2010 年 9 月 のアーカイブ

ロビー展「伊予の中世城跡をめぐる」オープン!

9月 30日 木曜日

 秋の特別展「伊予の城めぐり」にさきがけて、エントランスホールにてロビー展「伊予の中世城跡をめぐる」がオープンしました。先日その設営作業を実施し、本展示の開幕には少し早いですが、プレ展示ということでちょっと早めにご覧いただけます。

伊予に点在する中世の城跡の内、いくつか主要なものについて、写真パネルによって紹介した展示で、近隣の関連史跡を合わせて紹介したものもあります。

 

   高さや間隔を測りながら設置されていきます

 

   どんどん出来上がっていきます。

 「お城」は、石垣・水堀・天守閣など壮麗な構造物を備えたものばかりではなく、戦国時代までの城のほとんどは地面そのものを加工して築かれ、地表面があらわな状態が普通で、建物も簡素でした。山頂・尾根を削平(さくへい)したり、空堀(からぼり)を掘ったり、土塁(どるい)を盛ったりした土の城で、現代において往時の姿が一目で分かるような城はほとんどありません。森に包まれ、あるいは崩壊や開発が進み、一見ただの山にしか見えないものがほとんどです。

 実はそうした中世の城の方が圧倒的に数が多く、無数に存在します。身近なところに何気なく残る史跡について、少しでも関心を持っていただけたらと思います。

 ロビー展ですので、エントランスホールという無料ゾーンに設置しています。是非一度足を運んでみてください。

大洲城模型の運搬

9月 29日 水曜日

 特別展「伊予の城めぐり-近世城郭の誕生-」は、順調に準備が進んでいます。先日は県内資料の借用にうかがいました。今回の運搬する資料で最も大きなものが大洲城模型。大洲市制50周年記念事業として行われた木造による天守の復元にあたり、 事前に30分の1サイズで製作されたもの。天守の細かい部分までよく分かります。

 普段は大洲市役所のロビーに展示されているものを、台車にのせてゆっくりと動かし、最後はトラック最後尾に付いたリフトで上げて積み込ました。市役所では2方向からしか模型を見ることができませんでしたが、今回の展示では360度、すべての方角から模型を見ることができます。いろいろな角度から模型をぜひご覧ください。

伊予の城めぐり、入口看板が完成

9月 28日 火曜日

 先日は特別展「伊予の城めぐり」の会場設営作業を行いました。その際に縦2メートル40センチ、横4メートル80センチの巨大な入口看板も設置しました。

 看板には、松山市広報課の御協力により松山城の天守丸(本檀)を上空から捉えた画像を使用しています。天守、小天守、南隅櫓、北隅櫓がそれぞれ多聞櫓、渡櫓で接続された、松山城の特徴的な連立式天守の様相がよく分かります。

 観覧の際には、ぜひ企画展示室入口の看板にもご注目ください。

伊予の城めぐり、資料借用の旅

9月 25日 土曜日

 特別展「伊予の城めぐり」ですが、いよいよ準備は最終段階に入ってきました。先日は大坂、兵庫方面の資料借用にまわっていました。日通の美術品専用スタッフの方々との2泊3日の旅です。

 資料が運搬中に傷つかないように、1点1点丁寧に梱包していきます。特にたくさんのパーツに分かれている甲冑の梱包には時間がかかります。今回は藤堂高虎や脇坂安治の鎧を3領展示する予定です。

 この旅の間に、姫路城の側を通りかかったので、車窓から1枚撮影しました。姫路城は現在大天守の保存修理中。工事のため天守を覆う素屋根がかなり組みあがりつつあることが写真から分かります。

はに坊&れきハコのテレビ取材

9月 24日 金曜日

先日、県内の南海放送の「もぎたてテレビ」の取材がありました。

 今回の主役は当館のマスコットキャラクター「はに坊」と貸出教材「れきハコ」(弥生のくらしパック)です。

 マスコットキャラクター「はに坊」は、大好物のどんぐりを探す旅の途中、歴博にたどり着き、その居心地の良さから展示室内の竪穴式住居に住み着いたハニワの男の子という設定です。県内の歴史・文化を伝えようと日々励んでいます。寂しがりやなので、お客様が来るととても喜びます。休日は古墳を巡って、相方探しをしているとか。

