現在開催中の企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」では、早川和子氏が新たに作成した県内の遺跡復元画5点も企画展示室で初公開しています。今回はその取材の様子をご紹介します。
今年1月のまだ寒いある日、久万高原町にある上黒岩遺跡考古館を訪れました。冬季閉館中の資料館を特別に見学させていただきました。そして、出土遺物及びこの遺跡の特徴を取材していただき、現地からの景観をスケッチされました。

まだこの時にはどういう復元画を描いていただくかは担当者も思案中でしたが、この遺跡の特徴の1つである岩偶(線刻礫)をどのように使っていたかを描いてもらうことにしました。
取材後のある日、早川氏からラフスケッチが送られてきました。

早速、この遺跡に詳しい研究者に考証いただき、チェックを受けます。
この岩偶をどのように使っていたかは、学界でも定説はなく、考証作業は非常に難しいものです。結局、出産の際に安産を祈って握った母神像とする説を参考に、復元画を作成していただくことにしました。

数回に亘る考証作業を経て、ペン描き・着色作業が行われ、作品が完成しました。
完成作品は、展示室でご覧ください。