‘特別展おすすめ情報’ カテゴリーのアーカイブ

人形に命を吹き込む~俵津文楽~

7月 8日 水曜日

 「歌舞伎と文楽の世界―愛媛の伝統芸能―」展の開幕まであと一週間となりました。展示準備も着々とすすんでいます。
 今日は、西予市明浜町俵津の俵津文楽保存会の皆さん8名が資料を展示して下さいました。
 はじめは首を垂れ、まさに「人形然」としていた人形が、保存会の皆さんの手にかかるとみるみるうちに生き生きとしてくるのは驚きでした。

20090706_588384
人形の髪型を櫛で丁寧にとかし、整髪料でセットします。
20090706_588385
きものの内側に詰め物をしてふっくらとさせます。
20090706_588386
 整えた人形を展示ケースの中に運び入れ、きものや首の角度、足の向きなどの調節をします。
 展示ケースにずらりと並んだ人形は圧巻です。普段は動いていてなかなかじっくりと見ることの出来ない、人形の細部までじっくり見ていただけます。
 こうなると実際の文楽のお芝居も見たくなるもの。今回の展示では、愛媛県内に残る文楽の紹介ビデオも上映する予定です。 
 俵津文楽保存会の皆さん、ありがとうございました!

「歌舞伎と文楽の世界」展がNHKで紹介されます!

7月 6日 月曜日

7月14日開催の「歌舞伎と文楽の世界―愛媛の伝統芸能―」展は、準備もいよいよ佳境に入っております。ちまたでチラシやポスターを見かけることも多くなってきたのではないでしょうか?
 NHK総合テレビで月曜日~金曜日、午後6時10分~午後7時放映の「いよかんワイド」の中で、「歌舞伎と文楽の世界―愛媛の伝統芸能―」展が紹介されることになりました。
 「いよかんワイド」といえば、今年の冬、「昔の道具の謎をとけ!」展も中継していただき、怪人れきはくが衝撃のテレビデビューを飾った思い出深い番組です。
 今回も博物館の展示室から生中継ですので、入念な下準備が必要です。アナウンサーの西山香子さんが博物館にいらして一回目の打ち合わせを行いました。
20090705_588085

とはいえ、展示は14日から。まだ準備中の展示室にご案内して、資料について展示構成について担当学芸員がお話しました。
20090705_588086

「歌舞伎と文楽の世界―愛媛の伝統芸能―」展の生中継放映日は7 月16日(木)です。
「怪人れきはく」に替わる超大型新人が「しばらく!」とばかりにテレビデビューするかも?!しれません。
愛媛の皆様どうぞお見逃しなく!

直木賞作家、歴博に来る!!

7月 5日 日曜日

 「歌舞伎と文楽の世界―愛媛の伝統芸能―」展まであと10日!
 今回の展示では、記念講演会も充実しています。
 直木賞作家の松井今朝子先生が、「歌舞伎と遊ぶ」というテーマで愛媛県歴史文化博物館に来館し、お話しくださいます。
 松井先生は、早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程を修了後、松竹株式会社に入社し、フリーとなった後も、長年にわたり、歌舞伎の脚色・演出・評論に携わってこられました。
 その後小説家としてデビューし、2007年に『吉原手引草』で第137回直木賞を受賞されています。
 『仲蔵狂乱』や『東洲しゃらくさし』『二枚目』『似せ者』など多数の著書がありますが、愛媛新聞で連載されていた『そろそろ旅に』を一番に思い浮かべる方も多いかもしれませんね。道草ばかりの十返舎一九に、次の日の新聞を待ちかねた方もいらっしゃるのでは・・・
 小説の他にもブログ本も好評で、テレビの料理番組を見て作った夕食や趣味の乗馬、愛する亀、舞台評論から政治ネタまで盛りだくさんのブログも見ごたえがあり、松井先生の日常やお人柄を垣間見ることができます。
今朝子の晩ごはん→http://kesako.jp/
 松井先生が愛媛に、しかも南予に来られてお話しされる、めったにない必聴必見の講演会です!「歌舞伎と文楽の世界」展と合わせて、ぜひ博物館へおいで下さい。

