謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は西日本豪雨(平成30年7月豪雨)で愛媛県内は大きな被害を受けましたが、年が改まりました。
れきはくは本日正月2日から開館していますが、多くの家族連れでにぎわっています。
この一年、良き年でありますように!
本年もよろしくお願いいたします。
※写真は、魔除けの牛鬼。牛鬼に噛まれて無病息災。悪いものを追い払え!
12月22日(土)から「切手・葉書コレクション」が開幕しました。1840年にイギリスで発行された世界初の切手である「ペニー・ブラック」と「ペンス・ブルー」、明治4(1871)年に発行された日本初の切手である「竜文切手」を始め、昭和10(1935)年に発行された初の年賀切手である「富士」(渡辺崋山)や昭和24年に発行された初のお年玉付き年賀葉書とその末等賞品である年賀切手の「とら」(円山応挙)など、約1,000点を展示しています。
年賀状の図案に注目して見るのもオススメです。例えば、昭和24年に発行された初のお年玉付き年賀葉書は、青(2円)・赤(2円+1円寄付金)とも「松くい鶴」と呼ばれる図案でした。ちなみに当時の特等はミシンでした。特等(1966年以降廃止)や1等の賞品には庶民のあこがれの品が反映されています。では、ここで年賀状についてのクイズです! 皆さんいくつ分かりますか?
Q1 下の図案は、昭和43年用の年賀状です。タイトルは?
ア 左大臣 イ 御所人形 ウ 内裏雛
Q2 今までの年賀状で図案化されたスポーツは?
ア 野球 イ サッカー ウ ラグビー
Q3 年賀状の額面が20円から40円になったのは?
ア 昭和48年用 イ 昭和57年用 ウ 平成2年用
Q4 次のタイトルの内、実際にある図案はいくつ?
ア 竹馬 イ ねこと松竹梅 ウ なまはげ
Q5 コート紙(インクジェット紙)が販売されたのは何年用から?
ア 昭和60年用 イ 平成10年用 ウ 平成20年用
答え Q1 イ Q2 ウ Q3 イ Q4 3つ全部 Q5 イ
みなさんは12月8日が何の日か、知っていますか?
昭和16(1941)年、日本軍がハワイの真珠湾を奇襲攻撃して、太平洋戦争が始まった日にあたります。8月15日の終戦の日とくらべると、認知度は低いかもしれません。先日の12月8日(土)、高浜小学校と同校PTAから依頼を受けて、出前授業「戦時下に生きた人々」を実施しました。低学年が中心でしたが、集合していただいた児童・保護者の方々約50名に、77年前の12月8日についてお話しました。そして、戦時色が反映されたおもちゃ、衣料切符、焼夷弾の殻、空襲を受けた松山の写真、代用品など、博物館から持参した実物資料を直接手に取って見ていただきました。最後には、鉄兜、防空頭巾、もんぺ、ゲートルの着付け体験も行いました。
博物館では、平和の大切さと戦争の悲惨さを考えるために出前授業を行っています。社会科はもちろん、国語科や総合的な学習の時間、修学旅行(広島・長崎)の事前学習などにご利用ください。詳しくは博物館ホームページをご覧下さい。
なお、博物館ではインスタグラムを開設しましたので、そちらもご覧下さい。

鉄兜・防空頭巾をかぶる児童たち

体育館で出前授業を実施
特別展「古地図で楽しむ伊予」も会期後半となります。
それに伴い、一部資料の展示替えを行いました。
【展示替え資料】
①「祝森村絵図」→「高山浦絵図」
②「大浦絵図」→「川内村絵図」
③「奥浦絵図」→「柿原村絵図」
④「東山田村他2カ村・俵津浦村境争論絵図」
→「西山田村・津布理村山堺争論裁許絵図」
⑤「外海浦絵図」→「下灘浦絵図」「伊方浦・九町浦・二見浦絵図」
今回も大きな村絵図を展示しております。
残り1ヶ月!
初公開の古地図盛りだくさんの「古地図で楽しむ伊予」にぜひお越し下さい!
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会期:~11月25日(日)まで
☆関連図書『古地図で楽しむ伊予』
当館ミュージアムショップ・書店にて好評発売中!
秋の特別展「古地図で楽しむ伊予」も会期前半が過ぎようとしております。
会期後半に向け、数点の資料を展示替えする予定です。
前期のみの展示で、ご興味のある古地図がある方はお見逃し無く!
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前期:10月21日(日)まで
後期:10月23日(火)よりスタート
【展示替え予定資料】
①「祝森村絵図」 → 「高山浦絵図」
②「大浦絵図」 → 「川内村絵図」
③「東山田村他2カ村・俵津浦村境争論絵図」
→ 「西山田村・津布理村山堺争論裁許絵図」
④「外海浦絵図」 → 「下灘浦絵図」「伊方浦・九町浦・二見浦絵図」
以前ブログでご紹介しました、この壁面ケースも展示替えをおこないます。
後期からは、また違った雰囲気の展示室をお楽しみ下さい。
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会期:~11月25日(日)まで
☆関連図書『古地図で楽しむ伊予』
当館ミュージアムショップで先行販売中!

