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博物館資料の虫菌害防除対策1

2008年6月26日

6月22日(日)夕方から本日26日(木)早朝まで、館内では虫菌害防除のためのくん蒸作業を行っていていました。そのため、24日(火)・25日(水)は臨時休館とさせていただきましたが、利用者の皆様にはご迷惑をおかけしました。

当館では、愛媛県内の歴史・民俗・考古・文書に関する資料を約40万点収蔵していますが、その90%以上を収蔵庫内にて保管しています。収蔵資料への虫菌害は、虫菌の繁殖とともに被害が急速に拡大するため、資料を集中的に保管している収蔵庫において、虫菌害の発生を防止する必要があります。


※くん蒸前の収蔵庫の目張り作業

そこで、虫菌害防除のために収蔵庫内のくん蒸作業を行うことによって、長期にわたる収蔵資料の保存・管理・継承が可能な資料保管体制を確立することができます。ひいては資料管理体制の信頼性から、県民からの資料寄贈・寄託の件数増加が期待できる等、資料収集や展示活動にもつながります。

このように、くん蒸作業は博物館活動に欠くことのできない作業であり、毎年、虫菌害の発生しやすいこの6月に、作業を実施しているのです。

日本の文様―文様になった生きもの達―(5)蝶

(5)蝶(ちょう)-ミステリアスな魅力-

 蝶の文様が好まれる理由として、姿の美しさ、華麗さに加えて、その変化の様子から感じられる神秘性があげられます。青虫からさなぎへそして、成虫となって羽ばたく姿に、人々は驚嘆のまなざしで見つめたことでしょう。
 日本では平安時代中期以降に「向い蝶」など有職(ゆうそく)文様として取り入れるようになりました。
 型紙では、丸っこく単純化された蝶が、愛らしく花の間を飛び回っています。

染型紙 蝶 大西金七染物店蔵(四国中央市川之江町)

染型紙 蝶 大西金七染物店蔵(四国中央市川之江町)

 型紙の右下に黒い印があります。これは、型紙を販売する商人の印(はんこ)であり、ここから名前や所在地や屋号などの情報を読み取ることができます。
 染型紙は、江戸時代、伊勢(現在の三重県)で生産や販売が盛んだったことから「伊勢型紙」とも呼ばれます。この型紙も、伊勢から伊予まではるばる運ばれてきたことがわかります。