2019 年 1 月 のアーカイブ

大洲市新谷地区の史跡めぐり

1月 22日 火曜日

1月19日(土)、歴史文化講座の史跡めぐりが開催されました。テーマは「建築家・松村正恒の生誕地を訪ねる―大洲市新谷―」。講師は、長年、松村正恒の足跡の調査や顕彰に尽力されている岡崎直司さん。松村正恒は大洲市新谷出身で、国重要文化財に指定されている八幡浜市立日土小学校舎の建築などで知られています。

もともと松村家は新谷藩士の流れで、今回の史跡めぐりでは、松村の生誕地周辺を見学しました。新谷藩の陣屋跡、藩の評定所、謁見所で後、新谷県庁として使われた麟鳳閣(写真)
、新谷藩の金蔵、近代の大洲地方の経済、産業を支えた池田貫兵衛邸、そして松村正恒や新谷藩主の墓所のある法眼寺などを歩いてまわったり、新谷公民館の一室をお借りして、岡崎直司さんによる松村正恒の足跡スライド上映をしたり。

天候にも恵まれ、県内各地からの参加者のみなさんの満足度も高く、新谷地区には江戸時代、明治、大正、昭和と繁栄していたことを示す史跡がコンパクトに集中的に保存、活用されており、散策コースとしてすばらしい。近隣に住んでいても、じっくり見る機会ははじめてだった等々のご感想をいただきました。

※愛媛県歴史文化博物館では、このような歴史文化講座の史跡めぐりを年4回程度開催しています。また、博物館友の会でも年数回、現地見学会を行って、県内各地の博物館、資料館を見学したり、史跡見学をしたりしています。

テーマ展「瀬戸内の海人たち」の開幕

1月 19日 土曜日

展示室入り口

1月19日より、考古展示室ではテーマ展「瀬戸内の海人たち」を開催中です。本展は、今年秋に開催予定の特別展「瀬戸内ヒストリア」のプレ展示として位置づけられ、近年の芸予諸島周辺における考古学的調査・研究成果に基づき、弥生時代から古代の瀬戸内海に生きた人びとの生業及び海上交通について紹介するものです。

展示構成は、プロローグ 海人の記憶 /Ⅰ章 海人の生業 魚を捕る/Ⅱ章 海人の生業 塩を作る/Ⅲ章 船と海上交通 /Ⅳ章 上浦町宮ノ浦遺跡調査発掘調査速報/エピローグ 瀬戸内の海人の再評価にむけて となっています。展示資料は、考古資料のみならず、民俗資料、歴史資料、植物標本と多岐に亘ります。展示演出の仕掛けもありますので、お楽しみください。

本展をご覧いただき瀬戸内海に暮らした海人文化に思いを馳せていただければ幸いです。

関連事業として、2月16日(土)に考古講座を下記のとおり、開催いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
■考古講座 2/16(土)13:30~15:00
冨田 尚夫(当館専門学芸員)「テーマ展「瀬戸内の海人たち」のみどころ」

また、新年度にも考古講座を予定しています。
講座に参加ご希望の方は博物館までお申込みください。

展示室を泳ぐアジと漁具

多々羅遺跡2号製塩炉出土遺物

出前授業「戦時下のくらし」

1月 18日 金曜日

出前授業で新居浜南高等学校へ行ってきました。

授業題目は「戦時下のくらし」。

博物館所蔵のさまざまな資料を持参し、

愛媛県の空襲と戦時下の生活に関する授業の後、

防空頭巾や鉄兜をかぶる体験をしてもらいました。

学生のみなさんには、実際に焼夷弾の殻や千人針などの資料に触れてもらいます。

当時の子どもが遊んでいた双六や、代用品として使用されていた紙製の洗面器など

おもしろそうに触ったり、観察したり、臭いを嗅いだりしていました!

このように資料に触れてもらうことで、何か感じてもらえたら嬉しいですね。

英語deギャラリートーク「弘法大師空海の世界」

1月 14日 月曜日

本日14日午後は、歴史文化講座として、英語同時通訳ギャラリートーク「密●空と海~弘法大師空海の世界~」を開催しました。新常設展の内海清美先生による作品。和紙彫塑による弘法大師空海の生涯を見てまわりました。

通訳者を設定するわけではなく、学芸員が日本語と英語で解説を交互に行う、というこれまで経験のないトーク。

参加者には、日本語、英語解説ともに話す内容をプリントして配布しました。つまり、カンペを読みながらの英語解説(恥ずかしながら)。

今回の講座には、西予市内の英会話教室に通っている方々や、県内各地、英語通訳等で活躍されている方々もご参加いただき、表現のアドバイスや発音の間違いなどなどご指摘いただき、ありがたいばかり。

