Archive for the ‘お知らせ’ Category

「伊予かすり 機の音サミット」開催!

2025年5月30日

 5月26日(月)、松山市立子規記念博物館において、「伊予かすり 機の音プロジェクト実行委員会」主催による「日本三大絣 伊予かすり 機の音サミット~鍵谷カナ没後160周年記念」が行われました。

 久留米絣、備後絣とともに日本三大絣の1つに数えられた伊予絣は現在の製造業者は1社、職人も数名で伊予絣の伝統を守り続けています。そうしたなか、本年2月に伊予絣は愛媛県無形文化財(工芸技術)に指定され、技術保持者として白方宣年氏と村上君子氏の2名が認定されました。

 このイベントは、伊予絣の創始者鍵谷カナ没後160周年を記念して、愛媛が誇る伝統工芸品・伝統技術である伊予絣の魅力を見つめ直すとともに、伊予絣を次世代に繋いでいくための方法を考えるためのものです。

 最初に実行委員会の白方基進氏による開催宣言が行われ、基調講演Ⅰでは、当館専門学芸員・今村賢司が「温故知新の伊予かすり―未来へつなぐために―」と題して、伊予絣の歴史を振り返り、その特色や魅力、今後の展望・未来像について紹介しました(写真①)。

基調講演Ⅰ 今村賢司「温故知新の伊予かすり―未来へつなぐために―」(写真①)

 活動発表では、伊予絣を用いて作品づくりをしている伊予農業高等学校生活科学科被服班の高校生6名による報告「伊予かすりで日常生活に彩りを~サスティナブルな伝統工芸の普及を目指して」がありました。高校生による持続可能な伊予絣を考える研究活動は、伝統工芸と距離のある現代において、実際に日常生活の中に伊予絣を採りこむ事例として意義深く、伊予絣の魅力を身近に感じるアイデアとしてとても参考になりました。

 伊予絣の基調講演Ⅱでは鹿児島県奄美大島の大島紬の伝統工芸士・元允謙氏が大島紬を事例に、進化していく伝統工芸という考え方や異業種、他分野とのコラボ事例、商品開発のノウハウなどが紹介され、今後の伊予絣の継承や活用にあたり多くの示唆をいただきました。

 パネルトークでは、愛媛大学地域協働推進機構特定准教授・大本敬久氏、あいテレビアナウンサー・滝香織氏の司会によって進行。パネリストは伊予絣作家・川西利美氏、垣生公民館長・中田浩一氏、元允謙氏、今村の4名で、伊予絣を継承するには?今後活用するには?について意見交換が行われました。

 サミットの会場では、高機による伊予絣の制作実演(写真②)や、白方興業株式会社所蔵の伊予絣の古布「白方コレクション」の絵絣、垣生公民館所蔵の垣生で製造された伊予絣の生地・着物などが展示され、参加者が身近に伊予絣の魅力を感じることができました(写真③)。

高機による伊予絣の制作実演(写真②)
伊予絣資料の展示(写真③)

 今回は第1回目のサミットでしたが、伊予絣関係者、染織作家、大学、博物館等の研究者、経済界、地元の高校生、大学生、行政など様々な立場の方が参加され、伊予絣の魅力について再確認して、今後の在り方についてともに考えることができ、伊予絣の新時代の一歩となるとても有意義なサミットでした。

西予市立中川小学校で平和学習!

2025年5月14日

 5月9日(金)に西予市立中川小学校で6年生(22名)に平和学習の出前授業を行いました。今回は修学旅行で長崎を訪れるため、戦争の歴史について事前学習をすることがねらいでした。

 最初に日中戦争や太平洋戦争の流れを解説しました。そして、「ヘイタイ双六」、「兵隊人形」、「軍艦文鎮」、「国民学校の通知表」など、子どもたちに身近な資料から戦時色を感じてもらいました。また、配給制度と切符制度について1日の米の配給量を見てもらい、衣料切符でズボンやスカートなどを購入する体験を行いました。あっという間に切符の点数が半減して、児童のみなさんもビックリしていました。

