‘常設展おすすめ情報’ カテゴリーのアーカイブ

まちがい探し

3月 15日 木曜日

昭和初期の家屋を復元した民俗展示室3「愛媛のくらし」ですが、この度マイナーチェンジをしました。 次の2つの写真で違いがお分かりになりますでしょうか? 

 

 

 はい。番傘が新しくなりました。

「昔のくらし探検隊」では人気の道具の一つです。番傘を持ってみたり、開いてみて現在の洋傘との違いを体験してもらいます。重さや素材、使い方や収納方法など、色々な相違点が実際に体感できます。

その際には、番傘を大切に扱ってもらうのですが、やはり破れや傷みが出てしまいますので、今回番傘を新しくしました。

 開いてみるとわかりますが、破れていてからかさお化けのようです。

 

 こちらが新しい傘ですが、色が違うのがお分かりでしょうか?

番傘は、和紙や竹で出来ています。雨が染みないように、柿渋や油を塗ります。

できあがったばかりの紙はまだ白っぽく、経年と共に茶色になっていくようです。

平成4年の時点では、愛媛県内にも和傘職人としてお店を構えていた方が、西条市・内子町・御荘町に少なくとも三人はいらっしゃったようです。

こちらの2代目番傘も「昔のくらし探検隊」の際に大活躍してくれると思います。

 (参考資料)

愛媛県教育委員会「愛媛県の諸職-諸職関係民俗文化財調査報告書-」平成4年3月

歴史展示室4におもちゃ屋ができました!

3月 14日 水曜日

先般の休館日を利用して、展示室のメンテナンスを行いました。いくつかのガラスケースは、展示資料を外して内側からも清掃します。春休みには、きれいなケースでたくさんの来館者をお迎えしたいと思います。

いくつかの箇所では、展示替えも行いました。一番大がかりな展示替えの箇所は、歴史展示室4の昭和の展示コーナー。文具屋・本屋さんがおもちゃ屋さんに大変身。

この展示替えは、ゴールデンウィーク期間に開催される展覧会にあわせたものです。ゴールデンウィークの展覧会も近いうちにご報告できると思います。春は宇和島まで伸びた高速道路を使ってぜひレキハクへ。

おひなさま、展示中です

2月 18日 土曜日

一日中寒かったり、雪がたくさん降ったりと厳しい冬が続いていますが、今日はようやく太陽が顔をのぞかせ、 少し暖かくなってきました。やっと春が近づきつつあります。

春といえば博物館恒例の展覧会「おひなさま」。今年は少し規模を縮小して、常設展示の一環のテーマ展として2月21日(火)から文書展示室で開催します。西条藩松平家のおひなさまはいつも大きなケースに段を組んで、たくさんの御道具と一緒に展示しますが、今回は普通のケースに男雛、女雛、御所人形を並べています。

西条藩松平家のおひなさまは、京都の公家一条家出身の通子(ゆきこ)が9代藩主松平頼学(よりさと)に嫁ぐ際に持参した有職雛(ゆうそくびな)です。有職雛とは公家の装束を正しく考証してつくられたおひなさまで、公家出身の通子にふさわしい品といえます。いつも雛段の最上段に飾られ、すこし遠くに見えていた有職雛も、今回の展示では目の前でじっくりと見ることができます。雛の背丈にみあう文様を別織りにして丁寧につくられたオーダーメイドのおひなさま。江戸時代の職人の素晴らしい技をぜひ間近で御覧ください。

考古展示室テーマ展 開催中!!

2月 11日 土曜日

 

  本日(2/11)より考古展示室にて「発掘南予の遺跡PART2 南予の中世城郭」を開催しております。この展示は、松山自動車道 西予宇和―宇和島北間の開通を記念して、当自動車道建設工事等に伴い発掘調査が行われた大洲市から西予市・宇和島市域の中世城郭・集落遺跡の調査成果を中心に紹介するものです。

  展示資料の中から地域の歴史を再発見していただければ幸いです。

  展示構成・展示遺跡は次のとおりです。

  発掘調査成果 大洲市 元城跡(※参考資料 遺物写真展示) / 西予市 音地遺跡 松葉城跡(※参考資料 遺物写真展示)/宇和島市三間町 正徳ヶ森城跡・角ヶ谷城跡・岩倉城跡・務田遺跡/宇和島市 中津倉城跡・板島城跡・長松寺城跡・柿の木西法寺遺跡/宇和島市津島町 熱田城跡

