博物館でお香をたいてみよう

2011年6月8日

  6月4日に体験講座「はじめての香道-お香をたいてみよう-」が行われました。

 定員が20名のところなんと39名の参加申し込みを頂きまして、抽選の結果、23名の強運の方にご参加いただきました。

 

 はじめに、今回の講師である橋本典子先生にお道具の説明をしてもらいます。

 

  

はじめは「灰づくり」です。熱源である炭団(たどん)をいれずに、まずは練習をしました。

火箸のような「火筋(こじ)」を使って灰を中心にかきあげ、低い円錐状の山をつくります。

そして山の表面を、ヘラのような形をした灰押(はいおし)でならします。

灰押の角度や力加減が大切になります。

空気を入れてふんわりとした灰を固めないように注意が必要です。

ならした灰の表面に、一本の火筋で箸目(はしめ)をつけます。

鳥のくちばしのような形の「聞き口」をつくり、この部分が正面となります。

練習を何度か繰り返したあと、炭団を入れて本番です。

練習した甲斐があって、みなさんきれいな灰山ができました。

火筋一本で灰山の中心に火窓をあけます。

そうすると灰に埋まった炭団から熱がのぼってきます。

手をかざして火加減を確かめましょう。

火窓があいたらその上に、銀葉(ぎんよう)をのせます。

銀葉とは薄い雲母に銀線で縁取りがされており、この上に香木をのせて香を聞きます。

炭団からの熱が銀葉に伝わり、香木があたためられて、香りがたちのぼります。

今回は沈香(じんこう)と白檀(びゃくだん)の香木を聞きました。

「香りとともに温かい空気が体に入り、とても心地よかった」

と参加者の方は、香を全身で楽しまれたようです。

ほかの香炉と聞き比べると、同じ香木でも火加減や部位によって香りが全く違うことがわかります。

「スパイシー?」

「甘い香り?」

香りを表現する言葉にも四苦八苦しながら、皆さん香りを聞いておられました。

最後に先生が持参された香木、「伽羅(きゃら)」と「羅国(らこく)」を順番に聞いてみました。

みなさん、香を聞く姿勢も決まっています。

香りを楽しむため空調を止めていたことと、皆さんの熱気で文字通り「アツイ」2時間でした。

「香りもさることながら、香を聞くまでの作業でまず無心になることができ、とても大切なプロセスだと感じました」

と参加者の方のご感想です。

 今回の講座は大変好評を頂きましたので、今年度後期もまた「お香」をテーマにした講座を企画しております。

 どうぞお楽しみに!