10月3日より、考古展示室ではテーマ展・松野町連携展示「発掘・整備・活用 国史跡松野町河後森城跡」を開催中です。本展は、本年3月国史跡指定20年を迎えた松野町河後森城跡に関連して、発掘調査成果のみならず、「地域住民」とともに行われている整備・活用について、紹介するものです。
また、合わせて、南予地域で発掘調査が行われた中世集落、中世城郭についても出土遺
物を紹介しています。
本展をご覧いただき河後森城跡に足を伸ばしていただくきっかけになれば幸いです。
関連事業として、10月14日(日)、11月17日(土)、12月8日(土)に考古講座・体験学習講座を下記のとおり、開催いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
■考古講座
10/14(日)13:30~15:00
亀澤一平氏(松野町教育委員会) 「河後森城跡の発掘調査・整備・活用」
12/8(土)13:30~15:00
松田直則氏 ((公財)高知県埋蔵文化財センター所長)
「西南四国からみた河後森城跡」
■体験学習講座
11/17(土)13:30~16:00 現地集合(松野町役場前)
亀澤一平氏(松野町教育委員会)
「史跡めぐり 国史跡 松野町河後森城跡を歩く」
講座に参加ご希望の方は博物館までお申込みください。
9月15日から秋の展示が始まりました!
特別展「古地図で楽しむ伊予」
テーマ展「愛媛の近代都市~松山・今治・宇和島を中心に~」
そして・・・、ついに・・・、
関連図書『古地図で楽しむ伊予』が完成いたしました-!
表紙は当館所蔵の「松山城下図屏風」です。
県内外の学芸員や研究者が、
多種多様な古地図から近世・近代の伊予の様子を読み解いています。
今回は、目次だけご紹介!
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【目次】
はじめに 井上 淳
愛媛県地図
[Part 1] 伊予の古地図を読み解く
寛永伊予国絵図 井上 淳
目黒山形模型と裁許絵図 上杉和央
元禄伊予国絵図 井上 淳
宇和島藩の測量図 井上 淳
大洲藩の測量図 井上 淳
明治時代につくられた地図と地誌 柚山俊夫
明治10年の愛媛県地図 平井 誠
[Part 2] 伊予の城と城下町
松山城の旧天守曲輪を探る 西村直人
松山城下図屏風にみる松山城 井上 淳
砂土手と念斎堀 柚山俊夫
少年時代の子規・真之がみた松山 川島佳弘
子規・漱石が訪ね歩いた道後 川島佳弘
吉田初三郎が描いた近代都市松山 平井 誠
宇和島城下絵図屏風にみる宇和島城 井上 淳
宇和島城下図にみる恵美須町界隈の変遷 塩川隆文
安政の南海地震と宇和島 志後野迫 希世
正保今治城絵図を読み解く 藤本誉博
姿図から読み解く大洲城 白石尚寛
……【コラム】一万石の大名、一柳家の小松陣屋 井上 淳
[Part 3] 海に開かれた伊予
伊予国嶋々古城之図で読む海賊が活躍した舞台 山内治朋
海の参勤交代 東 昇
大阪商船の瀬戸内海遊覧絵図 甲斐 未希子
港とともに発展した八幡浜 井上 淳
……【コラム】宇和島藩の水軍基地 井上 淳
[Part 4] 伊予の遍路道を歩く
松尾峠から観自在寺 井上 淳
観自在寺から宇和島城下 井上 淳
宇和島城下から明石寺 井上 淳
大寶寺、岩屋寺から三坂峠へ 今村賢司
道後温泉と海の遍路道 井上 淳
延命寺から三角寺奧之院 今村賢司
……【コラム】四国遍路絵図の傑作 細田周英『四国遍礼絵図』 今村賢司
[Part 5] 伊予の海村と山村
石垣に守られた半島の海村 高嶋賢二
宇和海の漁村の生活 井上 淳
篠駄馬における土地利用の諸相 塩川隆文
参考文献
執筆者一覧
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この書籍に紹介されている資料の一部は、特別展とテーマ展にて展示しております。
ぜひ、書籍『古地図で楽しむ伊予』を片手に、秋の歴博へお越し下さい!

