2014 年 8 月 のアーカイブ

博物館実習終了

8月 27日 水曜日

8月19日から24日までの予定で行った博物館実習も無事終了しました。23日の午前中は、実習生が立案した民俗資料の展示替えを行いました。3カ所のガラスケースに弁当箱、野鍛冶道具、牛鬼の置物を展示しました。実習生は、資料の置き方、解説ラベルの内容など、観る側の視点に立って展示できたようです。実習生の展示は、民俗展示室2(海・里・山のくらし)で12月頃まで展示しています。ぜひ、御覧下さい。
また、23日の午後からは、歴史文化講座「ガラス玉をつくってみよう」の補助を行いました。ガラス棒をガスバーナーで溶かして、金属の棒に巻き取るのですが、火を扱うため事前研修を受けて臨みました。ガラスが割れないようにゆっくりと加熱し、火傷などがおこらないよう安全に気を付けました。参加いただいた子どもたちの「ありがとう」の言葉に、実習生も喜んでいました。24日はエントランスホールで、折り紙を使った変形手裏剣づくりの補助を行いました。接客対応にも少し慣れた様子でした。
実習生には、学芸員はもとより今後どのような道に進まれようとも、今回の実習は何らかどこかで活きるときがあると思います。実習生の皆さん、6日間お疲れ様でした。今後もお元気で。

牛鬼の置物の展示

ガラス玉作りを補助する実習生

手裏剣作りを補助する実習生

のれんと忍タマと『孫子』

8月 26日 火曜日

特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」は、おかげさまで大変多くの方々にご来場いただいています。
今回は、忍術学園の看板に続き、展示準備の際の裏話を一つ。

展示室の構成をあれこれ検討していた時のことです。
展示コーナーを区画するため、担当はコーナーとコーナーの間をのれんで仕切ることにしました。
そこまで考えて、はたと困りました。
「のれんをどんなデザインにしよう?」

あれこれ悩んでいた時に、原作第41巻の表紙が目に飛び込んできました。
第41巻表紙

具足をつけた忍タマ3人組の脇に、旗指物が描かれています。
白地の旗で、上部に青の二つ引を入れ、二行に渡り漢字が書かれています。
右行は「難知」、左行は「動如雷霆」と記されています。
この旗の右下はちょうど画面から切れていて、右行のうち完全に見えているのは上の二文字のみですが、隠れた下の二文字は「如陰」であることは明らかです。
尼子騒兵衛先生がここに記しているのは、中国最古の兵書『孫子』の一節なのです。

『孫子』軍争篇第七に、軍争の原則について書いた部分があり、その中に「難知如陰」「動如雷霆」という句があります。
それぞれ、「知り難きことは陰のごとく」「動くことは雷の震うがごとく」、と読み、「暗闇のように分かりにくくし」「雷鳴のようにはげしく動く」という意味になります(金谷治訳注『新訂 孫子』(岩波文庫、2000年)による)。

ちなみに、この句の前後は「疾きことは風の如く、其の徐(しず)かなることは林の如く、侵掠することは火の如く、知り難きことは陰の如く、動かざることは山の如く、動くことは雷の震うが如くにして」という文になっていて、戦国時代の武将・武田晴信(信玄)もこの文の一部を軍旗に記しており、「風林火山」の通称で良く知られています。

それにしても、暗闇のように分かりにくくし、動くときは雷鳴のようにはげしく動くとは、まさに忍者の心得を彷彿とさせる一節です。
事実、原作第38巻P33で、「難知如陰」は忍術学園内の貼紙としても掲示されています。
忍術学園教室

これしかない、と担当は確信しました。
こうして表紙絵にちなんで作った一枚目ののれんが、こちら。
展示室のれん
どうでしょうか?
のれんは全部で三枚。各展示コーナーごとの仕切りの役目を果たしているにすぎませんが、どれも「乱太郎」へのこだわりが込められています。

本特別展は9月15日まで開催中。ぜひ会場でご覧になってください!

博物館実習

8月 21日 木曜日
8月19日(火)より博物館実習が始まりました。
博物館実習は、博物館法で学芸員資格を得るために課されているもので、学芸員の仕事を実際に経験します。当館では今年3名の実習生を受け入れました。歴史・民俗・考古資料の整理や講座の補助などを行います。
20日(水)の実習では、民俗資料を用いた展示実習が行われました。学芸員から牛鬼の置物、野鍛冶道具、弁当箱が与えられ、展示を考えるというものです。実習生は展示の流れ、資料名、展示方法、ラベルの内容や大きさなどについて、相談をしながら展示を立案していきました。23日(土)に再び民俗資料の実習を行い、実際に常設展示室の展示替えを行う予定です。さて、どのような展示ができるでしょうか。
実習は24日(日)まで6日間行われます。実習生の皆さんには1つでも多くのことを経験してもらいたいと思います。残暑が続きますが、体調管理に気を付けて頑張ってください。
博物館では、このように次世代の学芸員を育成する役割も担っています。博物館実習を行うためには、学芸員の事前準備や実習中の指導も大変ですが、初心に戻って仕事内容を振り返る機会ともなります。
民俗資料の展示を立案する実習生

特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」入場者1万人!