最近、四国遍路の札所や遍路道に近い場所にある当博物館でも、外国人観光客が増えつつあります。外国人お遍路さんの増加の影響と思われます。

博物館の外国人利用のために、博物館内での英語解説を少しでもレベルアップしておかねばと年々、思いを強くしているところです。

※なお、愛媛県歴史文化博物館では、外国人向けのリーフレットや音声ガイド(英語・中国語<簡体字>・韓国語)を準備しています。

2月19日、「伊予かすり-絣文様の世界」展が始まります。

1月 10日 木曜日

2月19日(火)から、特別展「伊予かすり‐絣文様の世界」を企画展示室で開催します。

会名 特別展「伊予かすり‐絣文様の世界」
会期 平成31年2月19日(火)~4月7日(日) 
会場 愛媛県歴史文化博物館企画展示室
料金 大人(高校生以上)320円、小中学生・65歳以上160円

こんにち愛媛の伝統工芸品として親しまれている伊予絣は、江戸時代後期の享和年間(1801~04年)に、伊予郡垣生村今出(いまず)の農婦・鍵谷(かぎや)カナが考案したとされる「今出絣(いまずかすり)」に始まります。着物、作業着、寝具などの生地(きじ)に用いられた伊予絣は、明治以降、生産量が飛躍的に増加しました。大正時代には最盛期を迎え、近代愛媛の基幹産業として賑わいをみせ、久留米絣、備後絣とともに日本三大絣の一つとして全国的に知られました。絣は明治以降、次第に庶民の織物、国民的衣料として爆発的に普及し、近代日本の衣生活を支えました。

藍染めで染め分けた糸を経糸や緯糸に使い、うまく合わせながら織り上げる絣は、染め、括り、織りの高度な染織技術の結晶です。絣の文様は、抽象的な幾何学(きかがく)文様、「絵絣(えかすり)」と呼ばれる絵画的文様に大別され、それらを組み合わせ、素朴な図柄から複雑なものまで文様の種類は無限です。藍染めによる紺と白のコントラストから生まれるジャパン・ブルーの美しさをもち、ほとんどが縁起の良いとされる伝統的な吉祥文様ですが、身近なモチーフに取材した生活感あふれた素朴でユニークな文様も多く、実に意匠が豊富で、社会情勢や人々の願いなどを示したものも多く見られます。

本展では、日本有数の絣コレクョンとして大いに注目される伊予織物工業協同組合所蔵の白方(しらかた)コレクション、伊予絣の調査研究、資料収集の成果として名高い定秀寺(じょうしゅうじ)コレクションなど、これまであまり公開されることが少なかった貴重な伊予絣関係資料を一堂に展示します。

本展を通じて、愛媛に華開いた伊予絣の歩みをふり返るとともに、伊予絣を中心とした日本の絣文様の素晴らしさやノスタルジックな魅力を感じて、今後の伊予かすりの発展に寄与できれば幸いです。

【関連事業】
3月9日(土)13時半~
「伊予の綿織物について~道後縞そして伊予絣へ~」
講師:高山朋子氏(日本織物文化研究会員)

3月17日(日)13時半~
「伊予かすり展の見どころ」 
講師:今村賢司(当館専門学芸員)

3月10日(日)・3月16日(土)10~15時
製作実演会「高機を使用した伊予かすりの製作実演」
講師:川西利美氏(織物研究家)

講座「ハザードマップから学ぶ愛媛の災害」

1月 7日 月曜日

平成30年7月豪雨からちょうど半年が経ちました。愛媛県歴史文化博物館では、現在、被災した資料のレスキュー活動や、愛媛の災害史に関する調査等を継続的に進めています。

愛媛の災害の歴史や現況について広く知っていただくため、1月13日(日)に、博物館友の会主催で、愛媛県内(特に南予地方)の土砂災害や津波ハザードマップを紹介する講座を開催することとなりました。

今回の豪雨災害に加えて、昭和18年豪雨など過去の愛媛県内の災害履歴にも触れながら、防災について考えてみたいと思います。

日 時  平成31年1月13日(日)10時〜12時
会 場  愛媛県歴史文化博物館
テーマ  「ハザードマップから学ぶ愛媛の災害」
講 師  大本敬久(愛媛県歴史文化博物館専門学芸員)
主 催   愛媛県歴史文化博物館友の会民俗クラブ
申込等  参加費無料 当日受付(事前申込不要)

※博物館友の会の活動についても紹介します。入会をご希望される方はぜひ一度、ご参加してみてください。

2019年お正月イベント 開催中!

1月 2日 水曜日

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は西日本豪雨(平成30年7月豪雨)で愛媛県内は大きな被害を受けましたが、年が改まりました。

れきはくは本日正月2日から開館していますが、多くの家族連れでにぎわっています。

この一年、良き年でありますように!

本年もよろしくお願いいたします。

※写真は、魔除けの牛鬼。牛鬼に噛まれて無病息災。悪いものを追い払え!