2013 年 2 月 のアーカイブ

十二単の着付けの練習&おひなさまに変身♪の時間延長

2月 27日 水曜日

毎年恒例の春のイベント、「十二単着付け体験」が近づいてきました。十二単の着付けは3人がかりの大作業です。実際の体験イベントが行われる前に、着付けを行うスタッフが勢揃いして、より美しい十二単の着付けを目指して、段取りをおさらいしています。

最初に着付けの経験があるスタッフが講習しています。初めてのスタッフは一生懸命メモしながら、自分でもできるようにイメージしていきます。

その後、初心者も含めて、メンバーをかえながら、何度も着付けの手順を復習していきます。おひなさまイベントに向けて、特訓の日々が続きます。

なお、十二単は既に応募を締め切っていますが、西条藩松平家のお雛様と同じ袿袴姿に変身できる体験イベントを3月2,3日に実施します。チラシでは13:30~15:30の予定になっていますが、たくさんのボランティアさんのご協力のおかげで、下記のとおり時間を延長して行うことが決定しました。こちらは事前申込は不要ですので、お気軽にご参加ください。
「おひなさまに変身♪」
日  時:3月2日(土)、3日(日)
     10:00~12:00 13:00~15:30
対  象:幼児~小学生(身長100~140cm)
参 加 費:無 料

西条藩松平家の雛飾りが紹介されています

2月 22日 金曜日

企画展「おひなさま」、無事に開幕しています。

西条藩松平家の雛飾りも皆様のお越しをお待ちしています。

当館のおひなさま展も既に恒例行事として定着したため、いろいろな刊行物にも取り上げられています。今年は『家庭画報』2013年3月号の「陽光煌めく雛遍路の旅 四国・伊予の街道へ」に、西条藩松平家の雛飾りや享保雛が大きく取り上げられています。また、2013年1月刊行の『日本旧家 雛めぐりの旅』(世界文化社)にも、西条藩の雛飾りが掲載されています。2013年2月刊行の『決定版 日本の雛人形』(淡交社)には、画像はありませんが、雛人形が鑑賞できる施設として、当館の情報も掲載されています。どうぞ本屋などで御覧ください。

これから徐々に暖かくなってきますので、ガイドブックを見ながら、お気に入りのおひなさまを訪ねる旅の計画を立てるのも楽しいかもしれません。展示担当者もどこか見に行きたいなあと、ガイドブックながめてます。

西条藩松平家の雛飾り、展示中です

2月 17日 日曜日

企画展「おひなさま」の展示作業も終盤にさしかかりました。当館の収蔵品の中では一番、雛道具の数が多い西条藩松平家の雛飾りを展示します。

西条藩松平家の雛道具、数が多いだけに雛壇を組むだけでも大変です。狭い展示ケースの中に一段ずつ組み上げていきます。豊後臼杵藩稲葉家の記録には、2月末に大工2,3人が来て雛段をつくるとあり、大名家の雛壇がいかに大きいものだったのかがうかがえます。

雛壇を組んだ後に、雛人形、雛道具を木箱から取り出し、1点1点を慎重に並べていきます。雛飾りの持ち主だった公家一条家の通子が、西条藩にお嫁入りしてから既に190年近く。男雛の着ける黒の装束は、黒色に染めるのに鉄が用いられているため劣化が進み、雛道具の一部も漆が剥がれてきているものもあるため、時間をかけて作業しなければなりません。

あともう少しで西条藩の雛飾りが完成します。2月19日(火)のオープンをお楽しみに。

御殿飾りを展示しています

2月 15日 金曜日

桃の節句、恒例の企画展「おひなさま」の開幕が迫ってきました。この数日間、担当の学芸員は展示室にこもって、人形の列品作業を続けています。

展示されるのは、お人形ばかりではありません。こちらは、江戸後期に京都や大坂で広く見られた御殿飾りのおひなさまです。今でいうドールハウスですが、分解したたくさんのパーツから御殿を組み上げていくので、これはこれで時間と根気のいる作業になります。

こちらで組み立てているのも御殿飾りですが、比較的に新しい昭和40年代のもの。最初の画像の御殿は白木の寝殿造りでしたが、新しい御殿は金きらきらに飾られていて、屋根がつくと日光東照宮みたいになります。

当館ではいろいろなタイプの御殿飾りを展示するので、御殿を比べながら見て歩くのも楽しいかもしれません。企画展「おひなさま」は2月19日(火)にオープンします。たくさんのおひなさまに逢いに来てください。

愛媛県視覚障害者協会の方々が来館されました(3)

