Archive for 9月, 2015

和紙彫塑による弘法大師の世界「密●空と海」

2015年9月20日

昨日9月19日(土)、新常設展の「和紙彫塑による弘法大師空海の世界 密●空と海―内海清美展」がリニューアルオープンしました。平成24年から3年間、弘法大師空海の誕生から入唐、帰朝までの前半生を展示紹介してきましたが、今回は帰朝後から高野山開創、満濃池の修築、東寺給預、綜藝種智院の設立、入定のシーンなど、後半生10ステージを和紙人形約200体で表現しています。

昨日のオープニングイベントでは、作者の和紙彫塑家・内海清美(うちうみきよはる)先生による講演と展示会場での解説会が行われ、110名の方々にご参加いただきました。製作にかける思いや、愛媛の和紙との出会い、つながり、そしてフランス等海外での反応など多岐にわたってお話いただきました。


また、照明家・藤井輝夫先生の演出により、空海の人形を芸術的な照明演出を施し、その場で、音楽家・月虹さん(フルート奏者)、セコ・サンチェスさん(パーカッショニスト)による演奏も行われ、参加者を魅了しました。音楽は、空海が遣唐船で中国に渡る艱難の様子をイメージした曲で、今回の展示オープンにあわせて作曲していただいたものでした。和紙人形、照明、そして音楽演奏の総合演出のすばらしさに感動された方も多かったようです。

なお、このシルバーウィーク中、9月21日(月)と23日(水)ともに13:30より、当館学芸員によりますこの展示の解説会も行われます。大洲和紙や四国中央市の塵入り工芸紙など四国の和紙で表現された空海の生涯をぜひご覧ください。

シルバーウィークの催しのご案内

2015年9月11日

シルバーウィークももうすぐですね!
歴博では、シルバーウィーク期間中、さまざまな催しを行います。
この機会に、ふるってお越しください!

9月19日(土)
【新常設展】「密●空と海‐内海清美展」後半章がいよいよ開展します!
密●空と海
【オープニングトーク・展示解説】「和紙芸術による弘法大師空海の世界」
日時 9月19日(土)10:30~12:00
会場 多目的ホール(先着250名)
テーマ 「和紙芸術による弘法大師空海の世界」
話し手 内海清美先生(和紙彫塑家)
聞き手 大本敬久(愛媛県歴史文化博物館学芸員)
参加費 無料 ※事前申込み不要(当日受付)
内海清美氏

9月20日(日)
【歴史体験】室町時代の衣装を着てみよう
室町時代の衣装「直垂(ひたたれ)」と「打掛(うちかけ)」を着ることができます。
対象 小学校中学年~高学年
日時 9月20日(日)13:00~15:00
会場 エントランスホール
参加費 無料
室町時代の衣装(打掛)
室町時代の衣装(直垂)
9月21日(月・祝)・9月23日(水・祝)
【展示解説会】新常設展「密●空と海‐内海清美展」後半章 展示解説会
講師 大本 敬久(当館学芸員)
日時 9月21日(月)・23日(水)13:30~
会場 新常設展示室
参加費 無料
展示解説

9月19日(土)~9月23日(水・祝)期間中は毎日実施します!
【ワークショップ】古銭をつくろう
日時 9月19日(土)~9月23日(水・祝)
   13:30~16:00
会場 こども歴史館(定員 各日10名)
材料費 500円(友の会会員は1回半額)
古銭をつくろう

【ワークショップ】和紙の灯り~オリジナルあんどんづくり~
日時 9月5日~10月4日の土・日・祝日
   10:00~12:00/13:00~16:00
会場 こども歴史館
材料費 400円(友の会会員は1回半額)
和紙であんどん

【ワークショップ】オリジナル和風メモ帳をつくろう
時間 9月5日~10月4日の土・日・祝日
   10:00~12:00/13:00~16:00
会場 こども歴史館
材料費 200円(友の会会員は1回無料)
※針を使います。小さなお子様は保護者と一緒にご参加ください。
和紙でメモ帳

◎問い合わせ先
愛媛県歴史文化博物館 企画普及グループ
〒797-8511西予市宇和町卯之町4-11-2 
TEL 0894(62)6222 FAX 0894(62)6161

9月19日 弘法大師空海講演会を開催します。

2015年9月10日

「和紙彫塑による「弘法大師空海」の世界 密●空と海―内海清美展」の展示更新まであと10日を切りました。

ただいま9月19日(土)のリニューアルオープンに向けて、設営作業に入っています。

その展示リニューアルのオープニング企画として、この展示作品の作者 内海清美(うちうみきよはる)氏の講演会兼展示解説会を開催します。和紙芸術について、弘法大師空海について語っていただきます。お楽しみに。

日時:平成27年9月19日(土)10:30~12:00
会場:愛媛県歴史文化博物館 多目的ホール
テーマ 「和紙芸術による弘法大師空海の世界」
話し手:内海清美先生(和紙彫塑家)
聞き手:大本敬久(愛媛県歴史文化博物館学芸員)
※事前申込み不要(当日受付)・先着250名・参加費無料

平成27年度上半期の考古講座

2015年9月2日

今年度上半期の考古講座では、近年、地元新聞を賑わせた2つの遺跡についての講座を行いました。いずれも公益財団法人愛媛県埋蔵文化財センター(以下、「県埋文センター」)が発掘調査を行った遺跡で、1つが今治市の新谷森ノ前(にやもりのまえ)遺跡2次調査、もう1つが伊予市・松前町の上三谷篠田・鶴吉(かみみたにしのだ・つるよし)遺跡です。県埋文センターの藤本清志氏・池尻伸吾氏を講師に迎え、それぞれの遺跡で検出された遺構や遺物について概要報告を行っていただきました。
また、両講座では、県埋文センターのご厚意により、実際に遺跡から出土した「龍の描かれた土器」や「渡来系遺物(須恵器)」、「子持勾玉(こもちまがたま)」などの貴重な品々をお持ちいただき、そうした資料を前に講義を行ってもらいました。両遺跡ともに整理途中であるため、報告書ができあがるまでは、なかなか展示などで目にする機会の少ない資料ということで大変良い機会となり、受講生の方々は、講師の先生のお話に興味深く耳を傾けられていました。