書籍『古地図で楽しむ伊予』 愛媛県歴史文化博物館 編
発行所 風媒社
定価 本体1,600円+税
発売日 10月15日
愛媛県歴史文化博物館では10月1日より先行販売予定です!
15日からテーマ展「愛媛の近代都市~松山・今治・宇和島を中心に~」(~平成31年1月27日)が開幕しました。特別展「古地図で楽しむ伊予」(~11月25日)との同時開幕です。特別展が近世の絵図を中心に村の姿を紹介するのに対して、テーマ展は近代の地図を中心に都市の姿を紹介します。
明治21(1888)年、市制が公布され、人口25,000人以上を「市」としました。市長は市会が内務大臣に推薦した者から天皇が裁可しました。市は「郡」に属さず、郡と対等に位置付けられました。明治23(1890)年、郡制が公布され、郡に官選の郡長と郡会議員がおかれました。選任市長と官選郡長は、内務大臣の意向を反映した人事という意味で内務省の末端組織でした。ここに町村-郡市-知事-内務大臣という構造ができました。現在でも地方自治法で町村は郡に属すことになっており、一郡一町になっても郡は消滅しません。郡は行政単位としていきているのです。
本展では、郡制が廃止される大正12(1923)年までに市制を施行した松山市(明治22年施行)・今治市(大正9年施行)・宇和島市(翌年施行)を取り上げました。例えば「松山市全図」(大正2年)からは交通の発達、武家地の再編、連隊の駐屯、道後温泉や松山城の観光化を知ることができます。また、「今治港図絵」(昭和9年)からは繊維工業の発達に加え、四国初の開港場として物流の盛んな都市となった様子が伝わります。「宇和島市街地図」(昭和8年)からは内港や須賀川の浚渫・埋立・付替によって市街地を確保しつつ、商業や行政機能を発揮していった姿を垣間見ることができます。都市地図から松山・今治・宇和島が、近代化を模索した軌跡をたどることができます。吉田初三郎が描いた松山や宇和島の資料も拡大して展示しています。ぜひ、特別展に続きテーマもご覧ください。
9月15日(土)から始まる
秋の特別展「古地図で楽しむ伊予」の準備がはじまりました!
今日は展示室一番奥の高さ約5メートルの壁面に大型出力で作製した
「元禄伊予国絵図」「元禄伊予国絵図(宇和郡)」を
貼るという作業をおこないました。
「元禄伊予国絵図」は実物の約70%のサイズで
「元禄伊予国絵図(宇和郡)」は原寸大で作製しております。
写真は「元禄伊予国絵図(宇和郡)」を貼っているところ!

4分割で出力したものを慎重につなぎ合わせます。
なるべくシワがでないように調整し
約4時間かけて2点の古地図が完成しました!
人と比べるとこんなに大きいのです。
大迫力間違い有りません!
上の方は肉眼だとどうしても見にくくなりますので
双眼鏡やオペラグラスのご持参をオススメいたします。
ぜひ、江戸時代の伊予国の様子を間近にご覧ください。
また、テーマ展「愛媛の近代都市~松山・今治・宇和島を中心に~」も
9月15日よりはじまります!
お楽しみに!
特別展「古地図で楽しむ伊予」
テーマ展「愛媛の近代都市~松山・今治・宇和島を中心に~」
会期:9月15日(土)~11月25日(日)
関連講座は10月6日(土)から
関連イベントとワークショップは9月15日から始まります。
詳しくはHPをご覧下さい。