2015 年 11 月 のアーカイブ

鉄道・路面電車の写真募集開始!

11月 25日 水曜日

以前のブログでもお伝えしたように、当館では平成28年度特別展として「TRAIN WORLD!」を予定しています。
 特に今回は、鉄道の高速化や電化を1つのテーマとして取り上げます。現在資料調査を行っているところですが、この11月から鉄道・路面電車の写真について募集を開始しました。早速、神戸の河渕則彦様から10点もの写真をお送りいただきました。ありがとうございます。ここでその一部をご紹介します。どれも懐かしい名車ばかりです。
写真の募集は来年3月までです。応募していただいた方には、開幕前に招待券をお送りします。伊予鉄道では、坊っちゃん電車から電化・ディーゼル化した写真、国鉄・JRでは準急・快速・急行・特急列車の写真など、懐かしい写真をぜひ送り下さい。お待ちしています。→ くわしくはこちら

1984年12月
冬の伊予灘に沿って走る特急「しおかぜ」
伊予上灘-下灘  河渕 則彦 氏撮影

1985年3月
上灘鉄橋を行く急行「うわじま」
向井原-伊予上灘  同氏撮影

1986年3月
内山線開業記念列車
伊予中山  同氏撮影

1986年12月
宇和盆地の「わらぐろ」とキハ185系
伊予石城-上宇和  同氏 撮影

特別展「四国遍路と巡礼」の関連講座のお知らせ

11月 8日 日曜日

平成27年11月1日[日]、愛媛大学法学部教授の胡光氏を講師にお迎えして、「四国遍路と伊予の霊場」と題して関連講座を行いました。九州からの遍路日記である「佐治家文書」や、四国霊場第52番札所・太山寺の中国・九州方面からの遍路の落書きなどの新史料の調査研究成果などをご紹介いただきました。従来の四国遍路研究が関西方面からの視点で行われている傾向のなかで、九州や対岸の中国地方の遍路の実態がわかる大変興味深い発表でした。また、四国遍路と道後温泉の効能についてもお話しいただきました。

11月8日(日)には四国遍路研究家の喜代吉榮徳氏を講師にお迎えして、関連講座「へんろ石と隔夜碑から四国遍路を読み解く」を行いました。へんろ石とは、道しるべの石以外に、広くへんろに関わる石のことをいいます。今回の講座では、真念以前の古いへんろ石として、天正19・1591年の「辺路七度成就碑」、寛文元・1961年の「四国三恵碑」、延宝4・1676年の「五百日隔夜念仏廻向碑」、太山寺の天和3・1683年の千日隔夜碑などを中心に紹介いただきました。江戸時代前期の四国遍路の文献史料が乏しいなか、へんろ石から見た四国遍路の実態や、太山寺などの四国霊場に確認される「南無阿弥陀仏」の六字の円形字名号(宝珠名号)碑や版木から、四国における隔夜信仰の貴重な事例について解説いただきました。

特別展「四国遍路と巡礼」の関連講座も後半へ突入です。

・11月15日(日)13:30~15:00「成尋阿闍梨の天台山・五臺山への巡礼」講師:伊井春樹(当館名誉館長)

・11月22日(日)13:30~15:00「四国遍路と巡礼展の見所」講師:今村賢司(当館専門学芸員)

いずれも参加費は無料(事前申込み優先)となっていますので、ふるってご参加ください。

卯之町の町並でミニ講座を開催

11月 7日 土曜日

西予市経済振興課 Tさんからのご依頼を受けて、先日、西予市宇和町卯之町の町並で開催しているミニ講座の講師を務めてきました。

歴博の麓に広がる卯之町は、かつて宇和島藩の在郷町・宿場町として栄えました。
江戸中期から昭和初期の建築物が軒を並べた町並は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
卯之町の町並

ミニ講座の会場となったのは、町並を代表する建物の一つ、旧末光家住宅。
明和7年(1770年)の建築とされ、卯之町の町並みに残る住宅では最古のものです。
末光家から同住宅の寄贈を受けた西予市では、毎月第一日曜日にこの住宅を一般に公開し、ミニ講座や作品展などの催しを行っています。
当館はこれまでも本講座に協力させていただいており、さまざまな学芸員が講師を努めています。
旧末広家住宅
今回、担当が歴博から持参したのは、可動する手回し式蓄音機とSPレコード。
旧末光家住宅の中で、蓄音機の解説と実演をしてみようという試みです。
実演の様子
江戸時代中期に建てられた住宅の屋内に、蓄音機ならではの温かな音色が響き、40名ほどの参加者一同、和やかなひとときを過ごすことができました。
解説・実演の様子

なお、同日は宇和特別支援学校生徒の皆さんが、通学や学校活動で慣れ親しんだ古い町並みへの想いをつづる学習発表もありました。
生徒の皆さんのご発表は本当に感動的で、地域との連携について、担当も想いを新たにした次第でした。

常設展示室(中世・近世)を展示替えしました。

11月 6日 金曜日

当館の常設展示室では、多くの資料を展示していますが、貴重な博物館資料の保存ならびに公開のため、随時展示替えを行っています。
さる11月4日(水)の休館日、特別展「四国遍路と巡礼」の展示替えにあわせ、歴史展示室2(中世)と歴史展示室3(近世)の展示替えも行いました。
展示替えの作業風景
どんな資料が展示室に登場したのでしょうか・・3点ご紹介します。

