当館所蔵の「百鬼夜行絵巻」に描かれた「妖怪」シリーズの第4回目。
番号9と番号10の妖怪は京都大徳寺の塔頭である真珠庵に伝えられた「百鬼夜行絵巻」(室町時代、伝土佐光信画)にも登場しますが、番号11は真珠庵本には出てこないものです。百鬼夜行図が時代とともにどのように書写され、変容、展開していったかを知る上で興味深い材料といえます。(本資料は、7月10日~9月2日の企画展「異界・妖怪大博覧会」にて展示予定です。)

9 黒布の妖怪
黒い布をかぶっているので、正体はよくわからない。ただ、足には鋭い爪があり、獣の毛のようなものも見える。少なくともおとなしい妖怪ではなさそうだ。

10 狐女の妖怪
紫色の着物を振り乱しながら疾走する妖怪。顔は見えないが、尻尾の形や色から狐と思われる。一体、何を急いでいるのだろう。

11 盥(たらい)の妖怪
水やお湯を入れて顔や手を洗うための盥。顔を洗う道具自体が顔になっているという不思議な妖怪。表情や体は人間の女性なのに、手足はなぜか獣のようだ。




