Archive for 7月 24th, 2007

マイバックできたよ!!

2007年7月24日

「夏休みは歴博に行ってみる!?」と題して夏休みイベントがはじまりました。
7月22日(日)は「クレヨン染めでマイバックづくり」でした。午後1時の受付前から多くのお客さまにお集まりいただき、約1時間ほどで定員になりました。
クレヨン染めは、『暮しの手帖』第4号(昭和24年)に「コドモでも出来るクレオン染め」と題して紹介されました。クレヨンの原料に着目したこの染色方法は、身近な文房具を使って手軽に毎日の暮らしにいろどりをそえてくれます。

今回のマイバックづくりでは、まず最初に紙に下絵を描いてもらいました。そして、その紙を無地のバックの中に入れると図案が透けてみえます。いよいよクレヨンの出番。図案を元にクレヨンで色を塗っていきます。

最後にクレヨンでぬった絵の上に紙をあてて、アイロンをかけます。ロウがにじみ出てこなくなるまで、紙を替えながら2~3回アイロンをかけると、染めあがりです。もちろん、下絵なしに直接クレヨンで絵を描いてもかまいませんよ。

参加者のみなさん、思い思いに絵をバックいっぱいに描いていきます。世界に1つだけのバックの完成です。

今回ご用意した布バックは薄手のマチのあるタイプなので、小さく折り畳んでエコバックとしても利用しやすいと思います。ちょっと昔の雑誌が紹介してくれた新しい暮らしへの提案は、現代の私たちの暮らしにも活用できますね。

次週7月28日(土)・29日(日)午後1時から開催するイベントは、「分銅型土製品をつくろう」(各日先着20名)です。おたのしみに!!

開催中!「異界・妖怪大博覧会」4―大洲妖怪録―


※大洲妖怪録(愛媛県立図書館蔵)

この資料は、江戸時代、大洲藩内での奇怪な出来事をまとめたものです。幽霊・天狗・鬼女の怪異談が多く紹介されています。もともとの書名は「洲藩奇怪録」で、明治39年に愛媛を代表する郷土史家の西園寺源透が書写した際に「大洲妖怪録」と名付けられました。本資料は大正3年の写しです。(原本は、大洲市の法華寺にあったとされています。)

なお、本資料については、『近畿大学日本語・日本文学』第8号(平成18年発行)に、星川裕氏が「大洲妖怪録(翻刻)」として、翻刻・資料紹介を既に発表し、活字化されています。

この大洲妖怪録には、様々な怪異談が紹介されていますが、ごく一部ですが概要を紹介しておきます。

1 城中妖怪之事
  大洲城に「大入道」が出たが、古狸を捕まえると、その後は出なくなった。
2 魔栖ヶ窪化物之事
  楠木正成を討った大森彦七が猿楽を見に行く途中、鬼女に出会う。
3 舟幽霊之事
  長浜という港で毎年7月15日に、沖で大船が近寄るかと思えば遠ざかる舟幽霊が出る。
4 大人(オオヒト)の足跡を見し事
  享保年間、平野の聖宮社の前に、仁王のような大きな足跡があったという話。
5 百物語催せし事
  享保年間に、若者が百物語(怪談話)をしていると、熊のような手が塀から出てきた。
6 夜行の神に逢し事
  上須戒と高山の境に古城があって毎月27日に頭の無い馬が通る。これを夜行の神という。
7 耳ふさぎし事
  同じ年の者が亡くなると、それを聞くのを忌んで、餅で耳をふさぐという慣習がある。

この大洲妖怪録のように、江戸時代に地元の怪異談だけを集めた資料は、伊予国の中では他には確認されていません。怪異資料として特異なものであるとともに、江戸時代の伊予国の怪異伝承を記録した貴重な資料といえます。