Archive for 7月 19th, 2008

日本の文様―文様になった生きもの達―(13)紅葉

2008年7月19日

(13)紅葉(もみじ) -秋の彩り-

 紅葉は、文字通り秋の季節を彩(いろど)る植物です。季節の表現とともに葉の色や形が文様として注目されてきました。

染型紙 紅葉 個人蔵(西宇和郡伊方町)

型紙は流水に紅葉が流れていく様子をデザイン化した文様です。
このように紅葉と流水の組み合わせによって、紅葉の名所である大和国(奈良県)龍田川を表わすとされます。

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 この型紙の横に薄く線がはいっているのがお分かりになるでしょうか。
 この線は実際に染型紙の間に挟(はさ)み込まれたです。「糸入れ」というこの技法は、染める際にずれてしまいそうな空間の多い繊細な文様の場合使われます。張り合わされた型地紙を一度はがし、周囲をこよりで止めた状態で文様を彫ります。彫り上げたあと、こよりをはずし、型紙の間に補強のための絹糸を挟みこむという、集中力と技術、そして経験の必要な難しい技術です。
 大正10年頃、絹の網を漆で張る「紗張り(しゃばり)」という新しい技法が発明され、以後は糸入れを用いることは少なくなりました。