 県下の空襲については写真パネルで説明するとともに、松山に落とされた焼夷弾の殻に触れて形や重さを感じてもらいました。また、修学旅行で長崎を訪れるため、長崎型の模擬爆弾である「パンプキン」が県下にも4発投下されたこと、宇和島への投下は長崎に原爆が投下される前日だったことなど、愛媛と原爆の関係についても紹介しました。最後に鉄兜、防空頭巾、もんぺの着付けを行い、当時の暮らしを直接体験してもらいました。

 出前授業では学校の依頼に応じて資料を選択し、実際に見て、触れて、感じて、戦争の悲惨さと平和の大切さを考えることに努めています。修学旅行の事前学習、社会科の歴史学習に限らず、最近では国語科や家庭科での依頼もお受けしています。また、夏休には歴史講座として「親子で体験!学ぼう戦時下のくらし」を実施します。夏休みの自由研究にも活用できます。詳しくは当館のホームページをご覧いただき、お気軽にお問合せ下さい。

千人針の紹介
衣料切符の体験
焼夷弾の殻に触れる
着付け体験

「ちいちゃんのかげおくり」にあわせて平和学習

2024年10月24日

 10月23日(水)に西予市立中川小学校からの依頼を受けて、出前授業(平和学習)に行きました。普段は6年生の社会科や総合学習で依頼を受けることが多いのですが、今回は3年生25名を対象に国語科の「ちいちゃんのかげおくり」にあわせての依頼でした。この作品の主人公は出征前にお父さんから「かげおくり」を教えてもらった「ちいちゃん」です。空襲でお母さんやお兄さんとはぐれてしまった「ちいちゃん」は、防空壕の中で「ほしいい」(非常食)を食べて飢えをしのぐものの、夏の晴れた空に「かげおくり」をする家族の笑い声を聞きながら亡くなるという悲しい話です。

 今回はまだ歴史を学習していない3年生に戦時下の暮らしを伝え、作品に対する理解を促すことが目的でした。あらかじめ担任の先生から資料のリクエストをうかがい、当館でも教科書に掲載されている文章やイラストを確認した上で、文章を挟みながらおもちゃや教科書、食料や衣服、空襲に関する資料を提示することにしました。当館では事前に「ほしいい」を作り、先生には配給分の米を実際に炊いていただきました。また、衣料切符のコピーを児童に配り、当時の衣料点数で上下の衣服と靴下を買ってみる体験も試みました。担任の先生は当館が毎年開催している「教員のための博物館の日」に参加いただいており、スムーズな打ち合わせや新たな試みを行うことができました。児童の皆さんは非常に積極的で、資料を熱心に見たり触わったりしながら、「ちいちゃん」が生きた時代を想像することができたようです。

 当館では学年や教科にかかわらず、先生方の目的に応じた平和学習を心がけています。発達段階に応じた資料の選択や授業の進め方もご相談させていただきます。出前授業や「教員のための博物館の日」に関心のある先生方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

おもちゃを紹介                                               ~ 子どもたちの世界にも戦時色があふれてたね ~
音楽の教科書を見る児童                                          ~ 教科書にも戦闘機や戦車が描かれていたね ~
ほしいいと米の配給                                   ~ 左上:県内の米の配給量 左下: ほしいい 右:県内の米の配給量を炊いた場合~
料切符を使ってみよう
~ 上着、スボン・スカート、靴下を買うと何点残る? ~
代用品についての説明
~ 何でできた洗面器かな? ~
もんぺ・防空頭巾・ゲートル・鉄兜の体験
~ ちいちゃんも防空頭巾にもんぺ姿だったね ~

内子小学校で出前授業(平和学習)!

