Archive for 8月 10th, 2008

南予の中世城跡探訪18 土居清良の本拠 ―大森城跡周辺―

2008年8月10日

 三間(宇和島市三間町)の市街地のやや東方、まさに三間盆地の中央部に悠然とそびえる山の頂に大森城跡はあります。独立丘陵の頂上を利用し、細長く広い主郭からは複数の曲輪が尾根伝いに連なり、周囲に伸びた尾根の高みには出曲輪とみられる遺構も確認できます。


  大森城跡

 大森城は、三間地域を支配した土居清良が本拠としました。土居清良は、近世に子孫たちが編纂した軍記物語「清良記」の主人公として有名です。また、天正7(1579)年には伊予進出を図る土佐長宗我部氏の軍勢が三間盆地まで進軍してきますが、それに対して盆地の入口を押さえる岡本城にて重臣層を討ち取る戦功をあげ、みごと防戦したことでも知られます。


  清良神社

 土居清良は、三間地域の英雄として、清良神社に祀られています。大森城から南に対面する三間町土居中地区の山裾、県道57号線沿いにあります。石段を登りきった所に社殿があり、神社境内から一段下がった所には龍泉寺があります。この寺院の墓地には土居家の墓所があり、墓所の最も高い段には土居清良廟が建ち、今も地域の人々の崇敬を集めています。


  土居清良廟

 当館歴史展示室2には、大森城跡の1500分の1の模型が展示されています。ご興味のある方はぜひご来館のうえ、観察してみてください。


  大森城模型