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2月19日、「伊予かすり-絣文様の世界」展が始まります。

2019年1月10日

2月19日(火)から、特別展「伊予かすり‐絣文様の世界」を企画展示室で開催します。

会名 特別展「伊予かすり‐絣文様の世界」
会期 平成31年2月19日(火)~4月7日(日) 
会場 愛媛県歴史文化博物館企画展示室
料金 大人(高校生以上)320円、小中学生・65歳以上160円

こんにち愛媛の伝統工芸品として親しまれている伊予絣は、江戸時代後期の享和年間(1801~04年)に、伊予郡垣生村今出(いまず)の農婦・鍵谷(かぎや)カナが考案したとされる「今出絣(いまずかすり)」に始まります。着物、作業着、寝具などの生地(きじ)に用いられた伊予絣は、明治以降、生産量が飛躍的に増加しました。大正時代には最盛期を迎え、近代愛媛の基幹産業として賑わいをみせ、久留米絣、備後絣とともに日本三大絣の一つとして全国的に知られました。絣は明治以降、次第に庶民の織物、国民的衣料として爆発的に普及し、近代日本の衣生活を支えました。

藍染めで染め分けた糸を経糸や緯糸に使い、うまく合わせながら織り上げる絣は、染め、括り、織りの高度な染織技術の結晶です。絣の文様は、抽象的な幾何学(きかがく)文様、「絵絣(えかすり)」と呼ばれる絵画的文様に大別され、それらを組み合わせ、素朴な図柄から複雑なものまで文様の種類は無限です。藍染めによる紺と白のコントラストから生まれるジャパン・ブルーの美しさをもち、ほとんどが縁起の良いとされる伝統的な吉祥文様ですが、身近なモチーフに取材した生活感あふれた素朴でユニークな文様も多く、実に意匠が豊富で、社会情勢や人々の願いなどを示したものも多く見られます。

本展では、日本有数の絣コレクョンとして大いに注目される伊予織物工業協同組合所蔵の白方(しらかた)コレクション、伊予絣の調査研究、資料収集の成果として名高い定秀寺(じょうしゅうじ)コレクションなど、これまであまり公開されることが少なかった貴重な伊予絣関係資料を一堂に展示します。

本展を通じて、愛媛に華開いた伊予絣の歩みをふり返るとともに、伊予絣を中心とした日本の絣文様の素晴らしさやノスタルジックな魅力を感じて、今後の伊予かすりの発展に寄与できれば幸いです。

【関連事業】
3月9日(土)13時半~
「伊予の綿織物について~道後縞そして伊予絣へ~」
講師:高山朋子氏(日本織物文化研究会員)

3月17日(日)13時半~
「伊予かすり展の見どころ」 
講師:今村賢司(当館専門学芸員)

3月10日(日)・3月16日(土)10~15時
製作実演会「高機を使用した伊予かすりの製作実演」
講師:川西利美氏(織物研究家)

「古地図展」展示替えしました!

2018年10月23日

特別展「古地図で楽しむ伊予」も会期後半となります。

それに伴い、一部資料の展示替えを行いました。

【展示替え資料】

①「祝森村絵図」→「高山浦絵図」

②「大浦絵図」→「川内村絵図」

③「奥浦絵図」→「柿原村絵図」

④「東山田村他2カ村・俵津浦村境争論絵図」
「西山田村・津布理村山堺争論裁許絵図」

⑤「外海浦絵図」→「下灘浦絵図」「伊方浦・九町浦・二見浦絵図」

今回も大きな村絵図を展示しております。

残り1ヶ月!

初公開の古地図盛りだくさんの「古地図で楽しむ伊予」にぜひお越し下さい!

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特別展「古地図で楽しむ伊予」

会期:~11月25日(日)まで

☆関連図書『古地図で楽しむ伊予』

当館ミュージアムショップ・書店にて好評発売中!

「古地図展」展示替えのお知らせ

2018年10月13日

秋の特別展「古地図で楽しむ伊予」も会期前半が過ぎようとしております。

会期後半に向け、数点の資料を展示替えする予定です。

前期のみの展示で、ご興味のある古地図がある方はお見逃し無く!

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前期:10月21日(日)まで

後期:10月23日(火)よりスタート

【展示替え予定資料】

①「祝森村絵図」 → 「高山浦絵図」

②「大浦絵図」 → 「川内村絵図」

③「東山田村他2カ村・俵津浦村境争論絵図」

→ 「西山田村・津布理村山堺争論裁許絵図」

④「外海浦絵図」 → 「下灘浦絵図」「伊方浦・九町浦・二見浦絵図」

以前ブログでご紹介しました、この壁面ケースも展示替えをおこないます。

後期からは、また違った雰囲気の展示室をお楽しみ下さい。

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特別展「古地図で楽しむ伊予」

会期:~11月25日(日)まで

☆関連図書『古地図で楽しむ伊予』

当館ミュージアムショップで先行販売中!

