Archive for 5月, 2010

知ってますか? 歴博への近道・遊歩道           ~歩いてレキハクに行こう(3)終~

2010年5月20日

 (3)最後に、遊歩道入口から愛媛県歴史文化博物館までを紹介します。

 雨山公園の石畳の道を上がって行くと、歴史文化博物館への近道として便利な遊歩道(上り坂)入口が左手にあります。

レキハクへの近道・遊歩道の入口

 ここから博物館まではちょっとした山道を歩きます。しばらくは階段状の坂道です。ですが随所に手すりがついているから安全です。この遊歩道は、途中まで宇和ミニ四国(坪ケ谷新四国)霊場の道(香川県の札所78~88番)、宇和文化の里俳句フォーラムの受賞作品の句碑が並ぶ俳句の径としても整備されています。階段をのぼっていくと平坦路です。

手すりがついた遊歩道の階段を上る

 新四国78番・郷照寺の石仏を過ぎると、右手に博物館裏口へ入る階段があります。それを進むと博物館の建物(裏側)に到着します。裏口からは入館できないため、愛媛県歴史文化博物館の正面玄関にまわってくださいね。おつかれさまでした。

78番・郷照寺の石仏を過ぎると右折

愛媛県歴史文化博物館の裏口へ到着、正面玄関にまわる

 今回の遊歩道経由の徒歩コース。距離は約2km。所要時間は約20分。万歩計では2026歩(消費カロリー56kcal、脂肪燃焼3.3g)の行程でした。ちょっとしたウォーキング・コースです。心地よい適度な運動感が味わえます。歩くことはメタボ対策などの健康づくりや、過度に自動車に依存した環境を見直すエコ活動に参加することにもつながります。

 また、時間に余裕があれば、博物館の見学とあわせて、西日本最古の小学校の開明学校、民具館、幕末の偉人たち(高野長英、二宮敬作、楠本イネなど)の史跡など、卯之町の町並みをじっくり散策するのもオススメです。

 みなさん今度、来館される際には、歩いて歴史文化博物館へ行ってみませんか。

※遊歩道を歩く方、注意してください!!

 最近、イノシシが早朝・深夜に出没していますので、お一人での散歩等での遭遇にはくれぐれもご注意ください。

知ってますか? 歴博への近道・遊歩道          ~歩いてレキハクに行こう(2)~

2010年5月19日

 次に、(2)中町の町並みから遊歩道入口(雨山公園)までを紹介します。 

 昔の商家が立ち並ぶ中町のつきあたりに宇和先哲記念館があります。記念館前の道を左折、山に向かって明石寺・歯長峠方面に上っていくと、左手に愛媛県立宇和特別支援学校の校門が見えてきます。

宇和先哲記念館前を左折、山に向かって進む

 しばらく進むと、愛媛県歴史文化博物館への遊歩道を示す案内標識があります。それに従って右折。石畳の道に入り、雨山公園に到着。園内には、宇和町出身の近代彫塑の父・白井雨山作の神武天皇立像や、二宮敬作ゆかりの薬草園があります。石畳道を上っていくと、四国88ケ所霊場を模した宇和ミニ四国(坪ケ谷新四国)の大師堂があります。

レキハクへの遊歩道入口案内標識を右折

雨山公園に入り、石畳の道を直進

知ってますか? 歴博への近道・遊歩道        ~歩いてレキハクに行こう(1)~

2010年5月18日

 いつもご来館いただきありがとうございます。

 みなさんはどのような交通手段、ルートで愛媛県歴史文化博物館へ来られましたか? 

 自家用車? 汽車? 路線バス? タクシー? バイク? 自転車? 徒歩?   

