2011 年 11 月 のアーカイブ

「お正月・めでた尽くし」展準備中です。

11月 24日 木曜日

  現在、愛媛県歴史文化博物館では「邪馬台国時代の伊予・四国」が好評開催中ですが、その一方で次の展示も準備中です。

 お正月、1月2日(月)から開催されるテーマ展「お正月・めでた尽くし」展はその名のとおり、愛媛のお正月にちなんだ行事や、おめでたい図柄の持つ資料、干支である辰(龍)にちなんだ資料などを写真パネルとあわせて展示します。

 先日、「お正月・めでた尽くし」展で展示する資料をお借りするために、西宇和郡伊方町の個人のお宅におじゃましました。

 こちらでお借りしたのは「伊勢型紙」です。伊勢型紙は布を染める時に使う「道具」ではありますが、バラエティに富んだ美しい文様には目を見張るばかりです。

 その伊勢型紙の中から、おめでたい文様の資料をお借りしてきました。

 まずは、絶対にはずせない龍の文様です。

 龍をモチーフにした型紙も、龍の顔や構図、背景などの異なる多彩なデザインのものがあります。

 そしてずばり「寿」の字をデザインに入れた型紙もあります。

 こちらは、同じくおめでたい菊ととりあわせてあります。

 福を呼び、災いを遠ざける縁起の良い文様は、見ているだけでこちらまで幸せになり、元気をもらうような気がしてきます。

 中には「どこがおめでたい模様?」と思われるものもあると思いますが、そこには深い(もしくはだじゃれ的な)意味が隠されていますので、ご家族みんなで考えてみられてはいかがでしょうか?

お正月にはぜひご家族そろって歴博においでください。

テーマ展「お正月・めでた尽くし」

会期 平成24年1月2日(月)~2月5日(日)

会場 企画展示室

*常設展示観覧券が必要です。

共催展「いよし写真展」の開催について

11月 18日 金曜日

先日、伊予市教育委員会の依頼により、共催展「いよし写真展-地理学者・村上節太郎が見た風景-」の列品を行いました。今回の共催展では、郡中の花かつおづくり、犬寄峠の変遷、砥部焼の製造など、地元の伊予市や伊予郡に関する写真をはじめ、伊予灘の漁業に関する写真、その他昭和の暮らしを記録した写真など、54枚を展示しました。

村上節太郎の写真を共催展も3回目になるので、今後の活用も考えてプロフィ-ルサインも新たに準備しました。新たにつくったサインには、昭和39年の由利島の灯台を調査した際の村上先生の写真を入れました。数々の調査写真を撮影したカメラを手にしており、地理学調査にかける先生の意気込みが感じられる1枚です。

共催展「いよし写真展-地理学者・村上節太郎が見た風景-」は、休館日を除く11月12日(土)から12月11日(日) にかけて、伊予市立図書館で開催しております。お近くの方はぜひお立ち寄りください。

今治の前期古墳見学に行ってきました!

11月 17日 木曜日

 

妙見山1号墳にて

 前回紹介しました体験講座「遺跡ウォーク2 香川の前期古墳を歩く!」に続いて、10/29(土)に「遺跡ウォーク3 妙見山古墳・相の谷1号墳を歩く!」を実施しました。参加者は22名でした。この日も、天気予報では雨でしたが、雨に遭うことなく、行程を終えることができました。

 博物館・大洲・松山・今治にて参加者が乗車後、妙見山1号墳・大西藤山歴史資料館に向かいました。

 妙見山古墳は昨年、国史跡指定を受け、ガイダンス施設である大西藤山歴史資料館も7月に常設展示をリニューアルされました。今回の講座では、資料館の展示リニューアルに合わせて特別展での資料の借用を見合わせた妙見山1号墳の出土遺物と同古墳を現地でじっくり見学することにしました。

 約1時間半近くかけて、同古墳と資料館を見学後、今回のもう1つの見学地である相の谷古墳群へバスで移動しました。

 見学前に来島海峡大橋を眼前にしながら昼食をとり、相の谷古墳群に向かいます。

  この古墳には、2年前に遺跡復元画の作成のため、イラストレーターの早川和子氏と一緒に訪れました。その際は、雑木林の中にあり、主体部の跡も発掘調査後、長年放置されたままで古墳見学に慣れている人でなければ、どこが前方部なのか、どこが後円部なのかを判断することができない状態でした。