書籍『古地図で楽しむ伊予』完成!

2018年9月29日

9月15日から秋の展示が始まりました!

特別展「古地図で楽しむ伊予」

テーマ展「愛媛の近代都市~松山・今治・宇和島を中心に~」

そして・・・、ついに・・・、

関連図書『古地図で楽しむ伊予』が完成いたしました-!

表紙は当館所蔵の「松山城下図屏風」です。

県内外の学芸員や研究者が、

多種多様な古地図から近世・近代の伊予の様子を読み解いています。

今回は、目次だけご紹介!

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【目次】

はじめに 井上 淳

愛媛県地図

[Part 1] 伊予の古地図を読み解く

寛永伊予国絵図  井上 淳

目黒山形模型と裁許絵図  上杉和央

元禄伊予国絵図  井上 淳

宇和島藩の測量図  井上 淳

大洲藩の測量図  井上 淳

明治時代につくられた地図と地誌  柚山俊夫

明治10年の愛媛県地図  平井 誠

[Part 2] 伊予の城と城下町

松山城の旧天守曲輪を探る  西村直人

松山城下図屏風にみる松山城  井上 淳

砂土手と念斎堀  柚山俊夫

少年時代の子規・真之がみた松山  川島佳弘

子規・漱石が訪ね歩いた道後  川島佳弘

吉田初三郎が描いた近代都市松山  平井 誠

宇和島城下絵図屏風にみる宇和島城  井上 淳

宇和島城下図にみる恵美須町界隈の変遷  塩川隆文

安政の南海地震と宇和島  志後野迫 希世

正保今治城絵図を読み解く  藤本誉博

姿図から読み解く大洲城  白石尚寛

……【コラム】一万石の大名、一柳家の小松陣屋  井上 淳

[Part 3] 海に開かれた伊予

伊予国嶋々古城之図で読む海賊が活躍した舞台  山内治朋

海の参勤交代  東 昇

大阪商船の瀬戸内海遊覧絵図  甲斐 未希子

港とともに発展した八幡浜  井上 淳

……【コラム】宇和島藩の水軍基地  井上 淳

[Part 4] 伊予の遍路道を歩く

松尾峠から観自在寺  井上 淳

観自在寺から宇和島城下  井上 淳

宇和島城下から明石寺  井上 淳

大寶寺、岩屋寺から三坂峠へ  今村賢司

道後温泉と海の遍路道  井上 淳

延命寺から三角寺奧之院  今村賢司

……【コラム】四国遍路絵図の傑作 細田周英『四国遍礼絵図』  今村賢司

[Part 5] 伊予の海村と山村

石垣に守られた半島の海村  高嶋賢二

宇和海の漁村の生活  井上 淳

篠駄馬における土地利用の諸相  塩川隆文

参考文献

執筆者一覧

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この書籍に紹介されている資料の一部は、特別展とテーマ展にて展示しております。

ぜひ、書籍『古地図で楽しむ伊予』を片手に、秋の歴博へお越し下さい!

書籍『古地図で楽しむ伊予』 愛媛県歴史文化博物館 編

発行所 風媒社

定価 本体1,600円+税

発売日 10月15日

愛媛県歴史文化博物館では10月1日より先行販売予定です!

古地図 ぞくぞく列品中!

2018年9月14日

特別展「古地図で楽しむ伊予」の列品作業が着々と進んでおります!

今回は大型絵図を展示するために

巨大なマグネット板を新しく作成しました。

マグネットで古地図を固定するので

資料への負担が少なく安全に展示することができます。

古地図は折りたたんで保管されているので

開いたときは折りシワが強いのが難点。

それを慎重に伸ばしながら固定してきますが

折り目も古地図の重要な歴史なのです。

古地図がどのように折りたたまれていたのか・・・

何枚の紙が継ぎ合わされてできているのか・・・

古地図の折り目や継ぎ目にも注目して、じっくりご覧下さい。

秋の特別展 準備中!

2018年9月9日

9月15日(土)から始まる

秋の特別展「古地図で楽しむ伊予」の準備がはじまりました!

今日は展示室一番奥の高さ約5メートルの壁面に大型出力で作製した

「元禄伊予国絵図」「元禄伊予国絵図(宇和郡)」を

貼るという作業をおこないました。

「元禄伊予国絵図」は実物の約70%のサイズで

「元禄伊予国絵図(宇和郡)」は原寸大で作製しております。

写真は「元禄伊予国絵図(宇和郡)」を貼っているところ!

4分割で出力したものを慎重につなぎ合わせます。

なるべくシワがでないように調整し

約4時間かけて2点の古地図が完成しました!

人と比べるとこんなに大きいのです。

大迫力間違い有りません!