 多くの方は自家用車で来られるのではないでしょうか。そこで今回は、JR卯之町駅から博物館へ徒歩でいくコース(遊歩道経由)を紹介します。私も博物館への通勤で日常的に通っています。

 このコースの魅力は、徒歩による最短距離ルートです。とにかく車の交通量が少なく、歩きやすく、ゆっくり歩きながら卯之町の歴史と文化の香りを満喫できます。

 コースは、江戸時代末期~明治初期の商家の面影をのこす中町(なかのちょう)の町並み(国重要伝統的建造物群保存地区)を通り、そこから山中に整備された遊歩道をのぼって博物館に到着します。遊歩道はやや急な階段状の坂道ですが、ここを通るのが博物館への最短コースです。それでは、順を追って、そのルートを3回に分けて紹介しましょう。複雑な道はないので、基本的に迷うこともありませんよ。

 最初に、(1)JR卯之町駅から中町の町並み(平坦路、約12分)までを紹介します。

 卯之町駅を後にし、正面を横切る国道56号線を渡り、「歓迎文化の里商店街」のアーチをくぐります。カラー舗装された商店街通りを直進し、つきあたりを右折します。

駅前のアーチをくぐり、カラー舗装路を直進、つきあたりを右折

 商店街通りに入って、すぐさま駐車場に挟まれた小道を左折します。

すぐさま小道を左折

 小道沿いには食堂屋さんが何軒かあります。レトロチックな看板を見るのも楽しい。そのまま小道を直進、つきあたりを右折します。

地元の食堂店がならぶ小道に入る。つきあたりを右折

 道なりにしばらく進むと、中町の古い町並みに到着します。歩くにつれ、次第に江戸時代の町並みにタイムスリップした心地がします。

中町の町並みに到着 

 

坪ケ谷新四国(西予市宇和町)を訪ねて 3終

2010年5月15日

   愛媛の札所に入ります。42番(愛媛・仏木寺)は大きな岩肌に祀られていました。このあたりから、明石寺の鐘の音が山中に響いてきます。しばらく山道を下ると眼下に明石寺の屋根が見えてきました。坪ケ谷新四国の43番(愛媛・明石寺)は、実際に順路で本四国の明石寺を廻るようにつくられていました。

 では、ミニ四国専用の明石寺の札所は存在するのか? 明石寺の境内にはなかったのですが、寺を後にして、再び坪ケ谷新四国の順路を進むと、坪ケ谷新四国の43番(愛媛・明石寺)はありました。このあたりの道は、本四国の遍路道にもなっていて、白装束姿のお遍路さんの姿を見かけます。番外札所の十夜橋、生木地蔵もあります。

43番(愛媛・明石寺)

    62番(愛媛・宝寿寺)から俳句の径となります。このあたりは緑豊富な野原の道です。66番(徳島・雲辺寺)あたりから、眼下に愛媛県歴史文化博物館、遠くに歯長峠が見え、展望は抜群。

展望抜群! 眼下に歴史文化博物館を臨む

 77番(香川県・道隆寺)を過ぎると歴史文化博物館への遊歩道の入り口があります。手すりのついた階段を下っていくと雨山公園に到着。園内には大師堂があり、かたわらに88番(香川・大窪寺)の石仏が配置されています。ここがゴール地点。結願となります。

大師堂 88番(香川・大窪寺)

   坪ケ谷新四国のコースを1番から88番まで通しで歩いて回りました。ミニ四国を創設するにあたり、そのルートの設定や札所の選択、配置をめぐって、地形的条件や近隣にある本四国の札所をうまく組み込み、よく工夫されてつくられていることがわかります。なお、開明学校には、坪ケ谷新四国が創設された頃の卯之町を描いた「天保時代の卯之町全景図」が展示されています。これらの古い絵図と照合しながら、さらにその歴史を探るのも興味深いですね。

坪ケ谷新四国(西予市宇和町)を訪ねて 2

2010年5月14日

    坪ケ谷新四国のコースは、開明学校近くの光教寺境内の第1番(徳島・霊山寺)をスタート。本四国の第43番札所明石寺を経由して、雨山公園内の第88番(香川・大窪寺)までの全長約6㎞。ほとんど山道です。歩くだけでも約2時間かかります。

    順路に従って光教寺墓地内の札所を廻り、坂道をのぼっていきます。10番(徳島・切幡寺)あたりから眼下に卯之町の町並みが広がります。坂道を上りきると、広い平坦地(旧開明学校運動場跡地)があらわれ、12番(徳島・焼山寺)からは22番(徳島・平等寺)までは、同じ場所に2ケ寺ずつ配列されています。19番(徳島・立江寺)の比較的大きな石仏は本尊・延命地蔵大菩薩です。その先には大神宮の祠がありました。

左18番(徳島・恩山寺)、右19番(徳島・立江寺)

