2018 年 6 月 のアーカイブ

水損資料レスキューワークショップ

6月 27日 水曜日

6月24日の体験講座「災害にあった文化財―水損資料―を救う」で
水損資料レスキューのワークショップを行いました。

災害にあった文化財について話したあと、
資料の水洗いと乾燥の方法を体験していただきました。
今回使用した資料は、襖の裏貼り文書、写真、冊子です。

資料の水洗いは「フローティング・ボード法」という方法で行います。
これは、水に浮かべた発泡スチロールの板に不織布で挟んだ資料を乗せて洗う方法です。
一枚物の紙資料なら効率よく洗うことができます。

乾燥は「エア・ストリーム法」を用いました。
この方法は、段ボールと吸水紙で資料の水分を抜き、扇風機の風で乾燥させる方法です。
フラットな状態でプレスしながら乾燥させるので、資料に変な乾燥シワができるのを防ぎ、一度に大量の資料を処理できるのが特徴です。

参加者方に好評だったのが、写真の洗浄でした。
写真は古文書などよりも、参加者の方に身近な資料だったので、レスキューの実感があったようです。
今回は学芸員が仕込んだ、水損風の汚れた写真を洗っていただきました。

写真はほとんどの方が所有しており、大切な思い出の品です。
被災地で写真をレスキューするということは、被災された方の心の支えにも繋がることだと思います。

水洗いするとどうしても多少の色落ちはありますが、きれいになります。
泥だらけになってしまっても、救えるものがたくさんある!
ということを、多くの方に知っていただければと思います。