最近、テレビや雑誌等で「縄文(JOMON)」と名の付くものをよくよく目にします。東京上野にある国立博物館でも「縄文-1万年の美の鼓動-」展が開催されており、国宝や重要文化財をはじめ、全国の遺跡で出土した名だたる資料が並んでおり、改めて縄文人たちの高度な技術や、その美意識の高さに驚きます。
このように巷では、「縄文」がブームのようですが、何を隠そう当館でも縄文時代に関するテーマ展を開催中です。そのタイトルは、ジャ!ジャン!!「縄文時代の精神文化-心のよりどころ-」。なんだか少し硬いタイトル(T_T)ではありますが、この展示では、縄文人たちが「心」のよりどころにしていたと考えられる資料を、県内全域より集めて展示しています。

現在考古展示室で開催中のテーマ展を、縄文女子の私が案内しますね。顔は弥生顔ですが…(本人談)
例えばその展示資料には、まつりや祈りに使っていた土偶(足だけですが…)や石棒をはじめ、縄文女性が身に付けていた耳飾りやペンダント、亡くなった子どもを埋葬する際に用いた土器、十字形や円盤形をした用途不明な石器など、その数は約200点。なかでも必見なのは、国史跡・上黒岩岩陰遺跡(久万高原町)で出土した鹿角製の耳飾り、これは現在、日本列島最古の耳飾りとして位置づけられています。

わぁ!これが全国的にも有名な上黒岩岩陰遺跡で出土した線刻礫!細い線で長い髪や乳房が描かれているんだぁ。
また展示室内には、多種多様な土器パズル7個も用意しており、子どもさん逹にも楽しく学んでいただけると思います。
本展は9月3日(月)まで開催しておりますので、「縄文」好きの方はもちろん、そうでない方も、ぜひお見逃しなく。

ジャーン!これが縄文時代の女性たちが身に付けていた耳飾りで~す。

その耳飾りの1つ。約3,000年前のもので、松山市谷田Ⅱ遺跡から出土したそうです。

こんな感じで「耳たぶ」にあなをあけて身に付けていたのね。ちょっと痛そう。

ぜひ土器パズルにも挑戦してみてね。すごく楽しいよ!