2009 年 4 月 のアーカイブ

こいのぼりのなかに はいってみよう!

4月 29日 水曜日

 4月28日、エントランスホールに出現した「こいのぼりのなかに はいってみよう!」コーナー。

 初日の朝から職員が興味津々にのぞきこんでみたり、自ら入って通り抜けられるかどうかを試してみたりと大人には大好評。しかし、こうなってくると担当者としてはこどもたちの反応が気になってきます。
 遊びに来てくれたお子さんに、「こいのぼりの中にはいってみない?」と勧誘してみます。(決して、あやしい人ではありません)

 とても気にいってもらえたようで、何度もこいのぼりトンネルを行ったり来たりしてくれて担当者もうれしいかぎり。また、遊びに来てね。
 こちらのコーナーは6月中旬まで設置しています。

鯉のぼりの登場です!

4月 28日 火曜日

 先日から展示準備をはじめていた鯉のぼりですが、やっと展示作業にこぎつけました。
 休館日の朝、業者さんにお願いしていた鯉のぼりが、鯉の形になって博物館に戻ってきました。

 展示するにあたり、業者さんと相談して、風できれいにふくらんで気持ちよく泳いでいるようにするためにグラスファイバーで作った骨組みを取り付けてもらいました。
 内部はこんな感じになっています。

 高所作業用のタワーを組んで、作業開始です。

 来館されるお客さまをお迎えするかのように、天井から鯉が2匹、仲良く泳いでいます。

 つづいて、今回のいちおし。
 こどもたちに間近で鯉のぼりの大きさを実感してもらうための「こいのぼりのなかにはいってみよう!」コーナーです。
 こちらの鯉には、こどもたちに靴をぬいで中を歩いてもらうことができるように、ふくらませるためのグラスファイバーとともに板を敷きいれていきました。

 完成するとこんな感じ。

 この大きな口をあけた鯉のぼりは、昭和58年生まれの方のもので、明治37年創業の黒田旗幟店(宇和島市)製です。現在でも大漁旗などの染め物の傍ら、鯉のぼりの製造を手がけておられます。床置きにしたためあまり見えませんが、みかん色のお腹があざやかな手染めの鯉のぼりは地元でとても人気があります。この鯉の大きさは口の大きさが約1m、全長は約9m50cmもあるんですよ。大人だって入ることができちゃいます。ぜひ、中に入って大きさを体感してみてください。でも中を歩くときは、鯉がびっくりしないようにそっとあるいてくださいね。

 まだまだ作業は続きます。
 民俗展示室2の海・里・山の民家が建ち並ぶコーナーへ移動。
 こちらに展示したのは、昭和24年生まれの方の鯉のぼり、真鯉(黒い鯉)と緋鯉(赤い鯉)の2匹です。真鯉、緋鯉ともに全長は約5m80cmあります。

 現在主流の鯉のぼりのような派手さはありませんが、筆づかいが豊かで鯉らしく写実的なフォルムをしています。文政5年創業の若松旗店(八幡浜市)製です。現在は鯉のぼりの製造は引き受けておられないようですが、地細工紺屋として着物をはじめ、寺社仏閣の幟、旗、風呂敷など、藍染めの品一切を手がけておられます。

 1日がかりの大がかりな作業となりましたが、無事に展示できて一安心。
 博物館は端午の節句に向けて季節感たっぷりです。GWはぜひ博物館へ足をお運びください。

企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」開幕

4月 25日 土曜日



 昨日は展示の最終調整と照明の作業を行いました。




 照明前と照明調整後を比較するとこのように違います。



  照明調整前



  照明調整後






 そして、本日から企画展が開幕しました。この展示をご覧いただくと、歴史に対するイメージが変わるのではないかと思います。是非博物館までお越しください。本展は6月14日(日)までです。お見逃しなく。
 展示資料の詳細は改めてご紹介したいと思います。
 以上企画展の現場からでした。

企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」準備中-3

4月 22日 水曜日

090421企画 
 またまた、企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」の準備状況です。昨日から今回の展示の第二の目玉である県内の発掘調査成果を紹介する考古資料の展示作業に入りました。

090421企画

 普段は資料館や倉庫に保管されている資料を今月初めに借用・運搬しました。館蔵資料も一部ありますが、多くがお借りした大切なモノなので、作業は慎重に進めます。閉館後の誰もいない展示室で少しずつ展示作業が進みます。 展示資料の詳細については後日紹介したいと思います。開幕まで後4日です。お楽しみに。
 以上企画展の現場からでした。

企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」準備中-2

4月 18日 土曜日

090417企画

 引き続き、企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」の準備状況です。昨日と今日は今回の展示の第一の目玉である早川和子さんの原画作品を展示しました。
 展示作業はレイアウトのみを作成して、作業はプロの業者さんにお願いしました。絵画作品を展示する経験がほとんどないので(私の担当は考古学です。)、今回の作業では絵画の展示方法など新しい事を多く学びました。
090417企画

 また、展示作品をじっくり見るのも今回がはじめてです。梱包(こんぽう)を解く作業の際は、玉手箱を開ける心境です。展示作品の詳細についてはまた後日紹介したいと思います。
090418企画

 展示開幕まで後7日です。お楽しみに。

企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」準備中-1

4月 17日 金曜日

企画展示室090415

 現在、企画展示室では次回の企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」の準備の真っ只中です。これまでにおひなさま展の撤去作業を終えて、昨日は展示ケースの配置と展示室の仕切りパーティションを設置しました。後の作業はまだまだありますが、完成した様子が少しずつ頭の中にできつつあります。展示開幕まで後8日です。お楽しみに。

