Archive for 8月, 2018

ギャラリートーク「奇想天外!お化け浮世絵を楽しむ」

2018年8月23日

7月29日に予定していました特別展「夏の歴博 おばけ大集合」のギャラリートーク(講演会)。台風のため、延期になっていましたが、8月21日に開催することができました。

講師は、国際浮世絵学会常任理事の中右瑛先生。

平日午前中の開催にも関わらず、浮世絵ファン、博物館友の会会員など多くの方にご参加いただきました。

展示されている浮世絵一点一点に込められたストーリーをわかりやすく、面白く、裏話も交えながらのトークに、参加者も聞き入っていました。

この特別展「夏の歴博 おばけ大集合ー浮世絵にみる妖怪の世界ー」は、9月2日(日)までとなっています。会期終了も間近になってきました。妖怪、浮世絵にご興味のある方は、ぜひ、ご観覧ください。

中右先生によるギャラリートーク

紙芝居の上演(南予被災地支援事業)

2018年8月20日

平成30年7月豪雨のため、南予地方、特に大洲市、西予市、宇和島市では地域行事や公共施設、機関でのイベント中止が相次いでいますが、西予市宇和町を中心とする住民ボランティアが発起人となって、子どもたちに夏休みの思い出をつくってもらおうと8月19日午後、卯之町の町並みにある池田屋の裏庭などで「虹の輪まつり」が開かれました。地元の飲食店などが屋台を出したり、水鉄砲などの昔ながらのゲーム、ライブ、マジックなどのショーも披露されました。愛媛県歴史文化博物館からは、現在開催中の特別展「夏の歴博 おばけ大集合!」にあわせて、おばけなどの昔話、伝説をテーマとしたさまざまな紙芝居を会場に持参し、参加した子どもたちに出張紙芝居(れきはく紙芝居)を楽しんでもらいました。

なお、この出張紙芝居に加えて浮世絵スライドショーを西予市野村町の子ども対象でも行う予定です。8月22日(水)9:30~12:00に、西予市民図書館野村分館にて開催します。対象は未就学児から小学生。参加無料です。クールシェアスポットとなっている野村図書館にて、紙芝居を楽しんでみませんか?

池田屋の蔵での紙芝居

平成30年度博物館実習の終了

2018年8月19日

8月14日(火)~19日(日)の6日間で実施した30年度の博物館実習も無事に終了しました。

今年度、当館では8名の実習生を受け入れました。期間中に実習生は、歴史・考古分野の実物資料の整理を行い、特別展「夏の歴博 おばけ大集合‐浮世絵にみる妖怪の世界」の展示学習、平成30年7月豪雨による水損資料の整理補助、「教員のための博物館の日」やワークショップなどの各種イベントの受付・運営補助などに取り組みました。

博物館実習を通じて、博物館の裏側で学芸員による地道な資料収集・整理、調査・研究、展示などの活動の実態や、来館者への接客業務、博物館と人を結びつける普及活動の大切さを学ぶことができたのではないかと思います。実習生の皆さん、6日間お疲れ様でした。

歴史資料の整理

考古資料の整理

特別展の展示学習

「教員のための博物館の日」 準備

水損資料の整理作業

イベントの対応

「教員のための博物館の日 2018」開催報告

2018年8月18日


8月17日(金)に今年も「教員のための博物館の日」を開催しました。参加者は小学校・聾学校・盲学校の教員、社会教育施設職員と様々な学校・職種の方にご参加いただきました。
10時~16時過ぎまでの長時間に亘り、貸出教材「れきハコ」を用いた実践講座やバックヤードの見学、各種体験講座など非常に内容の濃いものでしたが、参加いただいた方のアンケートには「教員が博物館の良さを体験する必要があると思いました。」や「実践された授業を紹介していただいたので、とてもわかりやすかったです。」という好感触のご意見が多数ありました。
この講座は、学校の先生方に博物館に足を運んでいただき、博物館のことをもっと知っていただく目的のものですが、また昨年とは違う「気づき」が担当した学芸員にもありました。






