2015 年 6 月 のアーカイブ

伝統のカジカ漁と中山町めぐり、参加しませんか?

6月 3日 水曜日

愛媛県歴史文化博物館の歴史文化講座は、愛媛の歴史や民俗、考古について講座形式で学んだり現地で体験してもらえるような講座を毎年ご案内しております。
そこで今回、ブログで詳しくオススメしたい講座は、「伝統のカジカ漁体験と中山町めぐり」です。
 この講座では伊予市中山町の川でカジカ漁を体験します。体験したらもちろんそのカジカを美味しく頂かなければなりません。お昼ご飯にはカジカ料理を頂き、その後、伊予市中山地区ふるさと案内人の皆さんに案内して頂き中山町を散策します。
 この講座を提案するきっかけになったのが、昨年度伊予市中山カジカおし実行委員会主催で開催された「カジカおし体験ツアー」でした。カジカ漁のことを地元の方は「カジカおし」と呼ばれます。
伊予市教育委員会と中山史談会の方々で「カジカおし」が復活したというニュースは知っておりましたし、映像も拝見していたのですが、やはり実際に体験すると、体の動かし方、道具の使い方など、大変興味深いものでした。
ここで昨年のカジカおし体験ツアーの様子を簡単にレポートしたいと思います。

これがカジカ漁の道具。三角形の網に貝殻がたくさんついた鎖、不思議な形をしていますが、どのように使うのでしょうか?

 貝殻のついた鎖は「ガラガラ」と呼ばれていたようです。ガラガラを肩に担いで集合場所から川へ移動するふるさと案内人の方。かっこいい後ろ姿です。

 川に移動して三角網を設置します。どこに設置してもいいわけではありません。浅瀬があって流れがゆるやかな場所に設置します。カジカは川の端にはいません。「流れの速いところしかおらんのよ」
「藻が嫌いや」
と案内人の方に教えていただきました。

 

 三角網を設置したらガラガラの登場です。

 ガラガラを右へ左へと川底にすりながら動かします。
「よいしょ~よいしょ~」「右~左~」と掛け声を合わせて動かしながら川下から川上へ移動します。すると音に驚いたカジカが川上へと逃げるのでそこを三角の網に追い込みます。

 網に入ったカジカをバケツに入れます。

 これがカジカです。この日はバケツに半分近くカジカが取れました。
 カジカ漁で体を動かした後は、美味しくカジカ料理を頂きました。

 カジカのかき揚げにカジカ汁、大変おいしく頂きました。

 食事をしながらお話も弾みます。カジカ漁が地元で大変親しまれていたことや大切な交流行事だったこともお聞きすることができました。
 体を動かして参加者みなさんと息を合わせて漁を行うことも大変面白く、翌日筋肉痛になりましたがとても楽しい体験となりました。
 「カジカおし」は愛媛の民俗の中で貴重な伝統漁法であると同時に、現代を生きる私たちにとっては楽しみながら地域の歴史を知ることのできる体験だと強く思い、 今回当館の歴史文化講座として企画することになりました。
 ブログでのこのレポートは昨年度の体験ですので、場所や食事の内容は多少変更があるかもしれませんが、「カジカおし」という大切な部分は変わりません。また今回の講座ではカジカ料理の試食のあと、中山町の散策というプラスαがございます。
 季節は夏、7月の開催です。カジカ漁が懐かしいという大人の皆さんだけでなく、カジカを知らない子どもさんには夏休みの宿題のテーマとしてもいいのではないかと思います。ご家族での参加も大歓迎です。
 
「伝統のカジカ漁体験と中山町めぐり」
日時:  7月25日(土)10:00~14:00
募集人数:20名
参加費: 1,400円(昼食にカジカ料理をご用意しています)
対象:  小学生から一般
その他: 伊予市中山町に現地集合です。

締切は7月11日(土)、ご参加おまちしております。