  写真展示   南予の中世城郭

 関連事業として、5月以降に考古講座を開催予定です。(詳細が決まり次第お知らせします。) 展示は9月23日(日)までの予定です。この機会に是非ご覧ください。

お正月料理と昔の暖房道具

12月 21日 水曜日

 

民俗展示室には実物大の復元家屋があり、季節に合わせて料理や、部屋の道具を替えています。

先日、寒い冬を暖かく過ごすための民具とお正月料理の食事を展示しました。

丹原地方の農家をモデルにした里のいえにずらりと並んだ暖房道具です。

あんかやこたつ、火鉢など用途に応じて様々な形をしています。

いずれも炭を燃やして熱源としていました。

後列の二つはやぐらごたつといって、上に布団をかけて使います。

同じ道具に見えますが、左側のこたつは熱源が炭ではなく電気で暖かくなります。

また、同じく里のいえにはずらりとお正月料理も並びました。

箱膳にのりきらないほどのご馳走です。

数の子や五目豆、紅白なますなどは現代のおせち料理でも見られます。

また、白いご飯を食べることができるのは、お正月などやお祭りなど特別な時だけでした。普段の食事は麦を混ぜたご飯です。

現代のお正月料理と比べてみても面白いかもしれません。

「お正月・めでた尽くし」と合わせて、ぜひお正月は家族皆でれきはくにいらして、目で暖かさとおめでたさを味わってください。

巨大な紙幟(かみのぼり)

12月 15日 木曜日

お正月、1月2日(月)から開催されるテーマ展「お正月・めでた尽くし」展の設営・列品は着々と進んでおります。

14日には、巨大な紙幟が2点、登場しました。

展示室のフロア狭しと、広げられたこの紙幟。

明治時代初期に宇和島市内で端午の節句に掲げられていました。

この巨大な紙幟が空にはためいた様子を想像するだけで、気分が高揚してきます。

今回は博物館で展示ということで、間近でじっくり見ていただけますので、大きさももちろんですが、おおらかな絵柄も味わってください。

先日ご紹介した、大きな神社幕に負けないスケールとおめでたさを備えた巨大紙幟、もちろん絵柄もおめでたいものになっています。

どのような思いのこもった絵柄か、展示室で確かめてください。     

お正月、れきはくの企画展示室でお待ちしています。

「お正月・めでた尽くし」展準備中です。

11月 24日 木曜日

  現在、愛媛県歴史文化博物館では「邪馬台国時代の伊予・四国」が好評開催中ですが、その一方で次の展示も準備中です。

 お正月、1月2日(月)から開催されるテーマ展「お正月・めでた尽くし」展はその名のとおり、愛媛のお正月にちなんだ行事や、おめでたい図柄の持つ資料、干支である辰(龍)にちなんだ資料などを写真パネルとあわせて展示します。

 先日、「お正月・めでた尽くし」展で展示する資料をお借りするために、西宇和郡伊方町の個人のお宅におじゃましました。

 こちらでお借りしたのは「伊勢型紙」です。伊勢型紙は布を染める時に使う「道具」ではありますが、バラエティに富んだ美しい文様には目を見張るばかりです。

 その伊勢型紙の中から、おめでたい文様の資料をお借りしてきました。

 まずは、絶対にはずせない龍の文様です。

 龍をモチーフにした型紙も、龍の顔や構図、背景などの異なる多彩なデザインのものがあります。

 そしてずばり「寿」の字をデザインに入れた型紙もあります。

 こちらは、同じくおめでたい菊ととりあわせてあります。

 福を呼び、災いを遠ざける縁起の良い文様は、見ているだけでこちらまで幸せになり、元気をもらうような気がしてきます。

 中には「どこがおめでたい模様?」と思われるものもあると思いますが、そこには深い(もしくはだじゃれ的な)意味が隠されていますので、ご家族みんなで考えてみられてはいかがでしょうか?