2024年10月6日

10月3日(木)、内子町立内子小学校から依頼を受けて、6年生57名に出前授業(平和学習)を実施しました。同校では総合学習として平和学習に取り組み、修学旅行では旧陸軍の特攻中継基地であった福岡県の大刀洗を訪れたそうです。今回は、事前の打ち合わせを踏まえて、戦時下の暮らしや県下の空襲に関する資料を持参して出前授業を実施しました。                             

戦時下の暮らしとして配給制度や切符制度を紹介しました。昭和16年から始まった米の配給は全国平均で1人1日2.3合でしたが、愛媛県は平均1.6合で麦や芋を補充しました。1.6合の米を持参して学校給食とカロリーを比較し、食糧事情の厳しさを伝えました。また、翌年から始まった衣料切符は1人年間都市部で100点、郡部で80点が与えられ、例えば児童のズボンやスカートの購入には5点(翌年7点に引き上げ)が必要でした。同19年には30歳未満50点、30歳以上40点となり、衣料事情も厳しくなったことを伝えました。松山・今治・宇和島空襲の説明では、松山空襲で実際に落とされた焼夷弾の殻を紹介し、形や重さのほか80年前の焦げ臭い残り香など、五感を通じて空襲の恐ろしさを実感てもらいました。また、長崎型模擬原爆(パンプキン)が県内に4発落とされ、特に8月9日の前日である8日に宇和島に落とされたことを紹介しました。

児童の皆さんは実物資料に関心をもち、積極的に授業に参加してくれました。今回の出前授業を通じて戦時下の愛媛に関心をもち、戦争体験者と同じ時を過ごす最後の世代として、次世代へ戦時下の様子を語り継いでいく意識付けとなったなら幸いです。当館では、ご依頼の内容に応じて資料を選択し平和学習を行っています。ぜひ、お問い合わせください。

子どもの世界にも戦時色が表れていることをおもちゃや通知表などで紹介
松山空襲で落とされた焼夷弾の殻に触れる児童

コーナー展示「三輪田元綱家文書足利三代木像梟首事件と贈位を中心として-」のお知らせ

2024年10月4日

令和6年9月27日(金)~同年12月26日(木)、常設展示室4においてコーナー展「三
輪田元綱家文書-足利三代木像梟首事件と贈位を中心として-」を紹介します。資料の内容は、足利三代木像梟首事件に関する文書3点と贈位に関する文書2点、合計5点です。
元綱(綱一郎)は、文政11(1828)年に松山藩南久米村(現松山市)の日尾八幡神社宮司三輪田清敏の三男として生まれ、田内董史(ただふみ)と国学者の大国隆正、平田銕(かね)胤(たね)等に学びました。そして、幕末に京都において攘夷と公武合体を目的として活動し、天皇の意に沿わない政治を行う幕府を戒めようと平田派国学の門人達とともに、文久3(1863)年2月22日、等持院(とうじいん)にある足利将軍三代の木像の首を奪って三条河原にさらすという事件を引き起こします。6月23日、山城国及び江戸10里四方を追放され、その身柄が豊岡藩に預けられました。約3か月後に預け押込のうち押込を許されましたが(写真①)、引き続き豊岡藩に預けられています。
その後、王政復古により元綱は京都参与役所から赦免を言い渡されました。慶応4(1868)年正月、豊岡藩士高階(たかしな)八右衛門他1名から各地の番所に対して、元綱が故郷の松山に帰るまで滞りなく通すように通行手形が出されています(写真②)。豊岡藩は元綱を好意的に扱い、学事教授を委嘱していました。兄の米山が記した日記によると、帰郷の際、元綱は駕籠に乗せられ、数百人の豊岡藩士が警護をしていたことや、松山の生家に着いた時には、町から多くの人々が出て来たことが記されています。
明治2(1869)年、元綱は外務権大丞となり、維新後は維新殉難者の遺族に恩賞が与えられるようになったため、明治5年、元綱は事件で亡くなった仙石貞雄の父への恩賞を願い出る依頼書の草稿を書いています(写真③)。以降も、京都の八坂神社(現京都府京都市)や大山祗神社(現今治市)等の神職を務め、明治12年に54歳で没しました。
なお、足利三代木像梟首事件は尊王攘夷運動の高まりの中で倒幕運動に転換する画期となったので、維新功労者として元綱の没後に郷里松山で顕彰活動が行われ、大正5(1916)年に従五位が追贈されました(写真④・⑤) 。
本コーナーにおいて三輪田元綱を知っていただくとともに、激動の時代を感じ取っていただければ幸いです。

写真①「押込御免申付書」(文久3年)当館蔵

写真②「三輪田綱一郎通行手形」(慶応4年)当館蔵
写真③「仙石芝水へ御称詞依頼書草稿」(明治5年)当館蔵
写真④「三輪田元綱贈位書」(大正5年)当館蔵
写真⑤「御沙汰書」(大正5年)当館蔵

小松高校ご来館、平和学習を実施!

