2007 年 7 月 7 日 のアーカイブ

展示予告「異界・妖怪大博覧会」20―河童のミイラ図―

7月 7日 土曜日

7月10日(火)からの「異界・妖怪大博覧会」の開幕まであとわずかとなりました。現在、展示室での資料を列品作業中です。

さて、今回は「河童」に関する資料の紹介です。

これは江戸時代後期の写の河童のミイラ図です(香川大学図書館所蔵・神原文庫)。上の図は「川郎乾」とあり、「乾」つまり河童(川郎)がミイラ化したもので、「松平越後守殿所持」(越後高田藩主と思われます。今の新潟県)と記されています。下の図は河童の手が描かれていて、「細川越中守殿所持」(肥後熊本藩主・今の熊本県)と記されています。

これは、江戸時代に本草学の知識が普及していくことによって、不可思議な妖怪(化物)についても、一種の生きものとして記録・記述されていたことを示す資料です。単に恐ろしいものとして描かれたというよりは、一種の博物学的知識の高まりで書写されたものといえます。

なお、企画展「異界・妖怪大博覧会」では、様々な河童図や河童伝承に関する道具などを展示します。