2012 年 10 月 のアーカイブ

特別展関連講座「木綿再生-丹後の裂き織り-」開催のお知らせ

10月 17日 水曜日

特別展関連講座

日時:10月21日(日)13時30分~15時

講座名:「木綿再生-丹後の裂き織り-」

講師:井之本泰氏(元京都府立丹後郷土資料館資料課長)

※受講料は無料です。当日参加できます。

現在開催中の特別展「佐田岬半島と西日本の裂織」では、愛媛県佐田岬半島をはじめ、西日本を中心とした日本各地のめずらしい裂織を紹介しています。なかでも、平成22年に国の重要有形民俗文化財に指定された「丹後の紡織用具及び製品」の中から、京都府丹後地方の裂織(20点)を特別に公開します。丹後の宮津の廻船問屋に伝わったサキオリミチユキなど、日本海の裂織文化を物語る貴重な資料といえます。 

関連講座「木綿再生-丹後の裂き織り-」では、長年、京都府立丹後郷土資料館の学芸員として、丹後地方の裂織をはじめとする紡織関係資料の収集、調査・研究に携わってこられた井之本先生に、丹後地方の裂織の魅力や特徴をわかりやすく解説していただきます。木綿と裂織との出会いやヒストリー、裂織の仕事着に込められたエピソード、裂織への人々の想いなど、大変興味深いお話がうかがえるまたとない機会です。

特別展「佐田岬半島と西日本の裂織」のご観覧とあわせて、関連講座「木綿再生-丹後の裂き織り-」を受講しませんか。

サキオリミチユキ(京都府立丹後郷土資料館蔵)

サックリ(京都府立丹後郷土資料館蔵)

秋の特別展オープンしました

10月 6日 土曜日

 愛媛県歴史文化博物館の秋の特別展「佐田岬半島と西日本の裂織」展が本日10月6日(土)から12月2日(日)まで開催されます。

 古木綿などを裂き、横糸として織り上げた裂織は、丈夫で暖かく、水にも強いことから仕事着として人々の生活を支えてきました。

 厳しい労働に寄り添ってきた裂織の衣服には、布を大切にする先人の心が込められており、現代に生きる私達にも大切なメッセージを投げかけています。

 今回の展示では、当館の佐田岬半島の裂織コレクションとあわせて、青森、新潟、島根、広島、鹿児島と日本各地の様々な裂織を紹介しております。

 大変貴重なこの機会、ぜひ歴博に足を運んでいただければと思います。

また、同時開催として、常設展示の文書展示室において「村上節太郎がとらえた佐田岬」が始まります。

 裂織の里である、佐田岬半島の風景や人々の生活を記録した貴重な写真を紹介しております。愛媛大学の教授であり地理学者として知られている村上節太郎氏が撮影した佐田岬を、94枚の写真パネルでご覧いただけます。展示室では現況写真も22枚展示しており、あわせて目にすることでその移り変わりも感じていただけます。

 「村上節太郎がとらえた佐田岬」展は、特別展と同じく12月2日(日)まで開催しており、常設展示観覧券でご覧いただけます。

 

高機(たかばた)を組み立てる

10月 5日 金曜日

 愛媛県歴史文化博物館の秋の特別展、「佐田岬半島と西日本の裂織」展では、会期中、佐田岬裂織り保存会のご協力により、裂織りの製作実演も行われます。

 先日は、佐田岬裂織り保存会のメンバーの方が、実演用の高織(たかばた)を持ってきてくださいました。

「大きな高織がトラックに乗ってくるのかな~」

とのんきに構えていたのですが、各部品に解体されてコンパクトに運ばれてきました。

 企画展示室に運び込まれ、メンバーの方が手早く組み立てていかれます。

 

 

足下の踏木(ふみぎ)の部分です。

少し角度を調整すると、すーっと部品が入っていきます。

組みあがりましたら、次はタテ糸です。

これはタテ糸が巻かれた千切(ちきり)という部分です。

筬(おさ)をはめたところです。

 高機を組み立てた後、タテ糸の張りなどを丁寧に調整します。

 そして当館職員も裂織りの織り方を教えていただきました。

 はじめはおそるおそるでぎこちなかった手つきも、段々慣れてくるから面白いものです。あわせて、部品の役割や意味なども教えていただくことができました。

 この高機は期間中いつでもご覧いただくことができますが、11月には保存会のメンバーの方による裂織りの製作実演もございます。

  日時 11月24日(土)・25日(日)

     10:00~12:00 13:00~16:30

     佐田岬裂織り保存会による製作実演

*企画展観覧券が必要です

 

実際に製作されている方ならではの貴重なお話しもうかがうことができるかもしれません。 「織り」の仕組みを体感していただく貴重な機会ですので、ぜひご来館ください。

 また、今回の特別展は、関連講座も充実しております。

 まずは開幕してすぐ、展示担当学芸員による「佐田岬半島と西日本の裂織」をテーマにした講座がございます。

  日時 10月8日(月・祝) 13:30~15:00

     今村 賢司(当館学芸員)「佐田岬半島と西日本の裂織」

  また、京都府立丹後郷土資料館で資料課長をつとめられ、裂き織りの研究者である井之本泰氏による講座も控えております。

 日時 10月21日(日) 13:30~15:00

    井之本 泰氏(元京都府立丹後郷土資料館資料課長)

    「木綿再生-丹後の裂き織り-」

 特別展とあわせて、参加頂ければと思います。

裂織りクラブ作品展

10月 3日 水曜日

段々と涼しい風が吹き始め、秋の気配が漂う日々です。

愛媛県歴史文化博物館の秋の特別展「佐田岬半島と西日本の裂織」展も、10月6日の開幕を控えて、急ピッチで作業を行っています

布はタテ糸とヨコ糸を組み合わせて織り上げるものですが、裂織はヨコ糸に裂いた古い布を使用する技法です。裂織で織られた仕事着や着物は、使用地では「ツヅレ」や「オリコ」などと呼ばれています。

その裂織をテーマにした今回の展示では、関連イベントとして、友の会裂織りクラブの作品展をエントランスで開催いたします。

友の会では会員さんによるクラブ活動が行われており、裂織りクラブもその中の一つです。織機を前にし、針を片手に、おしゃべりをしながら、裂織を楽しんでおられます。

今日は月に2回の活動日でしたので、会員さんと相談しながら作品を展示していきました。手提げ袋にタペストリー、めがねケースにクッションカバー、袖なし半天の大作まで彩りあざやかな展示です。

「今の生活に使える裂織りがいいのよ」

とおっしゃっていた言葉が印象的でした。

 

現在では、仕事着などの裂織の衣服を目にすることは少なくなりました。けれど、裂織クラブのように、裂織を生み出した先人に思いを馳せつつ、「今」の裂織の創作を楽しむ愛好家の方も増えています。

秋の特別展「佐田岬半島と西日本の裂織」展では、人々の生活を支えてきた日本各地の裂織を紹介しております。軽やかで現代的な裂織クラブの作品とあわせて見ていただくことで、裂織の奥深さを感じていただけることと思います。

特別展より一足お先に開幕しました「裂織りクラブ作品展」は、当館エントランス、総合案内横で、無料でご覧いただけます。