Archive for 8月, 2009

展示室から生中継

2009年8月7日

ラジオ 歌舞伎文楽

8月6日22:00~24:00、南海放送ラジオで、特別展「歌舞伎と文楽の世界」の展示会場から、ラジオ生中継がありました。
番組タイトルは「明治の南予物語」。当館職員をはじめ、西予市内の先生方を招いて、歌舞伎・文楽といった芝居や、宇和町卯之町の開明学校を題材に教育の話、そして卯之町中町を舞台に「あんどん」の光の祭典「卯のほたる」などを取り上げて、2時間、フリートークをくりひろげました。
明治時代から南予地方で使われてきた文楽の人形に囲まれながらの生中継。深夜で観客はいませんでしたが、多くの人形たちに見守られながらのシンポジウムでした。

愛媛の農村歌舞伎―川瀬歌舞伎―

2009年8月5日

川瀬歌舞伎

 写真は、川瀬歌舞伎(久万高原町)の玉三(「玉藻前曦袂」三段目道春館の段)です。

 川瀬歌舞伎は、上浮穴郡久万高原町直瀬に伝わる農村歌舞伎(地芝居)で、県内では現存する唯一の歌舞伎です。川瀬歌舞伎保存会が組織され、町の無形文化財に指定されています。開演日時は不定期ですが、芸能発表会などに招かれて演じられます。大正8(1919)年に下直瀬の人々が「敷島会」を結成したのに始まるとされますが、江戸時代末期の安政4(1857)年頃には既に演じられていたと思われます。
 川瀬歌舞伎の伝承されている川瀬地区をはじめ、久万高原町一円では、歌舞伎に先立って、浄瑠璃(三味線伴奏による語り物)が盛んだったといわれます。これはこの地域に限ったことではなく、浄瑠璃の流行という下地があってこそ、人形浄瑠璃(文楽)や農村歌舞伎を地元で行うことができるようになったのです。
 川瀬歌舞伎の最盛期は昭和初期といわれています。戦時中、戦後には衰退しましたが、昭和35年に下直瀬公民館を中心に歌舞伎保存会を組織、再興され、現在にまで伝承されています。
 なお、川瀬歌舞伎が歌舞伎と人形浄瑠璃の双方の要素を取り入れたものとして注目されます。川瀬歌舞伎では、人形浄瑠璃(文楽)と同じく、太夫が浄瑠璃を語り、三味弾きが音楽を奏でます。そして太夫が情景描写だけでなく、役者自身が語るべき台詞も語っています。役者は演じること(舞・踊・振り)に専念します。このような形態は全国でも数少なく、人形浄瑠璃(文楽)との混交が見られます。

ラジオ生中継 歌舞伎と文楽展

2009年8月4日

 明後日、8月6日(木)22:00~23:59、南海放送ラジオで、「夜のラジオシンポジウム 明治の南予物語~魅惑の文楽・歌舞伎へのいざない~」が放送されます。

 この番組は、この博物館の特別展「歌舞伎と文楽の世界」の展示会場から、生中継。

 シンポジウムのコーディネーターは、当館学芸課長の藤田正と、南海放送アナウンサーの中塚眞喜子さん。
 パネリストに、松山子規会副会長の乾英司さん、「卯のほたる」実行委員長の藤本明美さん、開明学校の学芸員、堀内八重さん、当館学芸員の大本敬久でお送りします。

 夜のラジオシンポ。昨年に続き2回目ですが、今年は、明治時代に盛んだった歌舞伎や文楽をとおして、いかに南予地方が元気な時代だったのかをお伝えする内容となります。

 8月6日(木)の22:00から、ぜひ、お聞きください。