2024年9月20日

 9月19日(木)、県立小松高校ライフデザイン科の皆さん(教員含めて27名)がご来館されました。3年連続のご来館ありがとうございます。毎年同校からは平和学習の依頼を受けており、今回も「戦時下のくらし」について講座を行いました。講座の内容については事前に先生と打ち合わせをした上で、これまでのアンケート結果なども踏まえ、衣・食・住に特化した内容としました。ライフデザイン科の皆さんにとっては、詳細な戦争の流れや徴兵のしくみなどよりも、「くらし」から戦争を捉えた方が興味や関心をもってもらえるのではないかと思ったからです。

 講座では子どものおもちゃ、米の配給制度、衣料の切符制度、代用品、千人針、愛媛の空襲と焼夷弾、愛媛と原爆の関係について説明し、一部の資料については実際に手に取ってもらい、形や重さなどを感じてもらいました。最後に生徒の代表に防空頭巾・鉄兜・もんぺを身に着けてもらいました。生徒の皆さんは熱心にメモを取りながら聞いてくれました。片付けていると、先生方から「内容を変えてもらったんですね」、「おもちゃなど身近なところから入ってもらってよかったです」、「千人針の玉結びは生徒たちも授業で習うので、作り上げる難しさがわかったと思います」と、お声がけいただきました。

 当館では児童・生徒の学年、人数、学習内容、専攻内容などに応じた平和学習を心がけています。ご来館の際のプログラムや出前授業としてご利用いただければと思います。ご利用お待ちしています!

焼夷弾の殻に触れる生徒
 防空頭巾・鉄兜・もんぺを身に着けた生徒

6日間の博物館実習終了!

2024年8月28日

8月25日 (日)、6日間にわたった博物館実習が終りました。3名の実習生のみなさん、お疲れさまでした。歴史・民俗・考古資料に関する取り扱いや資料整理、ワークショップでの接客など、合計45時間にわたる博物館実習はいかがでしたか? 毎日実習ノートを提出してもらいましたが、実習を通して学んだ知識や技術、来館者とのコミュニケーションなど、ビッシリとまとめられていました。今回の博物館実習を通じて、大学で学んだ知識を実践力に変える第一歩となればうれしく思います。

博物館実習は学芸員にとっても初心にかえる機会です。学芸員に必要な実践力を伝えるためには、学芸員自身が基本を再確認して、適切な実習方法を考える必要があります。また、実習ノートから伝えたいことが伝わっているか、実習内容に改善点はないかを確認します。時には実習生から新たな視点を学ぶこともあります。博物館実習は将来の学芸員を育成するとともに、現場の学芸員に振り返りを促すものでもあるのです。

当館では例年3月頃に博物館実習に関する募集要項をホームページ上に掲載しています。学芸員の資格取得を目指しているみなさん、歴博で実習してみませんか? みなさんの応募をお待ちしています!

民俗展示室の展示替え
考古資料の整理実習

がんばれ、将来の学芸員!~博物館実習始まる~

2024年8月21日

令和6年8月20日(火)~25日(日)までの6日間、博物館実習が始まりました。学芸員の資格を取得するためには、大学で「博物館に関する科目」(9科目19単位)を取得しなければなりません。9科目の中に「生涯学習概論」、「博物館概論」などのほか、「博物館実習」(3単位)が含まれています。今年は県内外の大学から3名の申し込みがありました。

初日は博物館の概要説明と展示室や収蔵庫の見学が中心です。収蔵庫の見学では、資料を受け入れてから収蔵までの順に従い、トラックヤード、一時保管庫、燻蒸庫、歴史・文書・民俗・考古収蔵庫、保存処理室を見て回りました。普段は見ることができない博物館の裏側にいろいろな発見があったのではないでしょうか。

博物館実習を通して大学の講義で学んだことを実践し、多くのことを身に着けてもらったらと思います。残暑が厳しいですが、体調に気を付けて実習に臨んでください。がんばれ、将来の学芸員!