「西禅寺文書」【愛媛県指定有形文化財】のうち
宇都宮蓮智(貞泰)寄進状
観応3年(1352)
西禅寺所蔵/当館寄託
西禅寺文書
西禅寺(大洲市)は南北朝初期に瀧ノ城(大洲市)城主津々木谷(つづきや)行胤が創建したとされる禅宗寺院です。西禅寺文書には創建当初の観応3年(1352)年の寄進状(きしんじょう)や置文(おきぶみ)にはじまり、天正8年(1580)年の津々木谷信房寄進状にいたるまでの17通がおさめられています。今回展示したのは、観応3年(1352)6月15日、西禅寺を創建した津々木谷氏の主家宇都宮蓮智(貞泰(さだやす))が、西禅寺興隆のための費用として毎年33貫600文を寄進することを書き残したものです。

「宇和郡石城・竹城絵図」【初公開です!】
文政2年(1819)
当館蔵
石城竹城図
石城
宇和島市吉田町に位置する石城(せきじょう)と竹城を描いた絵図です。石城は、吉田湾に流れ込む立間川と河内川に挟まれた御殿山(ごてんやま)に築かれた山城で、江戸時代、石城の南麓に伊予吉田藩の陣屋が築かれました。
両城は確実な中世文書には登場しませんが、江戸時代前期に作られた軍記『清良記』には、多くの合戦の舞台となった旨の記載が登場します。
絵図では中央に「石城」「竹城」と記し、絵図下部には、両城の高さや距離などが記されており、文政期の伊予吉田藩の測量術についても知ることができます。

「両替道具」(針口天秤、銭升、銭箱、大小板)【初公開です!】
江戸時代
個人蔵/当館寄託
両替道具
両替をする際に用いた道具類です。時代劇などでも目にすることがあります。江戸時代には、金、銀、銭の3種類の貨幣が流通していたため、取引をするうえで両替は重要でした。両替時の計量に用いたのが、分銅を使って正確に量ることができる針口天秤で、両替天秤とも呼ばれました。貨幣の枚数を正確、迅速に数えるために、板に小さな枠を設けた銭升という道具も使われていました。このほか、銭や小判を収納するための銭箱や、取引の月締めに重要な月末日を間違えないために大の月(30日)・小の月(29日)を示すのに用いた看板も展示しています。初公開です!

このほかにも、さまざまな展示資料を入れ替えるとともに、少し解説を見直したり、展示の見せ方を変えてみたりしました。
当館にご来館の際は、ぜひ常設展示室にも足を伸ばしてみてくださいね。

歴史講座「はじめて学ぶ 甲冑の見方」を開催しました。

11月 5日 木曜日

10月から、歴史文化講座の下半期がはじまっています。
先日、下半期の第1回目の歴史講座として、「はじめて学ぶ 甲冑の見方」を開催しました。

講師は西条市立小松温芳図書館郷土資料室の友澤 明先生。
日本甲冑武具研究保存会の評議委員もおつとめで、愛媛県内における甲冑武具研究の第一人者の先生です。
本年度上半期は、愛媛新聞のコラム「四季録」もご執筆されていたので、友澤先生のお名前をお目にされた方も多いのではないでしょうか。

講座では、基本的な甲冑の種類や構造などを、絵巻物の画像や小札のサンプルをお示しいただきながら、分かりやすく解説されていきます。
解説する友澤明先生
小札サンプル
なんと、友澤先生個人が所有されている数々の甲冑等も登場。
どれも近世の実物・・迫力があります。
当世具足と友澤先生
友澤先生の許可を得て、受講者のみなさんにも触れていただきました。
みなさん大変興味深く見入り、熱心に先生に質問されています。
友澤先生と受講者の方々

博物館の歴史文化講座は、どちらかといえば愛媛の歴史や特別展の内容を広げたり深めたりする内容のものが多かったと思いますが、今回のように、歴史を学ぶ入り口となるような講座を開催することも同じように大切なことだと感じています。
下半期は「はじめての古文書」をはじめ、こうした講座も用意していますので、ご興味が少しでも涌いた方は、お気軽にお申し込みください!
また、「こんな講座が聞いてみたい」というご希望があれば、ぜひ博物館まで教えてくださいね。

博物館HP 歴史文化博物館講座の案内はこちら

愛媛・太山寺の「絹本著色弘法大師像」(鎌倉時代) 特別公開始まる!(12月6日迄)

現在好評開催中の特別展「四国遍路と巡礼」(12月6日迄)は、11月4日の休館日に一部資料の展示替え作業を行いました。

11月5日からは新たに、以下の貴重な資料を特別に展示公開しています。

・愛媛県指定有形文化財「絹本著色弘法大師像」鎌倉時代、太山寺(四国霊場第52番札所)蔵

・「絹本著色千手観音二十八部衆像」室町時代、善峯寺(京都・西国霊場第20番札所)蔵

この他にも、『絵本金毘羅神霊記』(嘉永2年、当館蔵)、『金毘羅案内記』(文化9年、当館蔵)、『諸国道中金草鞋』(文政4年、個人蔵)などの資料も展示しました。

後半が始まる特別展「四国遍路と巡礼」。

また新たな見どころが加わりました。この機会にぜひ、博物館でご観覧ください。