お正月にはぜひご家族そろって歴博においでください。

テーマ展「お正月・めでた尽くし」

会期 平成24年1月2日(月)~2月5日(日)

会場 企画展示室

*常設展示観覧券が必要です。

明治・大正時代の納経帳

9月 16日 金曜日

民俗展示室3「四国遍路」は、9月7日に一部資料の展示替えを行いました。

今回新たに収蔵品となった、明治~昭和初期にかけてのお遍路さんの所持品を展示しました。これは伊予国東宇和郡多田村(現、西予市宇和町)出身の遍路が、実際に四国巡礼を行った際に所持したもので、納経帳、念珠、札挟み、参拝記念のお土産などからなります。その中から納経帳を紹介します。

1 明治時代の納経帳  

この納経帳は明治38(1905)年のもの。地元の43番明石寺をスタートして42番仏木寺へ進み、その後、逆打ちで巡礼しています。44番大宝寺で結願。ほとんどの札所では、納経印が3つ押印されており、同じ納経帳を使用して3回巡礼したことがわかります。納経印があるのは全100箇所を数えます。88箇所の通常の札所以外に途中、篠山神社、13番奥院の建治寺、柳水庵、箸蔵寺、65番仙龍寺、60番前札の清楽寺、86番奥院の地蔵寺、生木山正善寺、延命寺、5番奥院五百羅漢などの、番外霊場や奥院に参詣していることがわかります。

2 大正時代の納経帳

表紙に「奉納経」とあります。扉に高野山普賢院の弘法大師像が印刷されています。1番霊山寺から順打ちで廻り、88番大窪寺で結願しています。ほとんどの札所では、納経印が5つ押印されており、この納経帳を使用して5回巡礼したことがわかります。また、番外霊場月山神社の納経の墨書から、納経帳は大正10(1921)年頃のものと考えられます。

納経帳は四国遍路に必須の携行品です。納経帳を調査することによって、四国遍路を行った人物、年代、参詣先、巡礼ルートなど、多くの情報がわかり、四国遍路の歴史を探る上でとても貴重な資料といえます。

 

アイロンの移り変わり

9月 9日 金曜日

  民俗展示室2「愛媛のくらし」では8月25日に展示替えを行いました。

 展示ケースでは「アイロン」の移り変わりがわかる資料が並んでいます。

 「里のいえ」近くの展示ケースで見ることが出来るのが「鏝(こて)」と「火のし」です。

 手前の鏝は、三角の形の部分を、火鉢などの中に入れて、直接熱くして使います。温度の調節が難しいのですが、裁縫の時に、布のしわをとったり、カタをつけるのに役に立ちました。

 奥の火のしは、丸い穴の中に炭を入れて、底を熱くして使いました。底が平らになっていて、布の上に置き、熱と重みで衣類のしわをとります。

 

 次に登場するのが「炭火アイロン」です。

 炭火用アイロンは、中にいれる炭火の量で温度を調節することができます。また、下に並んだ小さな穴から空気が入り、煙突からガスがぬけるため、長い間使うことができるようになりました。

 このように上ぶたを開けて、中に炭を入れて使います。

 

 

 ずっしりと重い炭火アイロン、内部はこのようになっています。

 道具の形が変わっても、しわを取るには熱と重さが大切であることがわかるアイロンの移り変わりです。

 民俗展示室2でご覧になることができます。ご来館お待ちしております。

洗濯の移り変わり

9月 8日 木曜日

 民俗展示室2「愛媛のくらし」の部屋の展示資料が、秋を意識したものに変わりましたのでお知らせします。

 去る8月25日、3名の当館ボランティアさんにもご協力いただいて、夏の食事模型や蚊帳を撤去し、秋の食事模型などへ展示替えを行いました。

 また今回は、「洗濯」と「アイロン」の移り変わりを展示ケースで紹介しています。

 展示ケースにどのように置けば、資料の用途や面白さが伝わるか、4人で額を突き合わせての作業です。

 まずは水色のドラム缶のような道具、「かもめ印マジック洗濯器」といいます。

 この道具をどのように使って洗濯したのでしょうか?

 マジック洗濯器上部の蓋を開けると、内部はこのようになっています。

 

 この中に洗濯物とお湯を入れて、蓋をし、両手で持って振り、汚れを取りました。

 使用方法を説明した書類はないのですが、洗濯器の底の部分には「湯温40度~60度 撹拌10秒~20秒」とあります。

 お湯を使うことで内部の圧力が高くなり、洗剤が洗濯物の繊維に入り込み、汚れが取れるようです。

 

 ボランティアさんたちが

 「見たことないですね」

とおっしゃっていたように、広く普及したというわけではありませんが、それでもモダンな姿の「マジック洗濯器」が登場した時は驚きを持って迎えられたと思われます。

 不思議でモダンな「マジック洗濯器」は、民俗展示室2で見ることができます。ご来館お待ちしております。

 また、これはお馴染み「洗濯板とたらい」も民俗展示室2「海のいえ」に展示しております。あわせてご覧ください。