2012 年 8 月 のアーカイブ

宇和島運転区見学会

8月 26日 日曜日

 8月25日(土)、現在開催中の特別展「GO GO TRAIN!」の関連講座として、四国旅客株式会社の協力を得て、「宇和島運転区見学会」を行ないました。子供から大人まで21名が参加しました。四国旅客鉄道株式会社には、4つの運転所と2つの運転区がありますが、宇和島運転区はそのうちの1つで、運転士や車掌が所属しています。今回の見学会では、近代化遺産である転車台と車庫を見学しました。

 転車台は、列車の向きを変える装置です。現在では列車の前後に運転台がついていますが、蒸気機関車の時代は前向きに運転台がついていたため、終点の駅で回転させる必要がありました。予土線では宇和島駅以外に転車台のある駅がなかったため、下りは蒸気機関車が後ろ向きで客車を引いていたそうです。キハ32に乗車し、回転を体験しました。また、倉庫の見学では、レールでできた柱などに、歴史を感じました。現在、宇和島市の和霊公園に展示されているC12もここに駐機していたそうです。普段はなかなか見ることのできない場所を体験・見学させていただき、多くの参加者が鉄道への興味・関心を一層高めていただいたようでした。

 特別展「GO GO TRAIN!」は、9月2日(日)までです。ぜひ、この機会にご来館下さい。

  

転車台に載ったキハ32

  

キハ32の回転をながめる子ども

転車台の装置を動かす子ども

車庫を見学する参加者

博物館実習、始まりました。

8月 22日 水曜日

博物館や美術館、動物園や水族館で働く専門的職員が「学芸員」です。学芸員の資格を取得するためには、博物館での実習が必要になります。今年度、愛媛県歴史文化博物館では、8月21日~26日までの6日間、県内外より4名の実習生を受け入れております。

21日は、当館館長の励ましを受けた開講式を終え、まずは博物館の概要について説明を聞きます。その後、博物館の表の顔といえる、展示室ゾーンに加え、体でいうと「内蔵」にあたる収蔵庫ゾーンや保存処理室、燻蒸庫などを学芸員の解説を聞きながら見学しました。

収蔵庫ゾーンから企画展示室前へ続く扉を開けています。資料に負担を掛けず短い時間で運ぶことが可能です。

「博物館も人間と同じで、内臓がしっかりしていないと体が機能しません。だから資料の整理は大切なのです。」

という学芸員の言葉に、実習生も深くうなずきます。

 午後は、歴史資料の資料整理を行いました。古文書の解読に一生懸命取り組みました。

 大学の授業で古文書を読む機会がある実習生もいますが、実際の書物を前に、その紙の質感や墨の跡に触れることがなによりの経験になったようです。

実際の古文書に取り組む前に、古文書のコピーで練習です。

 初日ということでまだまだ緊張はとれないようですが、せっかくの博物館実習ですので、たくさんの経験をして多くのものをつかんで大学に戻ってもらえたらと思っています。

1万人突破!

8月 21日 火曜日

    現在開催中の特別展「GO GO TRAIN!」の入館者が1万人を突破しました。御来館ありがとうございます。お盆は過ぎましたが、展示室の体験コーナーはまだまだ子どもたちに好評です。特に実際にハンドルを回して線路を走る「てトロ」や模型の列車が24㎡を走り回る「トレインワールド」は大人気です。26日(日)には当館のエントランスホールで「ミニSL乗車会」が開催されます。(対象4~12歳、小学生以上は共通観覧券または特別展観覧券必要、11:00~12:00  14:00~15:00)

 また、伊予鉄道1号機関車を1/10で復元した模型、明治5年に新橋~横浜間が開通した際に使用されたレールの文鎮、昭和47年に特急列車が四国に誕生した際の記念入場券、宇和島鉄道の試運転写真の絵馬、宇和島鉄道延長に関する設計図、懐かしい鉄道写真の数々など、鉄道ファンも必見です。本展の開催は9月2日(日)までです。ぜひこの機会をお見逃しなく。皆様の御来館をお待ちしています。

伊予鉄道1号機関車模型を見る子ども

記念入場券を見る子ども

「てトロ」に乗る子ども

ミニSL乗車会

8月 16日 木曜日

8月12日(日)、お盆休みでたくさんの来館者でにぎわう中、松浦健氏によるミニSLの乗車会が行われました。長いエントランスホールを、子どもたちを乗せてミニSLが走りました。夏休みのいい思い出になったのではないでしょうか。

ミニSL乗車会は特別展「GO GO TRAIN !」の会期中、下記のとおり行いますので、たくさんのご参加お待ちしています。

日時:8月19日(日)、26日(日)
   11:00~12:00
   14:00~15:00
場所:エントランスホール
対象:幼稚園~小学生(4歳~12歳)
   小学生は特別展の観覧券が必要です。
   何度でもご乗車できますが、その都度最後尾にお並びください。