 23番(徳島・薬王寺)からは木組みによる階段状の山道です。24番(高知・最御崎寺)は堅牢な石垣の上に安置されています。31番(高知・竹林寺)の本尊は、獅子に乗った文殊菩薩像です。途中、番外札所の日輪・月輪も設けられていました。修行の道場である高知県内の札所は、山中でも急峻な山肌など、比較的険しい地形に配置されています。

31番(高知・竹林寺)の本尊・文殊菩薩像

坪ケ谷新四国(西予市宇和町)を訪ねて 1

2010年5月13日

    愛媛県歴史文化博物館では常設展示室(民俗3)で「四国遍路」の歴史と文化について紹介していますが、博物館の裏山の遊歩道には、四国八十八ケ所を模したミニ四国霊場の坪ケ谷新四国があることを知っていますか?

博物館への遊歩道にある坪ケ谷新四国の石仏 78番(香川・郷照寺)  

     坪ケ谷新四国は、江戸時代後期の天保2(1831)年に創設されました。四国遍路は江戸時代に盛んに行われるようになりますが、当時は四国中を遍路して歩くことは決して容易ではありませんでした。そこで四国遍路に行けない人たちのために、全国各地に誕生したのがミニ四国です。坪ケ谷新四国を100回参詣すると、本四国の代わりになるといわれています。

    ちなみに博物館の遊歩道には、香川県内の札所第78番(郷照寺)から第88番(大窪寺)までが配置され、各札所には御本尊像と弘法大師像の石仏がセットになって祀られています。これは四国遍路でお遍路さんがお参りする本堂のご本尊と、大師堂の弘法大師像にならったものです。それらの石仏は長い年月を経て、破損したり、表面が風化、苔が繁茂するなどして、文字が判読しにくいものもありますが、札所番号、仏名、寺院名、制作年、製作者(村・浦名、願主・施主名)などの文字情報が刻まれて、坪ケ谷新四国の歴史を垣間見ることができます。遊歩道の石仏の製作年代は古いもので天保3~4(1832~33)年、明治28~29(1895~96)年頃のものがありました。

81番(香川・白峯寺)天保3年建立 

    それでは、実際に、1番札所から順に坪ケ谷新四国をまわってみましょう。

はに坊、企画展示室に登場!

2010年5月3日

 ゴールデンウィークの博物館は、連日たくさんの来館者でにぎわっています。今日は企画展示室に突然はに坊が登場しました。さすが、はに坊。坊っちゃん列車にも負けない存在感です。

 企画展示室にいる子どもたちは、はに坊を見て大よろこび。一緒に記念写真を撮ったりして楽しんでいました。

 残りのゴールデンウィークの間、はに坊は突然いろいろなところに登場するかも。ぜひ一緒に遊んでください。

巨大こいのぼり完成!

2010年5月2日

特別展関連イベントの巨大こいのぼりづくり2日目。

今日もたくさんの参加者と協力して巨大こいのぼりをつくりました。

無事、完成しました!!うろこの数は110枚。

2日間で、参加人数は合計で239名。

多くの方にご参加いただき、とっても楽しいこいのぼりができました。

エントランスホールに仲良く2匹泳いでいます。

 

こちらの「こいのぼり」は、特別展「見て・ふれて・楽しもう!ダンボールの博物館」の会期中、エントランスホールに展示しています。ぜひ見に来てね!

みんなでつくろう!ダンボールで巨大こいのぼり

2010年5月1日

 今日は、特別展関連イベントの一つ、「みんなでつくろう!ダンボールで巨大こいのぼり」開催日です。

 午前中から、ダンボール王岡村剛一郎さんとスタッフの方がこいのぼりの骨組みを組み立てていきます。

 

骨組みができあがるとこんな感じ。

13時30分より巨大こいのぼりづくり開催!!

参加者のみなさんにはダンボールのうろこに絵を描いていただきます。ステキな絵を描いてね。

出来上がった「うろこ」はやさしいお兄さんが貼り付けてくれます。

どんどん、できあがってきました!

 今日できあがった巨大こいのぼりはこちら。とってもかわいい緋鯉(ひごい)が出来ました。うろこの数は129枚。参加者のみなさん、ありがとうございました。

 こちらのイベント「みんなでつくろう!ダンボールで巨大こいのぼり」は、明日も13時30分から始まります(参加無料)

みなさん、ぜひ参加してね。