8月 16日 土曜日

平成26年7月12日から好評開催中の特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界‐夏休みは歴博へ急げ!の段‐」は、8月16日(土)午後に入場者1万人目を突破し、記念行事を行いました。

1万人目のお客様は、松山市からお越しの大政さんご家族。
特別協力いただいているJA全農えひめ様からご提供いただきました、乱太郎印の「えひめ野菜セット」が贈呈されました。
乱太郎えひめ野菜(JA全農えひめご提供)
続いて、当館マスコットキャラクター「はに坊」より、「忍たま乱太郎」原作者の尼子騒兵衛先生のサイン色紙及び記念品を贈呈しました。
尼子先生サイン記念品プレゼント
はに坊と記念撮影。
1万人記念写真
大政さんは、毎日テレビで忍たまを見ていて、今日特別展をみるためにご来館いただいたそうです。

見て、体験して学べる特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」は、9月15日(月・祝)まで開催中。
愛媛忍たま展、皆様のご来場を心よりお待ちしています!

尼子騒兵衛先生が新作を描き下ろしてくださいました!

8月 13日 水曜日

尼子騒兵衛先生が、本特別展のために描き下ろしてくださった新作2点を、8月13日(水)から公開します。
2点の新作は、いずれも本展で特に取り上げている瀬戸内海の海賊集団「兵庫水軍」を題材としています。

1点目は「兵庫水軍 船中の四功之図」と題された作品で、「乱太郎」の世界に登場する「兵庫水軍」のうち、船頭の由良四郎(ゆらしろう)、舵取の蜉蝣(かげろう)、手引の疾風(はやて)、山立の鬼蜘蛛丸(おにぐもまる)が勢揃いです。
船中の四功之図
なお、「船中の四功」とは、軍船の長である「船頭」、舵を操作する「舵取」(かじとり)、水先案内する「山立(やまだち)」、帆を操作する「手引」の四名を指します。水軍書の中にも実際に登場する用語です。

2点目は、「船中の四功 山立・鬼蜘蛛丸」と題された作品です。白波が湧き立つ瀬戸内の海を背景に、兵庫水軍の「船中の四功」の一人、鬼蜘蛛丸を描いています。
鬼蜘蛛丸
潮風を浴びる鬼蜘蛛丸の上部には、次の賛が記されています。

滄海(そうかい)に
漢(をとこ)有けり
瀬戸内の
静寂(しじま)を破り
風を呼べ
兵庫水軍 海は
我等が庭の池

本作品は尼子先生がこれまで描いた一枚の彩色作品としては過去最大の大きさとのことです。
なお、尼子先生の創作過程を知ることができる「船中の四功之図」の下書きもあわせて展示します。

見て、体験して学べる特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」は9月15日(月・祝)まで開催中。
まだ本特別展をご覧になっていない方はもちろん、一度ご覧になった方もぜひご来場ください!

尼子騒兵衛先生のサイン入り色紙を抽選で30名様にプレゼント!

8月 10日 日曜日

応募方法
8月10日(日)~20日(水)の開館時間内に、特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」の会場内に設置してある応募用紙へ必要事項をご記入の上ご応募ください。
「忍たま乱太郎」原作者 尼子騒兵衛先生のサイン入り色紙を抽選で30名様にプレゼントいたします。
※ご応募は当館特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」入場者の方に限らせていただきます。お一人様一回のみとさせていただきます。

結果発表
厳正な抽選の上、当選者は色紙の発送をもって、発表にかえさせていただきます。

注意事項
・プレゼントの発送は8月末を予定しております。
・当選後の権利の譲渡・換金はできません。
・当選に関するお問い合わせにはお答えいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
・ご住所が不明・連絡不能・記載不備などの理由により色紙がお届けできない場合は、当選を無効とさせていただく場合があります。

個人情報の取り扱いについてはこちら

尼子騒兵衛先生おはなし会中止のお知らせとお詫び

8月 8日 金曜日

愛媛県歴史文化博物館は、平成26年8月10日(日)に開催を予定していた
特別展関連イベント『尼子騒兵衛先生おはなし会-忍者と水軍-』を、
台風11号接近にともない、中止することに決定いたしました。

楽しみにお待ちいただいていたお客様には誠に申し訳ございませんが、
何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

尼子騒兵衛先生おはなし会の開催について(お知らせ)

8月 7日 木曜日

台風11号の接近に伴い、「尼子騒兵衛先生おはなし会‐忍者と水軍‐」の開催について現在協議をしております。

詳細につきましては8月8日をめどに、博物館ホームページにて掲載いたします。

特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」体験ワークショップ紹介(2)

8月 4日 月曜日

歴博で開催中の特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」は、ただ見るだけではありません。
忍者の世界を体感できる、体験ワークショップも盛りだくさんです!