上の方は肉眼だとどうしても見にくくなりますので

双眼鏡やオペラグラスのご持参をオススメいたします。

ぜひ、江戸時代の伊予国の様子を間近にご覧ください。

また、テーマ展「愛媛の近代都市~松山・今治・宇和島を中心に~」も

9月15日よりはじまります!

お楽しみに!

特別展「古地図で楽しむ伊予」

テーマ展「愛媛の近代都市~松山・今治・宇和島を中心に~」

会期:9月15日(土)~11月25日(日)

関連講座は10月6日(土)から

関連イベントとワークショップは9月15日から始まります。

詳しくはHPをご覧下さい。

ギャラリートーク「奇想天外!お化け浮世絵を楽しむ」

2018年8月23日

7月29日に予定していました特別展「夏の歴博 おばけ大集合」のギャラリートーク(講演会)。台風のため、延期になっていましたが、8月21日に開催することができました。

講師は、国際浮世絵学会常任理事の中右瑛先生。

平日午前中の開催にも関わらず、浮世絵ファン、博物館友の会会員など多くの方にご参加いただきました。

展示されている浮世絵一点一点に込められたストーリーをわかりやすく、面白く、裏話も交えながらのトークに、参加者も聞き入っていました。

この特別展「夏の歴博 おばけ大集合ー浮世絵にみる妖怪の世界ー」は、9月2日(日)までとなっています。会期終了も間近になってきました。妖怪、浮世絵にご興味のある方は、ぜひ、ご観覧ください。

中右先生によるギャラリートーク

【動画】NHK現地中継・特別展「夏の歴博・おばけ大集合!」

2018年8月2日

7月31日(火)はNHK松山放送局の夕方ニュース「ひめポン!」で、
特別展「夏の歴博・おばけ大集合-浮世絵に見る妖怪の世界-」を取り上げていただきました。
現地(展示室)からの生中継。4択クイズも交えながらの展示紹介でした。
その動画は、9月2日までの会期中、以下のアドレスで公開されています。
展示室内の様子や、みどころが紹介されていますので、ぜひクリックして、ご覧ください。

NHK松山放送局「ひめポン!動画」

http://www.nhk.or.jp/matsuyama/himepon/movie/movie_180731-1.html

中間発表「OBK48~夏の妖怪・選抜総選挙~」

2018年7月31日

現在、開催中の特別展「夏の歴博・おばけ大集合!―浮世絵にみる妖怪の世界―」の展示会場では、ご来場いただいたみなさまから、お気に入りの妖怪(おばけ)を選んだり、キャッチコピーをつけたりするイベント「OBK48~夏の妖怪・選抜総選挙~」を行っていますが、本日、7月31日付けで、その中間結果を発表します。

投票総数268票。その中で、現在、1位となったのは、歌川国芳「相馬の古内裏」に描かれた「大髑髏(おおどくろ)」。獲得票数は48票でした。



それに続くのが歌川芳藤「五拾三次之内 猫の怪」の「化け猫」。獲得票数は35票。

そこに「お菊」(24票)、「小町桜の精」(20票)と続いています。

月岡芳年「新形三十六怪撰 皿やしき於菊の霊」



月岡芳年「新形三十六怪撰 小町桜の精」

子どもから大人まで、浮世絵を、じっくり見る、観る試みとしての「OBK48」。

ぜひご来場いただき、気に入った妖怪(おばけ)を投票してみてください。

次回は8月のお盆頃に中間発表をする予定です。

「OBK48~夏の妖怪・選抜総選挙~」
 NO.1妖怪を目指す妖怪たちを君の力でプロデュースしよう!素敵なキャッチコピーを考えて推し妖怪をスターの道へ導こう!
投票数の多かったトップ7の妖怪を選出し、その妖怪に1番ふさわしいキャッチコピーを考えてくれた7名の方には歴博グッズや妖怪グッズをプレゼント!
途中経過はHPやブログで公開するので、チェックしよう!
■応募期間/平成30年7月14日[土]~9月2日[日]
■場所/愛媛県歴史文化博物館 企画展示室
■参加費/当日の特別展観覧券または共通観覧券が必要です。
■応募方法/展示室内にある投票コーナーでキャッチコピーを記入して投票。

29日の特別展関連講演の開催中止(延期)について

2018年7月28日

愛媛県歴史文化博物館では、特別展「夏の歴博おばけ大集合!ー浮世絵に見る妖怪の世界ー」の関連講演(7月29日[日]13:30~講師/中右瑛氏(国際浮世絵学会常任理事)「奇想天外!お化け浮世絵を楽しむ」)の開催を予定していましたが、台風12号の接近により、愛媛県内の交通機関の乱れや、「平成30年7月豪雨」の二次災害も懸念されることから、受講申込者の安全確保を優先して、開催を中止(もしくは延期)することといたしました。 今後の予定(中止もしくは延期)につきましては、講師と調整の上、近日中にお知らせいたしますので、ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。