7月16日(土)テーマ展「南予の裂織」展、開幕しました!
裂織とは、経糸(たていと)に麻・藤・木綿などの丈夫な糸を用い、緯糸(よこいと)に細かく裂いた古木綿布などを用いた織物やその技法をいいます。古布などを再利用した裂織の布地は丈夫で暖かく、撥水性もあることから、主に農・山・漁村の仕事着として使用されました。
裂織の衣服は、主に農山漁村に分布し、四国地方での事例は大変珍しく、愛媛県佐田岬半島や南予山間地域で確認されています。
裂織の仕事着。袖有りと袖無しの両方があります。
裂織の帯。帯は仕事用だけではなく、街着や浴衣にも用いられました。
今回の展示では、当館所蔵の裂織コレクションから仕事着や帯など約30点と、裂織クラブの皆さんの作品を展示しています。
裂織クラブ制作の裂織りんご。りんごの実は、緋色の絹布を用いています。
裂織クラブ制作のバッグとタペストリー。力作揃いですね!
☆テーマ展「南予の裂織」
期間:~8月31日(水)まで
開館時間:午前9時~午後5時30分(入館は午後5時まで)
観覧料:常設展示観覧料が必要です。
☆体験イベントのお知らせ
7月31日(日) 午後1時~午後3時 「コースターを織ってみよう」 文書展示室前
☆当館の裂織コレクションは、平成24年度特別展の展示図録「佐田岬半島と西日本の裂織」(定価2000円、友の会会員価格1600円)で詳しくご紹介しています