「縄文」好きの皆さまへ -特に「縄文女子」必見です!-

2018年8月16日

最近、テレビや雑誌等で「縄文(JOMON)」と名の付くものをよくよく目にします。東京上野にある国立博物館でも「縄文-1万年の美の鼓動-」展が開催されており、国宝や重要文化財をはじめ、全国の遺跡で出土した名だたる資料が並んでおり、改めて縄文人たちの高度な技術や、その美意識の高さに驚きます。
このように巷では、「縄文」がブームのようですが、何を隠そう当館でも縄文時代に関するテーマ展を開催中です。そのタイトルは、ジャ!ジャン!!「縄文時代の精神文化-心のよりどころ-」。なんだか少し硬いタイトル(T_T)ではありますが、この展示では、縄文人たちが「心」のよりどころにしていたと考えられる資料を、県内全域より集めて展示しています。

現在考古展示室で開催中のテーマ展を、縄文女子の私が案内しますね。顔は弥生顔ですが…(本人談)


例えばその展示資料には、まつりや祈りに使っていた土偶(足だけですが…)や石棒をはじめ、縄文女性が身に付けていた耳飾りやペンダント、亡くなった子どもを埋葬する際に用いた土器、十字形や円盤形をした用途不明な石器など、その数は約200点。なかでも必見なのは、国史跡・上黒岩岩陰遺跡(久万高原町)で出土した鹿角製の耳飾り、これは現在、日本列島最古の耳飾りとして位置づけられています。

わぁ!これが全国的にも有名な上黒岩岩陰遺跡で出土した線刻礫!細い線で長い髪や乳房が描かれているんだぁ。


また展示室内には、多種多様な土器パズル7個も用意しており、子どもさん逹にも楽しく学んでいただけると思います。
本展は9月3日(月)まで開催しておりますので、「縄文」好きの方はもちろん、そうでない方も、ぜひお見逃しなく。

ジャーン!これが縄文時代の女性たちが身に付けていた耳飾りで~す。


その耳飾りの1つ。約3,000年前のもので、松山市谷田Ⅱ遺跡から出土したそうです。


こんな感じで「耳たぶ」にあなをあけて身に付けていたのね。ちょっと痛そう。


ぜひ土器パズルにも挑戦してみてね。すごく楽しいよ!

新常設展「密●空と海」名場面編へリニューアル

2018年8月9日

 愛媛県歴史文化博物館では、平成24年度に、高い芸術性で国際的評価を得ている和紙彫塑家・内海清美(うちうみ きよはる)氏の作品を展示する新常設展「密●空と海―和紙彫塑による「弘法大師空海」の世界―」を開展し、弘法大師空海の生涯を紹介しています。

現在は壮年期から晩年までの10場面を展示していますが、8月31日(金)で閉幕し、9月15日(土)からは、真魚の誕生、室戸崎、艱難の遣唐使、大唐長安、満濃池の修築、兜率天へなど、空海の活躍を紹介する名場面9章への展示替えを予定しています。

作品には大洲や川之江など四国の伝統的な和紙が用いられ、さらには音響やLED照明により魅力的な展示空間を演出しています。

なお、9月15日(土)10:30から内海清美氏ご本人よるオープニング解説(ギャラリートーク)も開催します。

「教員のための博物館の日 2018」の申し込み〆切は8/8です!

2018年8月4日

現在、申し込み受付中の「教員のための博物館の日」(8月17日開催)の〆切は8月8日です。

この講座は、学校の先生方に博物館に足を運んでいただき、博物館のことをもっと知っていただくものです。

対象は教員の方、教員を目指す学生の方、社会教育施設職員の方です。本講座に参加ご希望の方は所定の申込書に必要事項をご記入の上、当館学芸課宛にFAXをお送りください。

【動画】NHK現地中継・特別展「夏の歴博・おばけ大集合!」

2018年8月2日

7月31日(火)はNHK松山放送局の夕方ニュース「ひめポン!」で、
特別展「夏の歴博・おばけ大集合-浮世絵に見る妖怪の世界-」を取り上げていただきました。
現地(展示室)からの生中継。4択クイズも交えながらの展示紹介でした。
その動画は、9月2日までの会期中、以下のアドレスで公開されています。
展示室内の様子や、みどころが紹介されていますので、ぜひクリックして、ご覧ください。

NHK松山放送局「ひめポン!動画」

http://www.nhk.or.jp/matsuyama/himepon/movie/movie_180731-1.html