2009 年 8 月 のアーカイブ

駕籠に乗ってみませんか?

8月 28日 金曜日

 駕籠の修復についてはこれが最終回。
 それでは駕籠の全貌をご紹介しましょう。
駕籠全体

駕籠の内部はこんな感じ。(前方部分)

 

手前の板を持ち上げると・・・。

  
 
折りたたみ式の机が出現します。

 

そして、後方には背もたれと肘当てを完備。
 背もたれと肘当て
 駕籠の大きさは、高さ90cm、奥行110cm、幅68cmほど。駕籠の内寸となると、高さ81cm、奥行95cmほどとなり、現代の大人では体格が良すぎてとっても窮屈です。
 この駕籠は、側面に茣蓙(ござ)が使用されているところから、茣蓙巻駕籠(ござまきかご)と呼ばれるタイプのもので、庄屋や医者など村の中で比較的裕福な人たちが使用したものと考えられます。庶民の旅のアイテムではありませんが、江戸時代の乗り物「駕籠」の大きさを手軽に実感していただく資料として活用していきたいと思います。9月15日からはじまる特別展「広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展」にて初公開しますので、ぜひ、歴博で駕籠の大きさを体感してみてくださいね!

駕籠の修復(その2)

8月 23日 日曜日

 駕籠の修復について紹介していますが、作業はどんな感じだったのか気になるところですね。作業の様子は、ちゃんと業者さんが写真を撮っておいていただいたので、その写真を交えながらご紹介します。
 屋根の剥がれている部分は、部分的な補修を考えていましたが、上手くいかないとの連絡を受け、相談の上、思い切って裏貼りを剥がして全面的に張り直しました。

屋根部分

 剥がされた屋根の部分。

 屋根の裏貼りに使われていた文書はちゃんと取っておいてもらいます。
裏貼りの文書

 黒い屋根は、紙に漆を塗っていたようです。もちろん、元通りに修復することが望ましいのですが、今回はあくまで体験用の駕籠にする目的での修復だったので、経費を抑えるため黒いマット紙を貼って再現することにしました。

 残っている引き戸を参考にして、紛失していた引き戸を新たに製作。
製作した引き戸 

 外側についていた御簾や油紙の日よけは、材料調達が難しいので当初から製作を断念しましたが、持って帰っていただいていた木の桟と思われる木片をパズルのように組み合わせると、窓の部分に取り付ける雪見障子だったことが判明。予定に入っていなかったのに、足りない桟を製作してすべての窓に取り付けていただきました。
20090823_603453 

 破れていた油紙の日よけは、裏から補強してます。
20090823_603454

  このほか、人が乗り込むことを想定しているので弱っている床板を補強し、内装も貼り直しを行いました。
 
 修復後の駕籠の全貌は、次回、大公開します!!

駕籠の修復(その1)

8月 20日 木曜日

 以前、ブログで紹介していた駕籠ですが、ボランティアさんによる清掃の後どうなったのか気になっている方もいらっしゃるかも!?(知らないよとおっしゃる方は3月24日と5月20日の記事をご参照くださいね)

 開幕までのカウントダウンがはじまっている特別展「広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展」(9月15日~11月3日)に展示するため、密かに破損箇所の修復を行っていました。

 今回の修復の目的は、ズバリ「人が乗り込める体験用の駕籠」にすること!!
 まず、残っている部品などから推測できる部分の復元補修を行うこと個所を業者さんと打ち合わせしました。
 おおまかな補修箇所は、紛失している引き戸の製作、剥がれて裏貼りがむきだしになっている屋根や吊り棒を取り付ける金具、剥がれた内装部分などの補修になります。

屋根の部分

駕籠の内部

清掃作業の時に除けておいた駕籠の中に散らばっていた木の桟(さん)と思われる木片は、補修の際に何かに使えるかもしれないので業者さんにお渡ししました。
清掃前の駕籠の内部

この駕籠の修復作業の様子は、次回へつづきます・・・。

博物館実習 無事終了

8月 19日 水曜日

6日間にわたって実施した博物館実習、16日(日)に無事終了しました。
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  〈大盛況のワークショップ対応〉

 3日目からは毎日午後にワークショップの対応を体験してもらいましたが、お盆期間とあって参加者も多く、実習生にはなかなか心身ともに疲れる日々だったかもしれません。
 しかも、午前にはきっちり資料整理実習もこなすというカリキュラム・・・。
 でも非常に助かりました。ありがとうございました。

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  〈もちろんデスクワークも〉

 この6日間で博物館のいろんな部分に触れ、博物館の活動がどのようなものか、実体験の中で理解してもらえたのではないでしょうか。
 普段できない体験に、みなさん緊張気味ながらも興味深そうに、そして楽しそうに過ごしていたのが印象的でした。
 これから、どこかの博物館や史跡を訪れたり、文化財に触れたりする機会には、きっと今回の実習を思い出し、他の人とはちょっと違った見方をしてもらえることでしょう。
 本当にお疲れ様でした。

150万人達成

8月 13日 木曜日

 本日、れきはくの入館者が、平成6年11月のオープン以来150万人を達成しました。その記念すべき150万人目の入館者になったのは、お父さんとお友だちと一緒に来た西予市内在住の小学3年生の直起くん。

入口から人力車に乗り、セレモニー会場へと移動しました。

会場では、館長から花束と認定証が授与されました。

れきはくのキャラクターと一緒に記念のカメラにおさまりました。

テレビ局や新聞社などマスコミの取材も受けました。
なれないことばかりで、少々緊張したかな…。
偶然にも、今日が9歳の誕生日だった直起くん。いい思い出になったね♪

ナイト☆ミュージアム

本日8月13日(木)から15日(土)までの3日間、愛媛県歴史文化博物館は、21:00まで開館しています。

 幻想的な光を放つ約200個の“あんどん”が皆さんをお出迎え!!

