「えひめのまつり」子ども絵画展やってます!

2016年12月10日

12月の歴博は、特別展も閉幕し、紅葉も終わりに近づき、静かなたたずまい。そんな雰囲気を吹き飛ばすような元気な子どもたちの絵が、エントランスホールに飾り付けられました。今日から第8回目となる「えひめのまつり」子ども絵画展が始まっています。


先日、特別賞、優秀賞を決める審査会があったのですが、東は四国中央市から南は愛南町まで、まさに県下各地域から、小学生の皆さんが愛媛の祭りをテーマに描いてくれた絵が730点あまり集まりました。それらの絵を学年ごとに並べて、まず6人の審査員が2点くらいずつ印象に残った絵をピックアップ。次に、一次選考した絵の中から、さらに4~5点にしぼって、特別賞1点と、優秀賞2点を各学年ごとに選ばせていただきました。
歴博では、今年春に特別展「愛媛・お祭り博覧会2016」を開催したのですが、絵を並べてみると、東予の太鼓祭りやだんじり、南予の牛鬼や鹿踊り、中予の獅子舞など、県内各地の祭りの特徴が、見事に表現されています。そして、祭りに参加している子どもたちの表情が実にいきいきとしていて、楽しそうな雰囲気が漂っています。子どもたちが地域の祭りや伝統行事に関わり、やがて自分たちが担っていくことが、地域を守り、次の世代に引き継いでいくことだとつくづく感じた次第です。
ご指導いただいた先生方、そして絵を描いてくれた子供さんたち、本当にありがとうございました。来年2月5日(日)まで展示していますので、冬休みなどを利用して、ぜひご家族で観に来ていただければ幸いです。
ついでに、常設展示室1階には、愛媛県内各地の祭りの様子を、本物の太鼓台、だんじり、神輿、牛鬼なども交えて展示していますので、見て帰っていただければと思います。
なお、12月20日(火)からは、テーマ展「没後50年 永井刀専展」と「松山城下図屏風展」が始まります。永井刀専は、愛媛における広告図案・商業デザイナーの先駆者で、おもしろい風刺画もたくさん描いています。松山城下図屏風は、平成25年に新たに発見され当館で所蔵しているもので、まさに鳥の眼で江戸時代の松山城下を俯瞰して描かれています。今回は、当時の武家屋敷や町屋、寺社を描いた絵図なども一緒に展示しますので、ぜひ見比べてみてください。ただ今、展示飾り付けの真っ最中。Coming Soon!
そして、お正月は2日から開館していますので、南予に里帰りされた皆様、おせちに飽きたら歴博にいらっしゃってください。あったかいぜんざいをご用意してお待ちしております。