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特別展江戸考古紹介(19) 豫州松山銘のやきもの

2008年11月20日

西岡焼窯跡出土品
西岡焼窯跡陶磁器(東温市立歴史民俗資料館蔵)

 これらのやきものは、現在の東温市西岡の窯跡からみつかりました。西岡焼(にしのおか)焼と呼んでいます。近世には、松山藩領にあたります。
 西岡焼には、趣味的なやきものから日常雑器までさまざまな陶器と磁器の製品があります。出土した製品から、操業期間は18世紀末には開窯し、19世紀第2四半期頃には、銘入りの製品の焼成は終了していたと考えられます。
 なぜ「豫州松山」などの銘が入れられたのでしょうか?
特別展では、「豫州松山」などの銘のスタンプや銘が書かれた製品を多数紹介しています。近世西岡焼の多彩な姿をご覧になりながら、考えてみてはいかがでしょうか?