20090705_588087

記念講演会「歌舞伎と遊ぶ」
講師:松井今朝子(直木賞作家)
日時:8月8日(土)11:00~12:00
会場:愛媛県歴史文化博物館 多目的ホール
参加費:特別展観覧券が必要です。
申し込み方法
 「松井今朝子先生講演会」と明記の上、住所・お名前・年齢・電話  番号とご記入の上、往復ハガキでお申し込み下さい。(一通につき4名までお申し込みできます。その場合は代表者を明記してください)〒797-8511  西予市宇和町卯之町4-11-2  愛媛県歴史文化博物館

歌舞伎DEクイズ 解答編

6月 11日 木曜日

先日のブログでのクイズ、いかがでしたか?
 問題となったど派手なきものを、もう少し近くで見てみましょう。

 

 このような裾にスリットが入った歌舞伎衣装を「四天(よてん)」と言います。裾についた房飾りは「馬簾(ばれん)」といい、主役級の役柄の人が着ます。お相撲さんの化粧まわしに少し似ていますね。
 真中で大きく見得をきるのは錘馗(しょうき)様でしょうか。袖の部分に赤鬼の姿も見えます。今にも動き出しそうな姿は、デザインに加えて、立体的な刺繍の効果もあるでしょう。
 生地は分厚く、重みがありますが、布団にするには裾が足りませんね。
 このように裾が短く、またスリットが入っているのは、役者さんが動きやすいようにするためです。
 というわけで正解は、「(2)の大泥棒のきもの」です。
 この四天は「日本駄衛門」という大泥棒や戦国武将の「加藤清正」など荒々しい役柄が身につけたそうです。
 歌舞伎の衣装は、見ているだけでも圧倒的な迫力と美しさがありますが、お話との関係や意味を知ると「へえ」と思うことがたくさんあります。
 今回の「歌舞伎と文楽の世界―愛媛の伝統芸能―」展では歌舞伎や文楽がいかに楽しく、奥深い文化であるかを紹介したいと思っております。

 夏休みも是非れきはくへいらしてください!

歌舞伎DEクイズ 問題編

6月 10日 水曜日

 現在開催中の「えひめ発掘物語Ⅱ&絵で見る考古学」展は残念ながら今週末で閉幕となります。「え!まだ見に行ってないよ」という方はお早めに見にいらしてください!

 
 一方で、7月14日から始まります「歌舞伎と文楽の世界―愛媛の伝統芸能―」展も、着々と準備が進んでおります。
 本日は、川瀬歌舞伎(久万高原町)からお借りしてきた資料の撮影を行いました。

 さて、ここでクイズです。
 問題 このど派手なきものは一体なんでしょうか?

答え(1) お相撲さんのきもの
答え(2) 大泥棒のきもの
答え(3) きものと見せかけて実は布団

 いずれにしても、今ではあまり見ることない形と模様ですね。それもそのはず、普段に使うものではなく、「歌舞伎」という非日常のお芝居の中で使われたものです。

 ヒント:どんな役柄の人が使ったか、想像してみてください。
それでは答えは明日のブログで。

遺跡復元画ができるまで-3

5月 27日 水曜日


 現在開催中の企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」で展示中の県内の遺跡復元画の取材の様子をご紹介します。

 相の谷1号墳は来島海峡を望む全長約80mの県内最大の前方後円墳です。現状は調査後約40年を経て、丘陵の山中にあり、海上からもその場所はわかりにくくなっています。

 そこで、同じ高縄半島にある妙見山1号墳を先に見学し、瀬戸内海を臨む前方後円墳のイメージをつかんでいただきました。

 その後、雨の降る中、近隣の来島海峡海上交通センターから島嶼部への眺望を確認します。

 この後、古墳を確認しに山中に入りましたが、雨天のため、写真を撮影できる状況にはありませんでした。

 見学後の昼食時にどのようなイラストを作成するか、イメージを検討します。

 数週間後、早川氏からラフスケッチが送られてきました。

 概ね担当者のイメージ通りでしたが、瀬戸内海の海上交通に詳しい研究者の方から沖合いに浮かぶ船の形が違うのではというご指摘をいただき、準構造船という形の船に書きなおしていただきました。下のスケッチと違いがわかるでしょうか?