前回の記事では、会期中毎日体験できる内容を紹介しましたが、土・日・祝日及び8月13日~15日の9:00~12:00/13:00~16:00は、さらに以下のワークショップも実施しています。

オリジナル手裏剣マグネットづくり(材料費350円)
自分だけのオリジナル手裏剣マグネットを作ります。
手裏剣マグネットづくり

折り紙変形手裏剣づくり(材料費100円。友の会会員は1回無料です)
変形する手裏剣を折り紙で作ります。忍たま特製シールを貼って完成です。折り紙手裏剣
何に変形するかというと・・戦輪なのです。滝夜叉丸が得意とする武器ですね。
戦輪変形

このほか、昨日ご紹介したとおり、毎日体験できる5つのワークショップもあります。

8月10日(日)11:00からと13:30から、原作者の尼子騒兵衛さんをお迎えしておはなし会(各回先着294名)が開催されます。おはなしの後はサイン会も開催(各先着100名)。
8月20日(水)・21日(木)は、「乱太郎印のえひめ野菜を使ってにんじゃピザをつくろう!」のイベントを開催します(協力:JA全農えひめ)。
いずれもくわしくはこちら。ぜひご参加ください!

見て、体験して学べる愛媛忍たま展に、ぜひお越しください!

特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」体験ワークショップ紹介(1)

8月 3日 日曜日

歴博で開催中の特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」は、ただ見るだけではありません。
忍たまや忍者の世界を体感できる、体験ワークショップも盛りだくさんです!

会期中、いつご来館いただいても体験できるのは、以下の5つのワークショップです。
(メンテナンス等で一時的にお休みさせていただく場合もございますのでご了承ください)

「忍者衣装を着て忍たまたちと写真をとろう!」は企画展示室前で実施。
忍者衣装や、忍術学園生徒の着付けをして撮影もできますよ!
子ども用のほかにも、一般用もあります(4年生衣装です。4年生ファンの方はぜひ!)。
写真撮影コーナー

「ゴム手裏剣でまとあて体験」は、危険のないゴム手裏剣を打ち(手裏剣は「投げる」とはいわず「打つ」というそうです)、的に当てるものです。材料費150円が必要です。
上手く的に当たるかな?
ゴム手裏剣

「忍術学園長からの密書を探せ!」は、館内のあちこちに隠された「乱太郎」にちなんだ謎を解いていくクイズラリーです。共通観覧券が必要です。
謎の密書をちょっとだけご紹介・・むむむ、どうやって読むのでしょうか?
謎の密書
見事全問クリアされた方には、当館特製のポストカードをプレゼント!
水軍を取り上げている愛媛展にちなみ、1年は組のみんなが和船に乗っている図柄です。
切手欄には兵庫水軍の家紋をあしらいました。
特製ポストカード

帆をあげた船の後ろの絵です。
追い風に帆を上げているこの図は「順風満帆」すなわち物事が順調にはこぶ、ということを表している縁起の良い絵柄です。
このポストカードは、原画が二分割されて54巻・55巻の付録となったものですが、一枚のポストカードにしたものは他では手に入りません!この機会にぜひお求めください。

「忍者の歩測を体験しよう!」は、忍術の一つ「歩測の術」を体験します。
寛永4年(1627)、江戸幕府の忍者が伊予の城郭を調べる際に実際に使った術です。
歩測体験

また、体験学習室では、「ミニゲーム 忍者はに坊の大冒険」もお楽しみいただけます。

8月10日(日)11:00からと13:30から、原作者の尼子騒兵衛さんをお迎えしておはなし会(各回先着294名)が開催されます。おはなしの後はサイン会も開催(各先着100名)。
8月20日(水)・21日(木)は、「乱太郎印のえひめ野菜を使ってにんじゃピザをつくろう!」のイベントを開催します(協力:JA全農えひめ)。
いずれもくわしくはこちら。ぜひご参加ください!

見て、体験して学べる愛媛忍たま展に、ぜひお越しください!