ボランティアさんによる資料整理

2010年1月22日

   毎月1回第3木曜日はボランティアの方により保管資料の整理作業を行なっています。昨年8月からは数回にわたって、当館収蔵考古資料の中の愛南町和口遺跡の旧石器の整理作業を手伝っていただいています。昨日は5名の方に参加いただきました。

   報告書との照合作業や写真撮影をこれまでにしていただいており、今回は資料カードの作成を行いました。

   昨年8月・9月・12月の整理の際に写真撮影をしていただいた写真を切り取り、報告されている実測図とともに資料整理カードに貼り付けます。

    2時間弱という短時間の間でしたが、100枚近くのカードが完成しました。基礎的な作業ですが、学芸員1人では900点以上ある石器の照合作業や写真撮影、資料カードの作成には膨大な時間を要します。

   この資料整理作業の成果は、テーマ展として公開する計画を立てています。ボランティアの方のみならず、友の会土器ドキクラブの会員の方、博物館実習生、地元の高校のインターンシップの方など、多くの方に協力いただいております。

   ボランティアの方からは「これまで、考古学には興味がなかったが、実物資料に触れたり、現地の遺跡を見学することにより、この世界にのめりこみそうだ。」というありがたい感想もいただいています。

    今後も、資料を収集・寄贈された故木村剛朗氏の意図が伝わる方法で、整理・展示を進めていきたいと考えています。ボランティアのみなさん、今後もご協力宜しくお願いします。