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博物館実習

2007年9月3日

博物館実習
8月21日(火)~26日(日)までの6日間、博物館実習が行われました。博物館実習は、博物館法において、学芸員資格を取得するために必要な単位として、定められています。今年度の実習では9名の大学生が参加しました。博物館実習では、普段来館者が目にすることのない収蔵庫や展示室の裏側を見学するとともに、歴史・民俗・考古資料の実習として、古文書の取り扱いや解読、民俗資料の展示替え、遺物の保存処理などを行いました。特に、最後の2日間は体験講座「ガラス玉をつくろう」「おばけかるたとりに挑戦!妖怪カルタ」の補助をしました。小学生を対象に、声のかけ方、目線の位置、補助の程度など、実習生も苦労していたようですが、最後は子どもの笑みに慰められていたようです。現在、博物館は予算削減や指定管理者の導入など、大きな問題に直面しています。また、案内員の削減もあり、職員全体で、接客業務にあたっています。ですから、学芸員と言えども、実習生が思っているものとは異なり、調査研究にさける時間はほとんどない状況です。その中で、展示、特別利用、寄贈・寄託などに対応し、事務処理を行っています。実習生の皆さんには、現在の学芸員、そして今後求められる学芸員の姿について、考える機会にもなったのではないでしょうか。残暑厳しい中、一週間の博物館実習お疲れさまでした。是非学芸員資格を取得し、今後どのような道に進むにしても、実習で経験したことが、何らかの役に立てば幸いです。