2月 3日 日曜日

「音」をテーマにした体験では、手回し蓄音機でSPレコードをご鑑賞いただきました。
用意したのは、卓上型の蓄音機1台とポータブル型蓄音機2台。
最初に、電気を全く使わないで音楽を再生する蓄音機の仕組みについて簡単に解説したあと、蓄音機のつくりや、鉄針と竹針の違いを手で触って確かめていただきました。
蓄音機に針をセットして、ハンドルを巻くと演奏の用意は完了です。
準備した体験用のSPレコードの中からリクエストを募って、一曲づつ針を落としていきました。
蓄音機に触れる参加者

「CDと音が全然違う、やわらかい」とびっくりされる方。
「江利チエミ、この声で中学生・・すごい」とじっと目を閉じて、しみじみとした表情で鑑賞いただいている方。
スイング・ジャズを聴きながら「ダンスせんといかん」とウキウキされる方。
「亡くなったお父さんに聞かせてやりたかったね」とうっすらと涙ぐまれる方。
こんな会話が交わされる中、博物館の収蔵品を活用したささやかなミニコンサートは、和やかに過ぎていきました。

博物館の事業は、展示をはじめ、どうしても「視える」ことを前提にした内容になりがちです。
が、今回、県視覚障害者協会の皆様にご来館いただいたのを契機に、私たちは、視覚以外の感覚を使って、収蔵品や歴史文化に触れていただくプログラムに取り組んでみました。
概ねご満足いただけたのは幸いでしたが、その一方で、説明や案内の仕方など、色々な課題も良く認識できました。
今後も引き続き、全ての利用者の方々にとって、より豊かな博物館体験を提供できるよう、スタッフ一同努力していきたいと思います。

愛媛県視覚障害者協会の方々が来館されました(2)

2月 2日 土曜日

 「香り」をテーマにした体験では、香炉を使って香木をたき、香りを鑑賞してもらいました。

 本来なら香炉に香炉灰を入れ、灰を作り、炭団を入れて・・・と進めていくのですが、今回は時間の関係もあり、こちらで準備した香炉をお回しして、白檀と沈香の香りを体験していただきます。

 

 

 火筋(こじ)という火箸のような道具で、灰をかき混ぜていただきました。こうすることで灰の中に空気が入り、ふんわりした灰になります。かき混ぜているうちに、ふっと手が軽くなる瞬間を感じていただけたでしょうか。

 

香炉の持ち方など簡単な作法をお話ししてから、香炉からたちのぼる香りを鑑賞していただきました。思いのほか優しい香りに真剣な顔で鼻を近づける方もいらっしゃいました。

香木を鑑賞した後は、匂い袋を使っての簡単なクイズです。

「紫式部」と「清少納言」と名付けた匂い袋を順番にお回しし、その香りを自分なりに表現し記憶してもらいます。

「初恋の香りがする」

「貴婦人の香りやなあ」

と詩人がたくさんいらっしゃったのにはびっくりしました。

そして三番目にお回しした匂い袋がどちらかをあてていただくのです。

「こりゃ簡単じゃ」

とおっしゃる方も多かったですが、答えはいかに?

最後は清少納言か紫式部の匂い袋、気に入った方をお土産に持って帰っていただきました。

こちらの匂い袋は、企画展「おひなさま」の期間中の土曜日・日曜日・祝日に「こども歴史館」でつくることができます。(参加費300円~350円)

「いにしえの人々と同じ香りを体験できるのも、博物館ならではの楽しみ方だと思っていただければ」

と最後にお話しして次の体験に移動していただきました。

愛媛県視覚障害者協会の方々が来館されました(1)

2月 1日 金曜日

 1月27日に愛媛県資格障害者協会の方々42名(うちガイドの方は19名)が来館されました。これに先立って、私たちは目の不自由な方でも何とか当館を楽しんでもらえないかと考え、お香の体験や蓄音機で昔のレコードを聞く体験プログラム等を準備していました。今回はその中の一つ、私が担当した土器を触るプログラムを紹介したいと思います。

 事前に、来館者を3つの班に分けていただいていたので、1回につきおよそ14名前後の参加者で実施しました。早速、皆さんに椅子に座っていただいたあと、各々に縄文土器、弥生土器、須恵器の破片を配り、触ってもらい、質感等の違いについて感じたことを述べていただきました。次にそれぞれを完全な形に復元したもので、全体のプロポーションを確認、比較をしてもらい、感じたこと、分かったことを発言していただきました。時代、場所、用途の違い等いろいろな意見が出ました。

完全な形に復元された弥生土器の甕を触っている参加者

 次に、縄文土器が作られた背景を考えてもらうため、縄文人の食事の説明をした後、現代のドングリ4種(クヌギ、スダジイ、シラカシ、コナラ)を触ってもらい、形の違いについて認識していただきました。その後、実際にドングリをすりつぶしていたと考えられる道具(磨石、磨皿)にも触っていただきました。
 皆さん普段はなかなか触ることのできない本物の土器に触ることができ、大変満足されたご様子でした。