2016 年 11 月 のアーカイブ

「れきはく友の会」現地研修会に参加して

11月 22日 火曜日


歴博には、「会員が歴博を積極的に利用することにより、愛媛の歴史及び民俗に親しみ、教養を高め、会員相互の親睦を図るとともに、博物館事業に協力することを目的」とする「友の会」の組織があります。
先日、天候の関係で2回延期となった友の会の現地研修会「四国西予ジオパーク巡り―三瓶編―」に参加しましたので、その日の様子をレポートします。案内はジオガイドで、友の会会員でもある地元・三瓶の宇都宮とみ子さん。
9時に歴博の駐車場に集合し、2台のマイクロバスに分乗して、まず向かった先は、宇和町岩木にある三瓶神社。なぜ、三瓶の海も見えない山の反対側に三瓶神社があるのか? その謎を歴博の大本学芸員が説明してくれました。元々は、三つの瓶が流れ着いた所に神社が建てられたが、船の転覆事故が相次ぎ、むしろ海の見えない所の方がよいのでないかということで、山の向う側の宇和町に社殿を移したとのこと。神社の石段の両側にある寄進者の名前を見ると、三瓶町一帯の地名の方が圧倒的に多く、いかに深く信仰されていたかがよくわかりました。また、今も50年に一度、神様が三瓶の地に帰る「還幸祭」が催されているとのことです。
続いて、我々は須崎海岸へ。須崎観音の所から階段を下りて、まさに海岸線に沿った小道を行くと、約4億年前の縦じまの地層が見える岩壁が続きます。同行してくれた西予市ジオパーク推進室の中村千怜さんによると、ここの地質は凝灰岩だそうです。縦じまは所々ずれており、その時代に大規模な地殻変動があったことがわかります。突端にある通称「マンモス岩」。先日の愛媛新聞でも大きく写真が掲載されていましたが、ここに立つと地球の歴史の中で、人類の歴史なんてほんのわずかだということを改めて感じさせられます。


続いて、昼食場所の「みかめ本館」へ。お昼は「アジめし」。宇和島風の鯛めしと似ていて、奥地湾で獲れたアジの刺身をタレに漬け込んだものを、ごはんの上にのせていただきます。初めてでしたが、3杯もおかわりしてしまいました。
昼食後、「潮採館」で地元の物産を見てから、「朝立会館」へ。県の民俗文化財にも指定されている「朝日文楽」の上演会場として昨年オープンした施設です。朝日文楽保存会の方のお話を聴きましたが、3人で扱う人形浄瑠璃の世界は奥が深そうです。


館内には、名工・天狗久が作った人形の頭や、今作れば数百万円はかかる人形の衣装など貴重なものが保存されています。また、大きさの違う4段の枠に襖絵を差し込んで、遠近法により千畳敷の奥行きを感じさせる「八段返し」と言われる舞台装置は圧巻です。
なお、11月23日(水)勤労感謝の日の午後に、歴博において、県内5団体による「文楽合同公演大会」が開催されます。有料(当日:千円)ですが、興味のある方はぜひ!!
現地研修会の最後は、「さざえが岳」。岩場にサザエがついていたからという説と山の形がサザエに似ているからという2説があるそうですが、ここの岩は「チャート」という非常に硬い地質。山の上からは、奥地湾が望め、なかなかのビュー・ポイントでした。
今回の現地研修会の内容は、「着地型観光プラン」として旅行社にも十分売り込めるものだと思いました。
西予市からもジオパークについて、歴博からのフォローを期待されているところですが、ちなみに、11月26日(土)には、西予市主催のジオパーク学習会が、野村町惣川のかやぶき民家「土居家」周辺で行われ、当館の学芸員が講師を務めます。
こんな楽しい現地学習会のほかに、少し遠くへの研修旅行(今年は村上水軍博物館と大三島)や歴博の展示解説会などのご案内が来るほか、定期的なクラブ活動も行っている「友の会」に、あなたも入ってみませんか? 年会費3千円ですが、十分もとが取れると思います。

「高校生食育ふるさと料理マルシェ」

11月 15日 火曜日

11月12日(土)、さわやかな秋晴れの下、えひめいやしの南予博2016イベント「高校生食育ふるさと料理マルシェ」が歴博特設会場で開催されました。

オープニングでは、野村高校筝曲部の軽やかな箏の調に乗って、川之石高校の書道部の書道パフォーマンスが披露されました。

出店は9校10チーム。南予の食材とその他の県産食材を組み合わせた、高校生が開発したオンリーワンのふるさと料理が披露・販売されました。

開会式前からチケット販売ブースには長蛇の列。お目当てのテントの前にも長蛇の列。料理を求めるお客さんにも、提供する高校生にも笑顔があふれていました。

6名の審査員による試食・審査により、グランプリには川之石高校の「ヒマ杉しらす丼」が選ばれました。しらす丼の中にまさかの甘夏マーマレード!これには驚きましたが、新鮮なしらすにじゃこ天、ミニトマト、削りかまぼこ等々、栄養バランスを考えた一品が評価されました。

館内では、学芸員による「愛媛・食の歴史展示解説」を行いました。考古・歴史・民俗の各視点から愛媛の食の歴史をふれかえる充実した時間でした。

今週末は「れきはく開館記念イベント」開催!

11月 9日 水曜日

歴博は平成6年11月にオープンし、今年で22周年。今回は「22」ということで、11月12日(土)、13日(日)の2日間にわたり、開館記念イベントを開催します。
毎年恒例の「どんぐりマルシェ」には、食べ物、雑貨・衣類のお店など、今年も30ブース以上の出店があります。そして、指定管理者も奮発して、常設展、特別展「自転車ヒストリー」の観覧料が2日間「無料」と、出血大サービスを行ってくれます。(ただし、「弱虫ペダル」原画展だけは有料です。)
そして、11月12日(土)には、「高校生 食育ふるさと料理マルシェ」が歴博で開催されます。出場校10チームが、地元の食材を活用して開発した1品メニューを、1食200円でご試食いただけます。ご飯ものあり、メインディッシュあり、デザートありとバラエティに富み、使う材料も「伊予の媛貴海」スマや三崎のイセエビなどオリジナリティにあふれていますので、乞うご期待。
駐車場が満杯になる可能性が高いので、ご不便をおかけしますが、下の宇和高校の農場を臨時駐車場にして、そこからシャトルバスを運行する予定です。
13日(日)には、朝9時からおもち・お菓子くばりがあるほか、11時と1時半からの2回、特別展「自転車ヒストリー」の展示会場で、昔なつかしい街頭紙芝居の実演もあります。
小さなお子さんが体験できるワークショップもあり、一日中楽しめますので、この週末、ご家族おそろいで、西予市の歴博にお越しください! スタッフ一同お待ちしております。