企画展示室090416

 以上企画展示の現場からでした。

鯉のぼりを準備中です

4月 14日 火曜日

 端午の節句といえば、空を気持ちよく泳ぐこいのぼり。
 最近は住宅事情のせいか大きなこいのぼりが泳ぐ姿はめっきり少なくなってきていますが、ここ数日お天気もよいせいか、博物館の周辺でもちらほらこいのぼりの姿を目にするようになってきました。
 当館でも鯉のぼりを数点収蔵していますが、今年はぜひ展示してみようと思い立ち、まず、収蔵庫から取り出して資料の状態を確認し、展示のために準備をはじめました。
 まず、口の直径が1mを超える大きな鯉のぼりをボランティアさんに手伝っていただきながら、口の部分を縫いつけます。


 こちらの鯉は、昭和24年生まれの方のもの。布に痛みがみられたため、ボランティアさんと相談しながら当て布をして応急補修をしました。


 この鯉たちをどんな風に泳がせようかと思案中です。

ひな飾りから五月飾りへバトンタッチ

4月 12日 日曜日

 閉館後、民俗展示室2の民家内に人影が・・・。


 各民家内に飾られていたひな飾りを片づける作業中です。作業も3日目、みんな疲れているせいか、黙々と人形や道具を箱に納めていきます。そして片づいた部屋では、引き続いて五月飾りの展示作業に移ります。

 奥に見える人形は、楠木正成・正行親子の「桜井の別れ」の様子をあらわした人形。
手前には、愛媛県南予地方で端午の節句に供えられるサンキラ餅を展示しています。(お餅をサルトリイバラの葉で包んで蒸したもので、しば餅とも呼びます)

松山物産博覧会と松山城古写真

4月 11日 土曜日

 明治11年4月10日~5月29日まで、松山城で物産博覧会が開かれました。松山城は、明治6年に廃城とされましたが、愛媛県の請願により、翌年に公園とすることを認められました。博覧会の様子を当時の新聞記事から紹介しましょう。
 富国強兵、殖産興業をスロ-ガンとする明治政府は、明治10年に東京上野で内国博覧会を開催しました。その後も地方での博覧会開催に力を入れました。松山で開催された物産博覧会は、出品点数約4,200点。4月25日には、西南戦争で政府軍として熊本城を死守した陸軍少将谷干城も立ち寄っています。その後も追加品が加わりました。その一つが名古屋城の金鯱(きんしゃち)です。大分県での博覧会後、愛媛県での展示となったため、開幕には間に合わなかったのです。5月4日に三津浜より金鯱が松山公園に引き揚げられました。松山博覧会社と書かれた幟を先頭に、大きな車に金鯱をのせて牛三頭に引かせました。賑やかな行列だったようです。人出も4月25日980人、26日960人、28日1,310人、5月5日1,753人、6日1,567人、21日2,398人、22日3,138人と、後半の集客が目立ちます。

 こうした博覧会の光の部分とは対照的に、陰の部分もありました。それは「蝦夷人種の生き人形」です。生身のアイヌ人たちを見せ物にしたのです。まさに人間展示です。こうした背景には、植民地主義や人種差別といった様々な問題意識が存在しています。万国博覧会でも1889年のパリ万博から人間展示が始まっています。近年、博覧会をテ-マにした研究が多いのも、博覧会に内包された歴史的課題の存在にあります。


 最後に、明治10年、つまり松山公園物産博覧会の前年に撮影された松山城本丸の写真を紹介しましょう。本資料には裏書きに「明治十年松山ノ写真師桂城思風君撮影セリ 小林守門 印」とあります。イギリスのケンブリッジ大学に、明治16年に松山城本丸を撮影した写真が存在しますが、それをさらに遡る最古級の松山城本丸写真と言えます。開園当初の公園の様子、博覧会前年の公園の様子を知ることができ、近代における松山城の変遷を知る上で、大変貴重な資料です。なお、本資料は現在常設展示しています。

「伊予勝山城」(当館蔵)

「伊予勝山城」(当館蔵)


「展示室がリニューアルしました!」

4月 10日 金曜日

 以前ブログでお知らせした民俗展示室2のリニューアルのご報告です。
 今回のリニューアルで、壁面にパネルを展示できるスペースと、実物資料を展示する展示台を設けました。
 リニューアルの作業は、休館日の3月30日(月)に行いました。今回のリニューアルのような大掛かりな展示替えや、展示の点検、補修作業などのメンテナンスは、来館者の方のご迷惑にならないように、閉館後や休館日に行います。

改修前の様子
 
 こちらが、改修前の壁面の状態です。床などを汚したり傷つけたりしないよう、シートが張られています。

モニターを外す様子 


 次に映像のモニターを外します。外したモニターやスイッチは大切な部品です。保管しておき、別の展示で再利用します。
 
貼り付け

 壁面全体を新しいパネルで覆った後、説明文の書かれたシートを丁寧に貼っていきます。


コルク貼り付けの様子 


 パネルを展示するスペースにコルクを張ります。スペースが広いので、一枚のコルクではカバーできません。二枚のコルクを使います。
 その後、展示ケースをはめ込みました。民俗展示室2の床はでこぼこしているので(これは雨上がりの土の様子などを復元しているのです。)、微妙な調整が必要で、業者さんの腕の見せ所です。

完成 


 最後に資料を展示して完成です!
 今回は、海、里、山のくらしの紹介する村上節太郎撮影の写真パネルと、春・夏の食事模型などを展示しました。

今日のご飯は何かな?

 今後も、季節や特別展のテーマに合わせて展示替えを行っていきたいと思いますので、特別展だけでなく常設展示にも足を運んでいただければと思います。
 まずは今年度の展示のスタート、「えひめ発掘物語Ⅱ&絵で見る考古学―早川和子原画展―」が4月25日から開催します。ぜひ愛媛県歴史文化博物館においでください。

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