相の谷1号墳 主体部にて

    しかし、昨年から周辺でボランティア活動をされている「しまなみ海道周辺を守り育てる会」によって、古墳周辺の環境整備が始められ、非常に見学しやすくなりました。今回の見学にあたっても地権者の確認・承諾を得て頂いたくとともに、見学路の伐採作業をして頂きました。

 

相の谷1号墳 前方部にて

   また、下見の際に2号墳の場所を地図とともに示させていただいたところ、数日前に2号墳付近も見学可能なように伐採して頂いていました。

    といっても妙見山古墳のように整備されている訳ではないので、参加者の方には午前中に「前方後円墳」のイメージを持っていただき、そのまま、午後に相の谷1号墳を見学してもらうように促しました。

 30分近く、測量図を基にどこが前方部であるか、後円部であるかを確認しながら、1号墳と2号墳を見学しました。1号墳には、今回の見学に当たって、同会の活動状況がパネルで紹介されており、参加者ともども注意深く、拝見するとともに、感謝した次第でした。 

 「しまなみ海道周辺を守り育てる会」作成パネル-1

「しまなみ海道周辺を守り育てる会」作成パネル-2

   県内最大の前方後円墳を「地域の宝」として、地域住民の活動によって、その価値を再確認し、整備しようとされる方針は、近年の県内の文化財保存の方法の1つとして注目されます。相の谷古墳群の出土遺物を保管する当館としても(担当者の個人的な意見ですが)、今後も同会の活動についてはできるだけご協力したいと考えています。

 参加者一行は、ここで、当日の見学日程を終え、今治・松山・大洲を経て、博物館に帰館しました。

   参加された方のアンケートにも「ゆっくり見学することができてよかった」というご意見があり、多くの方が満足されたようでした。

 今回の見学にあたり、多大なご協力を得ました「しまなみ海道周辺を守り育てる会」の皆様並び大西藤山歴史資料館、今治市教育委員会文化振興課の各位並びに参加者の皆様にお礼申し上げます。

 また、特別展「邪馬台国時代の伊予・四国」では、相の谷1号墳の出土遺物を展示しております。講座に参加された方も参加できなかった方も是非、展示室にてご覧ください。

民俗展示室で「ワタから糸をつくってみよう」

11月 15日 火曜日

11月13日は、れきはくの開館17周年を記念して、様々なイベントが行われました。

なかでも人気だったのは、恒例の餅まき。大盛り上がりで、楽しい一時となりました。

開館記念日は、常設展も特別展も無料のため、いつもはエントランスホールで行う「ワタから糸をつくってみよう」も、民俗展示室の里の家で実施しました。古い民家で作業していると、一段と昔の暮らしが実感できそうです。

里の家の中で、綿繰り機を使って、綿の実からワタとタネを分けています。ハンドルをくるくるまわすと、ワタだけが通り抜けて、タネが手前に落ちていきます。みんな夢中になってハンドルをまわしていました。

里の家の外では、機織り体験が行われました。唐箕の向こうに2台の機織りが見えますが、この2台で小さな布を織っていきます。

上手に杼(ひ)を使って横糸を通して、筬(おさ)でトントンと横糸をしめて織っています。これを繰り返していくと、小さなコースターが織りあがります。機織りは大人気だったので、1時間延長してできるだけ多くの人に体験いただきました。

なお、次回の歴史文化体験「ワタから糸をつくってみよう」は、来年1月22日(日)の午後1時~3時です。たくさんのご参加をお待ちしてます。

共催展「村上節太郎写真展」、五十崎で開幕

11月 5日 土曜日

この秋になって、地理学者・村上節太郎が撮影した写真パネルの利用が増えています。

先日も周防大島で開かれた日本民具学会の会場に、昭和20~30年代の忽那諸島を撮影した写真が、民俗学者・宮本常一の写真とともに展示されました。

昨日は、五十崎自治センターの依頼により、共催展「村上節太郎写真展」の列品を行ってきました。村上節太郎の生家にすぐ近い場所でのお披露目の展示になります。展示構成は9月に内子町役場内子分庁で展示したものと同じですが、五十崎の写真を増やすように、パネル数枚を入れ替えました。この展示は自治センターの文化祭に合わせてのもので、11月5日(土)、6日(日)のわずか2日間しかありませんが、お近くの方はぜひお立ち寄りください。

なお、今後の共催展としての村上節太郎写真展は、11月12日(土)から12月11日(日)にかけて伊予市立図書館において、「いよし昭和写真展-地理学者・村上節太郎が見た風景-」が予定されています。詳しくはまたブログでお知らせします。