがえし

壁が変わったら、つづいて、板間を表現していた展示台に畳をはめ込みます。
すると、窓のある板間の部屋が、あっという間に襖のある和室の部屋に変身!

展示完了!

 前回、和室の設定ではちゃぶ台を置いた茶の間の風景だったのですが、今回はオルガンや文机、女の子たちに人気のあった着せかえ、流行したリカちゃんをはじめとするファッションドールを展示し、昭和30年~40年代の「女の子の部屋」を紹介しています。この他にも「学校生活」や「スター図鑑」と題して、昭和30年代以降の資料を中心に展示替えしました。詳細は展示室でお楽しみください。

テーマ展閉幕と考古展示室展示替え「えひめ考古学の名品」

3月 12日 水曜日

考古展示室0703

 昨年9月15日から開催していましたテーマ展「古墳に納められた品々~愛媛の古墳文化を探る~」は2月24日に好評(?)のうちに閉幕し、先日借用資料の返却も無事終了しました。このテーマ展の終了に伴い、3月8日から考古展示室では展示更新を行いました。
 今回のテーマは、「学芸員が選ぶ えひめ考古学の名品」というものです。今回の展示替えでは、博物館が保管する大量の考古資料の中から担当学芸員が資料を厳選し、19件の資料・テーマを設定しました。19のテーマは次の通りです。

四国最古の石器群/約二万年使われた赤い石/愛媛県最古の土器/縄文時代の漆技術/国内でも数少ない木製のよろい/弥生人はどんな顔?/県内最大の前方後円墳/破片になった卑弥呼の鏡/渡来人が持って来た土器/古墳時代の飾り馬/1300年前の役所の文房具/古代の高級なやきもの/大量に埋められた中世の銭貨/中世の甕棺のお墓/中世の山城発掘/「与州松山」のやきもの/江戸時代のミニチュア製品/型紙で絵付けされたやきもの/龍の細工の得意な陶工

 また、展示室中央には県内最古の土器をモデルにした土器パズルもあり、子どもから大人までが見て、楽しめる展示となっています。
 展示方法もこれまでとは少し違う工夫をしていますので、この機会に是非ご覧ください。
 展示は9月下旬までの予定です。

展示替え情報 歴史展示室2(中世)

2月 20日 水曜日

 常設展示室内の歴史展示室2(中世展示室)について、一部展示資料の入れ替えをおこないました。
 昨年秋に実施した企画展「戦国南予風雲録」の際に、新たに発見した資料、資料価値の判明した資料がいくつかありましたが、その中で現在当館で収蔵している資料について、少しでも多くの方にご覧いただこうと、一部を常設展示の中世コーナーに展示しました。

新しく出品した資料は、
[1]天正7年河野通直(牛福)感状(忽那亀寿宛て)
 大洲盆地の花瀬城(大洲市北只)で起こった合戦で、河野勢として出陣した忽那通著が討ち死にしたことについて、息子の亀寿にねぎらいの言葉をおくった文書。最近、所在が再確認され、後に当館へ寄贈されました。
[2]銀箔押帽子形兜(ぎんぱくおしもうすなりかぶと)
 滝山城(大洲市長浜町)の城主から庄屋となった久保家に伝来した武具の一つ。僧侶がかぶる帽子(もうす)をかたどり、表面に銀箔を施した兜。新たに発見され、中世から近世への過渡期に成立した貴重な資料であることが判明したものです。


展示替えの様子

[3]刀 銘「備前長船祐定 永正十六年吉日」/脇差 無銘
 同じく久保家に伝来した武具。戦国期から近世初頭に作られたと推定される刀剣です。


展示替えの様子

[4]流旗
 同じく久保家に伝来した旗。神仏号、大山祇神社を示すであろう「三」、上り藤の紋章などが手書きで記され、麻地で作られた簡素で小型の流旗。おそらく実用的なもので、南予地域には類似の流旗が他にも2点伝来しています。


展示替えの様子

[5]光明寺五部大乗経
 光明寺(砥部町)に伝来した五部大乗経。その多くが、中国の元版を模刻したもので、奈良興福寺において春日版として作成された可能性が高いという、極めて興味深い事実が最近明らかとなった資料です。

 ※上記資料の一部は、昨年の当ブログにて([1]=4/26付け、[2]=9/24付け、[3]=10/3付け、[4]=10/1付け)若干の解説を掲載していますので、ご参照ください。

 ほんの数点ではありますが企画展「戦国南予風雲録」で展示した資料が常設展示室に戻ってきます。ぜひこの機会にご覧になってみてください。

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