昭和30年代の娯楽といえば映画。ちょっとした街には必ず映画館がありました。昭和33年のデータによると、国民1人当たり1年間に12~13回映画館に足を運んだ計算になります。映画の黄金時代、大人は時代劇、西部劇や石原裕次郎の青春もの、子どもはゴジラやモスラなどを競って観に行きました。

上の写真は昭和37年に、大洲市末広町にあった大洲銀映を撮影したもの。映画看板から、石原裕次郎、浅丘ルリ子、吉永小百合の三大スター共演で話題となった、石坂洋二郎原作の『若い人』が上映されていることが分かります。

もう一枚は昭和38年に旧北条市の映画館を撮影したもの。当時北条市には文化会館(本町)、北条東映(辻町)、宝館(辻町)の3館の映画館があったようなので、そのいずれかと思われます。一般家庭に冷房がほとんど普及していなった時代なので、映画館の「とても涼しい、完全冷房中」の看板にも宣伝効果がありました。