2014 年 7 月 4 日 のアーカイブ

博物館で火の用心

7月 4日 金曜日

 愛媛県歴史文化博物館の民俗展示室2には実物大の復元家屋が展示されており、季節に合わせて展示替えを行っています。
 今の時期は夏に向けての準備で、家屋の中に蚊帳を吊ったり、夏用の枕を展示したり、夏の海や夜市をテーマにした写真パネルに展示替えをします。
 6月26日には、当館のボランティアさん4名とともに展示替えを行いました。資料や写真パネルの展示替えも無事終わり、最後の作業が、「山のいえ」の玄関に魚の尾を釘で打ちつけること。

 これは、西予市城川町野井川地区に一般的に見られた火事除けのおまじないです。「山のいえ」のモデルとなった家屋の玄関に実際に打ちつけてあったもので、現在のご当主が昭和38年の自身の結婚式に出たマグロの尾です。
 家屋の解体のお話を聞いて調査に伺った際に寄贈していただいた資料の一つです。
 長い間火事から家を守っていたマグロの尾は、時を経て今度は博物館を火事から守ってくれることになりました。

 もちろんおまじないだけではなく、博物館では火事や事故のないよう職員一同が気を付けるとともに、避難訓練も行っております。
 7月に入り、消防署の方の立会いのもと避難訓練を行いました。
 訓練ではありますが、お客様に声掛けをしながら広い展示室で安全確認をし、素早く行動します。
 避難訓練後は、消火器や消火用ホースの使用方法を確認しました。

 博物館は貴重な資料を保管する施設であると同時に、たくさんの方がいらっしゃる施設でもあります。
「博物館」で「火の用心」とはあまりイメージが結びつかないかもしれませんが、見えるところ、見えないところで常に意識しています。
 まずは見えるところ、展示室のまぐろの尾を探しにぜひご来館くださいませ。