学芸員の視点で常設展を見学する実習生

収蔵庫の環境を見学する実習生

出前授業(平和学習)で西予市立三瓶小学校訪問!

2024年7月10日

 7月4日(木)、西予市立三瓶小学校の6年生30名に平和学習の出前授業を行いました。三瓶小学校はどんな児童かな…と思いながら教室に入ると、代表の児童から学習の目標に触れた挨拶を受けました。しっかりしているクラスだなと感心して、いよいよ授業のスタートです。

 出前授業の特徴は博物館の実物資料を持参し、実物資料を通して歴史を感じてもらうことです。今回は事前の先生との打ち合わせを踏まえ、①日中戦争や太平洋戦争の始まりから終戦に至る過程を概観し、➁「ヘイタイ双六」、「戦艦文鎮」、「兵隊人形」などから、子どもの世界にも戦時色が表れるようになったこと、③食糧不足や衣料不足に対応して、配給制度や切符制度が始まったことを説明しました。一日分の米を給食と比較したり、ズボンやスカートの購入に必要な点数を示したり、イメージしやすい説明を心掛けました。

 次に、④千人針の一針一針に込められた思いや戦争が男性だけの問題ではないこと、➄松山、今治、宇和島は空襲をうけ大きな被害があったこと、⑥模擬原爆の「パンプキン」が県内にも落とされており、愛媛県と原爆は無関係でないことを伝えました。「赤紙」について知っていたり、焼夷弾の殻から80年前の焦げ臭さを感じ取る児童もいたり、事前学習と感性の豊かさに驚きました。

 続いて、鉄兜や防空頭巾、もんぺ、ゲートルの体験を行いました。児童は非常に積極的で、「重い」、「暑い」、「きつい」など、様々な感想を述べてくれました。最後に、児童の代表がこれまた立派なまとめの挨拶とお礼を述べてくれました。修学旅行では広島に行くとのこと。今回の授業が平和の尊さを考える機会となれば幸いです。博物館では様々な出前授業や来館プログラムを用意しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

千人針に注目する児童
県内の空襲に関心をもつ児童
県内の空襲に関心をもつ児童
鉄兜と防空頭巾をかぶった児童

国宝シリーズ切手

2024年1月16日

今回は現在開催中のテーマ展「日本の切手と葉書」から、国宝シリーズを紹介します。

国宝切手シリーズは、第1次が昭和42(1967)~44年にかけて21種類が、第2次が昭和51年から同53年にかけて16種類が、第3次が同62~平成元(1989)年にかけて16種類が発行されました。

今回はその中から絵画・建築に関するものを4点紹介しますので、ヒントを参考に絵画・建築が作成された時代順に並び替えてみましょう。(※答えは一番下に記載しています)

①奈良県にあるお寺の塔。明治時代に来日した「お雇い外国人」であるフェノロサ(アメリカの東洋美術史家)が「凍れる音楽」と評したといわれる。

②今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」と関係が深い絵巻。作成時は10巻ほどで構成されていたと思われるが、現存しているのは4巻。

③平清盛が一族の繁栄を願って厳島神社に奉納した装飾経。経典の装飾は絢爛豪華で、平家の栄華を今に伝える。

④長谷川等伯の日本を代表する水墨画。 東京国立博物館蔵。

【答え】作成順に①薬師寺東塔(奈良時代・白鳳文化)、③平家納経(平安時代・院政期の文化)、②紫式部日記絵巻(鎌倉時代・鎌倉文化)、④松林図(安土桃山時代・桃山文化)