やわらかな光に包まれた歴博で一緒に夏の夜を楽しもう。

歴博あんどん祭り開幕!

愛媛県歴史文化博物館あんどん祭り

 本日8月13日、愛媛県歴史文化博物館で、夏休みイベント「歴博あんどん祭り~光の花道~」が開幕しました。8月16日までの4日間、多くのイベントを用意しています。(博物館のエントランスホールには、赤いじゅうたん沿いに、西予市、八幡浜市、大洲市の小中学生が大洲和紙に歌舞伎や夏をイメージして描いた「あんどん」を200個、飾っています。)
まずは、本日13日13:00~と17:00~、多目的ホールで、アニメ映画「ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」が上映されます。

愛媛県歴史文化博物館 人力車

また、16日までの各日、10:00~と15:00~、愛媛県歴史文化博物館の地元、卯之町の中町人力車倶楽部のご協力のもと、博物館内を人力車に試乗できるコーナーも設けています。クイズや隠れキャラを探しながらの人力車の試乗体験です。

愛媛県歴史文化博物館 あんどん作り

13日~16日、13:00~17:00には、ワークショップ「オリジナル ミニ・あんどんを作ろう!」がオリエンテーションルームで行われます。上の写真がミニ・あんどん。中には、蜜蝋(みつろう)のキャンドルを灯すことができます。
愛媛県歴史文化博物館 歌舞伎
また、特別展「歌舞伎と文楽の世界」にあわせて、当博物館で所蔵している芝居絵をもとに作った「歌舞伎福笑い」体験コーナーもあります。

その他、14日、15日には、筝曲の演奏会などもあります。詳しくは、当館ホームページのトップページをごらんください。

13日~15日は、開館時間が21:00までとなっています。みなさまのご来館をお待ちしています。

博物館実習

8月 12日 水曜日

 博物館学芸員の資格を取得するには、大学などで所定の単位を取得する必要があります。そのひとつに「博物館実習」があります。
 当館でも、今年は8月11日(火)から16日(日)の間に、4名の実習生が県内外の大学から参加しています。
 この間、館内の施設見学から始まって、各分野の資料整理や体験イベント対応、また展示監視・受付の実習など、博物館業務を多岐にわたって実見・体験することになります。
 最近の博物館では、ただ資料を展示して見せるだけではなく、参加して楽しみながら学べるような体験型のスタイルが重視されてきています。当館でも、ちょうどお盆期間中でいろいろなイベントを実施しているということで、実習生にもどんどん普及活動に館側の人間として関わってもらうようにしています。
 普段見られない博物館の裏側、学芸員の専門業務、保管されている実物資料などを実際に見て体験できるとあって、暑さ真っ盛りの時期ながら、実習生のみなさんとても熱心に、そして楽しそうに日々実習を続けています。(送り出した大学関係者の皆様、どうぞご安心ください。)

  石器と図面を照合してます。
 まだまだ日程は残っています。頑張りましょう。実習の途中経過報告でした。

棉の花が咲きました。

8月 9日 日曜日

 エントランスから展示室入口を入ってすぐの中庭に、今年は棉の栽培にチャレンジしています。棉の種はれきはく友の会の会員さんに分けていただきました。
 5月初めに植えた棉は、ムシに食べられて全滅し、もう一度種をまきなおしたり、雨が少なくて成長が遅かったりと気をもみましたが、やっと昨日、花が咲きました。

棉の花

分けていただいた綿の種は、花の色からみると和綿ではなく洋綿のようです。

中庭

中庭は建物に囲まれているせいか風が強く吹いて棉が倒れてしまうので、ボランティアさんたちにもご協力いただいて支柱を立てました。棉が無事収穫できるとよいのですが・・。

 愛媛県内における棉の栽培について調べてみると、松山・今治・西条付近で多く栽培され、明治以降も水の不足する地域を中心に盛んに栽培が行われていたようですが、アメリカ綿の輸入増加に押されて明治27年頃から急速に衰退してしまいました。

 展示室へ向かう年配のお客さまの中には、中庭の棉にお気づきになって懐かしく感じられる方がいらっしゃるようです。

松井今朝子さん講演会

8月 8日 土曜日

松井今朝子先生歌舞伎講演

 本日、作家・松井今朝子先生をお招きして、講演会「歌舞伎と遊ぶ」が開催されました。
 約200名もの参加者でした。松井先生からは、事前に質問も受けていただけるとのことで、お話の終了後、質疑応答もあり、参加者としても交流ができた雰囲気になり、充実した講演会でした。

 松井先生は、講演終了後、特別展「歌舞伎と文楽の世界」をご覧になって、その後、西予市宇和町卯之町の中町(なかのちょう)の町並みを見学され、一路、東京へ戻られました。
 また、特別展「歌舞伎と文楽の世界」では、講演会に参加していただいた方のために、臨時の展示解説会も開催し、約50名が熱心に解説を聞いていただきました。
 歌舞伎と文楽の魅力を、多くの来館者に聞いていただき、見ていただき、ありがとうございました。

※特別展「歌舞伎と文楽の世界」は、8月31日まで開催しています。

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