Archive for 4月, 2009

能島城跡に渡ってきました!

2009年4月8日

 先日、休日を利用して、知り合いの歴史愛好家たちと能島城跡へ上陸を果たしました。


 
  能島城跡


 能島城は、言わずと知れた瀬戸内水軍の雄、能島村上氏の本拠で、今治市沖の大島の東岸宮窪の沖に位置する小島です。しまなみ海道(西瀬戸自動車道)の伯方・大島大橋からも遠望できる、国史跡の指定を受けた城跡です。
 能島とその南の鯛崎島から構成され、階段状に郭を配した島の周囲を断崖が囲み、島全体が要塞化されています。また、船の係留地となる岩礁には柱穴や犬走りなどの遺構も残っています。


 能島は無人島のため、普段は渡ることができませんが、春のお花見の季節には宮窪港から渡船が出ます。実は、能島は桜の名所としても知られ、毎年大勢の花見客で賑わいます。
 折角の機会、休日の行楽がてら上陸を果たし、花見兼現状確認を行ったというわけです。


 
  主郭部分 


 ちょうど桜も満開の見頃を迎え、天気もよく絶好の花見日和で、大勢の人出がありました。この日は渡船の発着場で水軍太鼓の実演もあり、賑わいをさらに盛り上げていました。
 また、能島の周囲を船でクルージングすることもでき、芸予諸島の潮流の激しさを間近に感じる貴重な体験もできました。
 
 
  潮の流れを目にできる


 能島城跡・能島村上氏に関する資料は、大島本土の宮窪にある村上水軍博物館に展示されており、博物館前からは潮流体験の船も出ています。村上水軍の世界を堪能した一日でした。
 

南予の郷土芸能「俵津文楽」

2009年4月5日

俵津文楽 愛媛県歴史文化博物館

 本日、西予市明浜町俵津にある俵津文楽会館にて、文楽公演が行われました。この俵津文楽は、県の無形民俗文化財に指定されている郷土芸能です。今回の演目は「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」。約70分にわたる熱演でした。

 俵津文楽は別称「すがはら座」。嘉永5(1852)年に地元の伊井庄吾が大坂より人形を数個買い入れて人形芝居を行ったことに始まるといわれています。明治3(1870)年大阪文楽の竹本常太夫(本名近藤浅吉、旧東予市の上市村出身)が、俵津の者との縁組で永住することとなり、「すがはら座」を確立しました。明治19(1886)年には八幡浜の釜倉の「くぬぎ座」の人形頭や衣裳道具等を買い入れ、さらに大正14(1925)年中村勗が淡路島市村六之丞一座一式を譲り受けて「すがはら座」は一段と充実しました。

 保存されている人形頭は、動物を含めて100点を超えています。中でも作者の銘が確認されているものが47点あり、人形製作師天狗久、その弟子で天狗弁、由良亀(淡路由良の藤代亀太郎)など明治時代を代表する作品が大半を占めており、人形頭・衣裳道具一式は県の有形民俗文化財に指定されています。

 現在、4月上旬に行われる「さくら祭り」に合わせて定期公演を行ったり、他地域の文楽保存会との合同公演等で活躍しています。

※なお、俵津文楽については、当博物館の民俗展示室にて映像を紹介していますし、今年の夏休みには、特別展「歌舞伎と文楽の世界」(7月14日~8月31日)にて展示・紹介する予定になっています。