2008 年 2 月 14 日 のアーカイブ

御殿飾り(曲水の宴)

2月 14日 木曜日

 右側の土台に当たる部分を復元製作して、御殿は組みあがりましたが、この御殿にはさらにこれとセットになる10分割された厚みがあまりない台と、たくさんの人形が付属していました。10分割の台をああでもない、こうでもないと思案しつつ組み合わせて、その上に人形を配置すると、この御殿飾りの全体像がようやく見えてきました。

御殿飾り(曲水の宴)

 御殿は当館が所蔵しているものなかで、最も大きなものになります。そして、白木造りの御所を模した御殿の前には、川の流れとともに桜や草花を配した庭園風の空間が広がります。その川のほとりに、色紙をもった人形を並べると、どうやら宮廷行事の一つ「曲水の宴」の様子を表現したものだと気づきました。「曲水の宴」は、流れる水に浮かべた盃が自分の前を通り過ぎるまでに和歌を詠み、速さと出来映えを競う遊びで、三月三日の上巳(じょうし)の節句に行われたので、まさにおひなさまの季節にぴったりな情景といえます。

曲水の宴の人形1

曲水の宴の人形2

 その後聞き取り調査をしたところ、この御殿飾り(曲水の宴)は、もともとは八幡浜市の旧家に伝わったもので、明治23(1890)年頃のものであることも分かりました。初公開となる春の季節にふさわしい御殿飾りのセットをぜひご覧ください。