企画展「戦国南予風雲録-乱世を語る南予の名品-」は、いよいよ明日開幕します。
職員一同、みなさまのご来館を心よりお待ちしております。
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先月のこと、フェリーで今治市関前の岡村島に渡った。フェリーに乗るまでに、今治港で1時間以上の待ち時間があったので、村上節太郎がかつて撮影した今治港付近の現況を見てまわった。節太郎は今治高等女学校教諭をしていたため、昭和10年頃より今治を多く撮影している。
1今治内港 昭和11年
2今治内港の現況 平成16年
写真1は昭和11年に撮影されたもの。内港にはたくさんの人が行き交い、物資が積み上げられ、荷物を運ぶ大八車の姿も見える。当時の今治のにぎわいが伝わってくる一枚である。現況写真の方は、実は今回撮影したものではなく、3年前に撮影したもの。その時には3階建てぐらいの駐車場があって、上の階から写真を撮るとちょうど同じアングルで撮影することができた(写真2)が、久しぶりに今治港に行ってみると、その駐車場も跡形もなくなっていた。
そして、今回は節太郎が昭和37年に撮影した今治港の現況を撮影してみた。写真3の今治港の建物の天辺に付いた「ナショナル洗濯機」の広告塔が、家電時代の到来という昭和30年代の世相を感じさせる。また、港前の広場に停まるボンネットバスが懐かしいという人も多いのではなかろうか。写真4の現在では、内港には島々に渡る渡海船よりもヨットやクルーザーが増えている様子がうかがえる。
3今治港 昭和37年
4今治港の現況 平成19年
写真5は同じく昭和37年に内港の真ん前にあった馬越魚市場を撮影したもの。今治では現在でも魚を扱う店を商店街にたくさん見かけるが、当時はこのように個人経営の魚市場があったのだろう。現在は小売りではなく卸しのようだが、商店として変わらずにある(写真6)。
5馬越魚市場 昭和37年
6馬越魚市場の現況 平成19年