 博物館では、イベント開催日などで見ることができます。

 そして、貸出教材「れきハコ」は当館が収蔵する多くの博物館資料を、愛媛の歴史と文化を物語る貴重な文化資源として、わかりやすく身近な形で活用してもらうための貸出教材キットです。

今回は「弥生のくらしパック」の取材を受けました。米づくりが本格的に始まった弥生時代の人々はどのような道具を使って、米づくりをしていたのでしょう?このパックでは、写真で当時のムラの様子を紹介するとともに、当時の人々が使ったホンモノの土器や石器を手にとって見ることができます。また、当時の衣服・貫頭衣を着て、復元した石器を使い、当時の稲刈りを体験することも可能です。

 この弥生のくらしパックは、歴史の授業がはじまる4月から5月にかけて利用が多いのですが、今回の取材では、実際に地元で収穫された宇和米で、穂首刈りという弥生時代の稲刈りを体験していただきました。(どれだけ放映されるかわかりませんが、詳細は番組をご覧ください。)

 「れきハコ」にはその他にも、お祭りパック・民話パック・昔のくらしパックがあります。利用できる団体は小学校、中学校等の教育機関、介護保険施設、医療施設、博物館等の社会教育機関などです。詳しくは当館のホームページをご覧ください。

 放送は9月26日(日)11:40からの予定です。お見逃しなく!!!

特別展関連講演会のお知らせ

9月 11日 土曜日

 秋の特別展「伊予の城めぐり-近世城郭の誕生-」は、現在快調に準備が進んでいます。11月14日には藤田達生先生を講師に、特別展関連の講演会を行うことが決定しました。事前申込は不要ですので、ふるってご参加ください。

関連講演会
「藤堂高虎と加藤嘉明の確執-伊予八藩成立以前の領主と城郭-」
日時/11月14日[日]14:30~16:00
講師/藤田達生氏(三重大学教授)
※事前申込は不要です。
【藤田達生氏プロフィール】
1958年愛媛県生まれ。1987年、神戸大学大学院博士課程修了、学術博士。専攻は日本中世史・近世史。主な著書に『江戸時代の設計者 異能の武将・藤堂高虎』、『秀吉神話をくつがえす』、『証言 本能寺の変』などがある。

四国遍路展示室 展示替えしました!

9月 1日 水曜日

 9月1日より、常設展示室「四国遍路」(民俗展示室3)の展示替えを実施しましたのでお知らせします。

 今回、展示替えしたコーナーは「四国遍路の発生」、「四国遍路の盛行」、「近現代の四国遍路」、「巡礼の歴史」。各コーナーでは、下記の館蔵資料を新たに展示しました。なかでも、弘法大師空海の生涯を描いた「高野大師行状図画」や、江戸時代のお遍路さんの所持品(納経帳や札挟み他)、四国徧礼(へんろ)絵図など貴重な資料を展示します。多くの方にご覧いただければ幸いです。

 ■展示替え資料

  <四国遍路の発生>

  ・「梁塵秘抄」(複製) 

  ・『弘法大師行状記』巻1 童雅奇異 天保5(1834)年刊

  ・弘法大師と衛門三郎の刷り物

  ・札始大師堂(写真)

  ・「高野大師行状図画」第4巻 清涼宗論

  <四国遍路の盛行>

  ・県内最古の記年銘遍路道標(写真)

  ・四国徧礼絵図 

  ・四国寺社名勝八十八番

  ・『四国遍路道指南増補大成』 天保7(1836)年刊

  ・『旅行用心集』 文化7(1810)年刊

  ・江戸時代のお遍路さんの所持品(納経帳、札挟み、四国中御宿入用控、四国順拝日付帳) 文政11(1828)年

  <近現代の四国遍路>

  ・改正新刻新四国八十八ケ所案内図 明治36(1903)年刊 

  <巡礼の歴史>

  ・『伊勢参宮名所図会』 寛政9(1797)年刊