2007 年 4 月 29 日 のアーカイブ

村上節太郎写真12 韓国済州島の海女 昭和21年

4月 29日 日曜日

村上節太郎写真1-36
 三崎(伊方町)の海士(あま)の歴史は古く、天保4(1833)年の記録には、三崎浦全体で30人程の海士がおり、年間6000程のアワビが献上されていたことが記されている。明治時代に入ると、海士は毎年80隻、200名前後が韓国に出漁するようになる。韓国への出漁は昭和15年で終わり、戦後再び三崎近海に戻り、あわびやさざえを獲っている。

 写真は松(伊方町)の海岸で撮影されたものであるが、実は三崎の海士を撮影したものではない。三崎地域の海士は普通「海士」と書くように、男性がほどんどである。この写真が貴重なのは、韓国済州島の海女、チャムスを撮っていることである。チャムスは昭和10年から20年代半ばまで三崎の沿岸まで出稼ぎに来て、てんぐさやあわびなどを獲っていた。写真を見ると、女性は中央に肩紐が付いたワンピース型の木綿の水着を着ている。これはチャムス独特の仕事着で、「ソジュンギ」といわれるもの。足元にはタンポと呼ばれる木製の浮樽も見える。村上節太郎はほとんど写真が残っていない三崎におけるチャムスの姿を見事にカメラで記録している。