Archive for 9月 7th, 2008

日本の文様―文様になった生きもの達―(29)牡丹(ぼたん)

2008年9月7日

(29)牡丹 -百花の王-

染型紙 唐獅子牡丹 大西金七染物店蔵(四国中央市川之江町)

染型紙 唐獅子牡丹 大西金七染物店蔵(四国中央市川之江町)

 牡丹は中国を原産とし、その花弁が豪華なことから「百花の王」と称されます。日本では、花の栽培が進んだ江戸時代から人気の文様となり、愛されました。「百獣の王」である獅子と組み合わされ、富貴の象徴とされることも多く見られます。

 この型紙では、豪奢な花びらを誇る牡丹に対して、円形にデフォルメされた獅子の姿は勇壮というよりも、愛らしさを感じさせます。

 唐獅子牡丹の背景は、「紗綾」といいます。卍文様を崩したこの文様は、地文様としてよく使われています。