2007 年 5 月 2 日 のアーカイブ

予告編「異界・妖怪大博覧会」1 河童狛犬 

5月 2日 水曜日

 当博物館では、この夏(平成19年7月10日~9月2日)に、企画展「異界・妖怪大博覧会―『おばけ』と『あの世』の世界―」を開催します。

 「百鬼夜行絵巻」や「稲生物怪録」、「今昔続百鬼」、「夜窓鬼談」等の妖怪関係資料に加え、愛媛県内のお祭りに登場する「鬼」・「ダイバ」や、怪異伝説(河童・天狗など)を紹介するとともに、「地獄図」や「幽霊図」など、日本人が抱いてきた伝統的な異界・他界観にまつわる資料を展示する予定です。

 このホームページでも、展示のお知らせを兼ねて、複数回にわたり、展示予定資料の紹介をしていきたいと思います。

 さて、第1回目の紹介資料は、河童の狛犬(複製・原資料は西予市明浜町高山若宮神社蔵)。この狛犬は、河童が鯛(たい)を抱えた形をしています。河童の狛犬は全国的にも珍しく、岩手県遠野市の常堅寺・長崎市の諏訪神社と愛媛県西予市明浜町の若宮神社の3例のみといわれています。

 若宮神社の御祭神である宇都宮修理太夫正綱が、いたずらをしようとした河童(地元ではエンコと呼んでいます。)を助けると、そのお礼にと、河童が毎日、鯛を持ってきたという伝説があり、それに由来して、この若宮神社の狛犬は河童の形をしています。

 河童の狛犬は、明治14年に製造・寄進されたもので、原資料は西予市有形民俗文化財に指定されています。愛媛県内を代表する伝説関係資料として貴重な民俗文化財です。