2014 年 10 月 15 日 のアーカイブ

特別展示図録の刊行

10月 15日 水曜日


 10月11日(土)より、特別展「続・上黒岩岩陰遺跡とその時代-縄文時代早期の世界-」が開幕しましたが、それに関連して展示内容を詳しく解説した特別展図録(写真)についても完成しました。本書は、当館のミュージアムショップにて1,500円で販売されておりますので、ぜひご覧ください。
【図録内容】
『続・上黒岩岩陰遺跡とその時代-縄文時代早期の世界-』
 2014年10月11日発行 A4版171頁
序  章 旧石器時代終末の四国-その時代の終わり-
第一章 初期定住集落のすがた
第二章 上黒岩岩陰遺跡にみる縄文時代早期人のくらし
第三章 縄文文化成立期の素描-四国と東九州-
終  章 その後の上黒岩岩陰遺跡
論  考
 小林謙一 「上黒岩岩陰遺跡の歴史的意義と将来」
 多田  仁 「四国における旧石器時代終末から縄文時代草創期への動態」
 黒川忠広 「南九州における縄文時代早期前半の様相」
 中橋孝博 「上黒岩岩陰遺跡の出土人骨」
 綿貫俊一 「上黒岩岩陰遺跡の暮らし」
 佐藤孝雄 「日本最古の埋葬犬骨-上黒岩岩陰出土縄文犬骨の研究-」
 坂本嘉弘 「東九州地域における縄文時代早期の様相」
 遠部  慎 「四国の縄文時代早期の貝塚」
 松本安紀彦 「南四国地域における縄文時代早期の様相-生活様式の転換期とその概要」
 兵頭  勲 「北四国地域における縄文時代早期の様相」
 兵頭  勲 「資料紹介・香川県小蔦島貝塚の土器について-(公財)鎌田共済会郷土博物館・西条市教育委員会所蔵資料-」
 兵頭  勲 「資料紹介・今治市沖から引き揚げられた尖底無文土器-西予市城川歴史民俗資料館展示資料-」

特別展関連記念講演会を開催します!

 現在、開催中の特別展『続・上黒岩岩陰遺跡とその時代-縄文時代早期の世界-』の関連行事として、講演会を以下のとおり開催します。これまでの上黒岩岩陰遺跡の研究の歩みを振り返りながら、今後の本遺跡の利活用等について講演いただく予定です。ふるってご参加下さいますよう、お願い申し上げます。
日時:平成26年10月26日(日)13:30~15:00
場所:当館 多目的ホール
講師:小林謙一氏(中央大学文学部教授)
演題:「上黒岩岩陰遺跡の文化財産と未来像」

(講師紹介)
小林謙一(こばやし けんいち)
1960年、神奈川県生まれ。
慶應義塾大学大学院民族学考古学専攻、総合研究大学院大学博士課程・国立歴史民俗博物館などを経て、現在、中央大学文学部教授。
主な著書・論文:『縄紋文化のはじまり・上黒岩岩陰遺跡』(新泉社)、『縄紋社会研究の新視点』(六一書房)、『縄文研究の新地平-勝坂から曽利へ-』(六一書房)、『国立歴史民俗博物館研究報告第154集 愛媛県上黒岩遺跡の研究』(編共著、国立歴史民俗博物館)ほか多数。

写真:小林謙一氏(上黒岩岩陰遺跡において)

特別展「続・上黒岩岩陰遺跡とその時代-縄文時代早期の世界-」開幕

 10月11日(土)より、特別展「続・上黒岩岩陰遺跡とその時代-縄文時代早期の世界-」が開幕いたしました。
 上黒岩岩陰遺跡(上浮穴郡久万高原町)は、全国に誇る縄文時代黎明期の岩陰遺跡であり、本県の歴史を語る上でも欠かすことのできない文化財といえます。これまでの当館の展示においても幾度となく取り上げてまいりましたが、とりわけ平成17年には「上黒岩岩陰遺跡とその時代-縄文文化の源流をたどる-」と題した企画展示を開催し、貴重な資料の一端をご覧いただきました。
 そうした展示から9年が経ちましたが、その間にも上黒岩岩陰遺跡に関する総合的な研究は、各機関・研究者によって積極的に進められており、平成21年には発掘調査報告書の刊行、平成24年には埋葬犬骨の研究成果が発表されるなど多くの成果が示されています。
 そこで本展では、最新の研究で明らかになった新たな知見をご覧いただくことで、上黒岩岩陰遺跡本来の姿に近づいていきたいと思います。
 本展は、12月7日(日)まで開催しております。本展を通じて、約1万年前の縄文人の世界をお楽しみください。
 なお、今後は本ブログ内で、関連イベントや展示の内容について随時紹介していきたいと思います。