 この後も何回かの考証の結果、作品が完成しました。完成した作品を見ると、古墳時代を勉強している担当者にとっても新たな発見が多くありました。 

 この県内最大の古墳を後世に残すことも課題の一つです。

 完成作品は、展示室でご覧ください。

駕籠の清掃

5月 20日 水曜日

駕籠の清掃

 このブログの3月24日に駕籠を寄贈いただいた記事を掲載しましたが、先日ボランティアさんに御協力いただき、駕籠の清掃作業を行いました。寄贈いただいた時には、駕籠はホコリで白くなっていましたが、かたく絞った布で水ぶきしていくと、だんだんきれいになっていきます。内装の和紙が剥がれ落ちたり、背もたれの布が落ちているのも取り除きました。1時間半の清掃作業で、駕籠は見違えるようにきれいになりました。御協力いただいたボランティアのみなさん、ありがとうございました。
 今回清掃するなかで、補修を必要としている箇所の点検も合わせて行いました。これから補修した箇所が分かるような方法で、秋の展覧会に向けて補修にとりかかります。

遺跡復元画ができるまで-2

5月 8日 金曜日

 引き続き、現在開催中の企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」で展示中の県内の遺跡復元画の取材の様子をご紹介します。
 今年1月のある日、雨の降る中、西条市早川にある半田山遺跡(跡地)の現いよ西条ICを訪れました。この遺跡は、松山自動車道建設の際に発掘調査された弥生時代中期末~後期(約2000年前)の集落遺跡です。


 



 この遺跡の特徴は県内でも数少ない弥生時代のムラ(集落)の様子が具体的にわかることです。遺跡全体では23棟の住居跡や25棟の倉庫跡などが見つかっています。
 常設展示の歴史展示室1でも原寸の復元住居と集落復元模型・出土遺物を紹介していますが、この遺跡が立地する瀬戸内海・燧灘(ひうちなだ)を臨むムラであることが表現されていませんでした。


 早川氏には、この遺跡の立地とムラの生活の様子を復元していただくことにしました。



この日は、最後にいよ西条ICを見下ろす場所に到着しましたが、あいにくの天候で瀬戸内海どころか、近隣の景観も見ることはできませんでした。
 数日後、写真撮影のため、何回かこの場所を訪れましたが、黄砂が降っていたり、曇っていたりと、快晴の日は中々ありませんでした。(公務で来ることができなかったのでかなり高速道路代はかなりかかりました。)

 スケッチの考証の最終段階に一番の天候の日があり、漸く快晴の瀬戸内海を臨むことができ、原画の作成にも間に合うことができました。


 完成作品は、展示室でご覧ください。

企画展体験コーナー ハニワパズルに挑戦!

5月 5日 火曜日





 現在開催中の企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」では、体験コーナーとしてエントランスホールの受付前に「ハニワパズルに挑戦!」を設置しています。



 このハニワパズルは今治市の高橋仏師1
号墳という古墳から出土した鶏形埴輪をモデルに製作したものです。



 全体の形がわからないと、大人でも非常に難しく、写真を見ながら、組み立てていきます。



 エントランスホールの無料ゾーンに設置していますので、どなたでも体験できます。ホンモノは企画展示室に展示中です。こちらもお見逃しなく!是非、この機会にこのパズルに挑戦してみませんか?

遺跡復元画ができるまで-1

5月 1日 金曜日


 現在開催中の企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」では、早川和子氏が新たに作成した県内の遺跡復元画5点も企画展示室で初公開しています。今回はその取材の様子をご紹介します。

 今年1月のまだ寒いある日、久万高原町にある上黒岩遺跡考古館を訪れました。冬季閉館中の資料館を特別に見学させていただきました。そして、出土遺物及びこの遺跡の特徴を取材していただき、現地からの景観をスケッチされました。



 まだこの時にはどういう復元画を描いていただくかは担当者も思案中でしたが、この遺跡の特徴の1つである岩偶(線刻礫)をどのように使っていたかを描いてもらうことにしました。

 取材後のある日、早川氏からラフスケッチが送られてきました。


 早速、この遺跡に詳しい研究者に考証いただき、チェックを受けます。

 この岩偶をどのように使っていたかは、学界でも定説はなく、考証作業は非常に難しいものです。結局、出産の際に安産を祈って握った母神像とする説を参考に、復元画を作成していただくことにしました。





 数回に亘る考証作業を経て、ペン描き・着色作業が行われ、作品が完成しました。

 完成作品は、展示室でご覧ください。

Page 10 ⁄ 28« 最初へ...8910111220...最後へ »