鉄道模型運転会

8月 13日 月曜日

 特別展「GO GO TRAIN!」の関連イベントの1つとして、「鉄道模型運転会」が博物館のエントランスホールで行われました。伊予鉄道株式会社鉄道クラブの皆さんによって、Nゲージ(線路幅9㎜模型)を走行させました。 

 300形新幹線、500形新幹線などのほか、2000形しおかぜ、8000形しおかぜ等、愛媛に関係のある列車が勢揃い。伊予鉄株式会社創業125年にあわせ「おかげさまで125」と塗装された伊予鉄電車の模型もお目見えしました。実際に伊予鉄電車を運転したり、車掌をしたりしている方々が操作するので、電車の発車や、停車もスムーズ。子どもたちだけでなく、大人の方も見入っていました。

 このイベントは今月15日(水)まで。時間は10:00~17:00です。料金は不要です。ぜひ、博物館にお越し下さい。

村上節太郎写真33 松山市駅を出る坊っちゃん列車 昭和28年

8月 12日 日曜日

松山市駅を出発した坊っちゃん列車が、大きく右にカーブを曲がりながら中の川を渡っていく。踏切手前には白色のX型の踏切標識が見えるが、これは進駐軍用の踏切標識で、「RAILROAD CROSSING」の英文が記されていた。写真からも小さな機関車が貨物車やたくさんの客車を牽引していたことがよくわかるが、松山市駅を出てから立花駅までは石手川の土手に向かって坂になっており、老朽化した坊っちゃん列車にとっては難所となった。戦後の粗悪な石炭だったこともあり、パワー不足のため満員の重みに耐えかねて登れなくなり、乗客が途中で降ろされることもあったという。坊っちゃん列車は写真の翌年には運行を終了し、ディーゼル機関車に取って代わられた。村上節太郎はその前年に坊っちゃん列車の最後の輝きを記録するように何枚も写真撮影している。

写真は平成16年に撮影した現況写真。車両だけではなく、暗渠となった中の川を含めて周辺の景観が大きく変化していることがわかる。

松山市駅を出る坊っちゃん列車の写真は、愛媛県立図書館で開催中の共催展「坊っちゃん列車が走った街~明治・大正・昭和~」(~8月26日)に現在展示中です。

村上節太郎写真32 別子鉱山鉄道 昭和10年

8月 9日 木曜日

別子鉱山鉄道は、その名の通り、別子銅山の鉱石の輸送を目的につくられた鉄道で、明治26(1893)年に開業した。開業当初は一般の貨物や旅客を乗せない別子銅山専用の鉄道であったが、昭和に入ると鉄道沿線の人口も増え、鉄道利用を希望する声も高まってきたため、昭和4年に広く一般の貨物や旅客にも開放され、端出場-惣開が従来の専用鉄道から地方鉄道に切り替えられた。

村上節太郎の写真は、地方鉄道になってから6年後の昭和10(1935)年に山根駅付近で撮影されている。写真を見ると乗客が乗る客車と鉱石が載せられた貨車が混合して走っている様子がよく分かる。地方鉄道としての開業当初、運賃は端出場-惣開が20銭。惣開4時10分を始発として、終着21時45分まで上下19本もの貨客混合列車が運行、昭和5年のデータで旅客10万4000人、貨物68万トンを運んだという。

その後戦争をはさみ、戦後復興期を迎えるとバスなどの新しい交通機関が普及していき、通勤通学はバスや自転車へと次第に取って代わられた。そのため乗客が激減した別子鉱山鉄道は昭和30年に再び専用鉄道に戻り運行を続けたが、ついに昭和52年に84年の歴史に幕を下ろした。

※別子鉱山鉄道の写真は、特別展「GO GO TRAIN !」に現在展示中です。

参考文献
『愛媛県史』地誌Ⅱ(東予東部)1988年
藤本雅之「愛媛県における鉄道の変遷」(『愛媛県総合科学博物館研究報告』第2号、1997年)

昔のくらし探検隊、夏のくらし探検に出発!

8月 4日 土曜日

 暑い夏がやってきました。

愛媛県歴史文化博物館でも、民俗展示室2を夏仕様に模様替えしております。

昔のくらしでも、暑い夏を涼しく過ごす工夫がされていた様子を見ていただけます。

さらに!

見るだけでなく、昔の道具をさわったり動かしたりして体験できる「昔のくらし探検~夏バージョン~」が開催されました!

普段なら上がれない家の中に入ったり、触ることができない道具を動かしてみたり、学芸員やボランティアさんと一緒に行うスペシャルな探検です。

夏のくらしということで、蚊帳に入って不思議な空間も体験していただけますよ。

 本日参加された隊員さんたちは

「住むなら山のいえがいいなあ」

など、昔のくらしに親しみを持っていただけたようです。

昔の道具やくらしに興味がある人なら誰でも探検隊の仲間になることができます。

次回は18日!れきはくでお待ちしています。

開催日 8月18日(土)

時間  1回目 11:00から  

    2回目 13:00から

*    1.2回目とも内容は同じです。

* 受付は30分前より行います。

定員  先着30名(当日申し込み)

参加費 常設展観覧料が必要です。

ただし小中学生は無料です。