2010 年 6 月 10 日 のアーカイブ

へんろ道を歩く~龍光寺から明石寺へ 2

6月 10日 木曜日

 (2)仏木寺から歯長峠へ

 牛馬の守り本尊として知られる四国八十八ケ所霊場第42番札所の仏木寺。その山門近くには、中務茂兵衛が明治21(1888)年に、100度目の遍路記念に建てた道標があります。この道標は別の場所から移転されたもので手印が削られています。ただし、現在は道標に看板等をくくりつけているため文字が読みづらい。長年、門前で美味しい手作りアイスクリーン作りをされているおじさんに、これまで印象にのこったお遍路についての思い出を聞かせていただきました。実際に「リヤカーで自分の棺桶を運びながら四国遍路をしているお遍路さん」や、「馬に乗って札所を廻っているお遍路さん」もいたそうです。歯長峠道への順路も丁寧に教えていただきました。

 仏木寺を出て、これから越える歯長峠の山なみを見ながら、県道宇和三間線を北進します。へんろみち保存協力会作成による赤い矢印にそって左折、西谷吉田線に入ります。道端には「お遍路道につき徐行ご協力お願いします」と書かれた大きな真新しい看板がありました。近年の歩き遍路ブームを反映しているようにも思いました。しばし道なりに進むと歯長峠の山道入り口に到着。明治36(1903)年に兵庫磯の町(現神戸市)の人が建てた道標がたっています。

仏木寺前から歯長峠を臨む

歯長峠の登り口(三間町側)

 ここからどんどん山道を登っていきます。途中、石畳の山道となります。木立の間からは遠くに宇和海が見えます。やがて県道に合流。ここからはしばし車道を歩くと、右手に標識「四国の道休憩所・歯長峠遍路道 きついのは最初だけ 峠まで20分」があります。階段をのぼると四国の道休憩所があります。ここで昼食をとりました。適度に腹ごしらえして、いよいよ歯長峠を目指して出発。「これより200メートル急登坂」の標識があり、その先はまさしく鎖が張られた急坂の連続。掛け声を入れながら頑張って登りきりました。

 その後は緩やかな尾根道が続きます。付近は岩石が露出し、小石がたくさん散乱しています。道中には、お遍路さん?などの通行人が積み上げたものなのか、謎の石積み塔が数箇所ありました。緑の樹木に覆われたうす暗い山中の道をずっと歩いて行くと、やがて急に視界が開け、広場に出ます。ここが歯長峠の頂です。コンクリート壁のお堂「送迎庵見送大師」がありました。堂内には「文化五(1808年)戊辰 三月廿一日 四国八十八ケ所納経塚 立間村」と刻まれた弘法大師石仏像など石仏群が安置されています。

鎖がはられた歯長峠の急登坂

歯長峠の頂にある送迎庵見送大師