展示替え情報 歴史展示室2(中世)

2008年2月20日

 常設展示室内の歴史展示室2(中世展示室)について、一部展示資料の入れ替えをおこないました。
 昨年秋に実施した企画展「戦国南予風雲録」の際に、新たに発見した資料、資料価値の判明した資料がいくつかありましたが、その中で現在当館で収蔵している資料について、少しでも多くの方にご覧いただこうと、一部を常設展示の中世コーナーに展示しました。

新しく出品した資料は、
[1]天正7年河野通直(牛福)感状(忽那亀寿宛て)
 大洲盆地の花瀬城(大洲市北只)で起こった合戦で、河野勢として出陣した忽那通著が討ち死にしたことについて、息子の亀寿にねぎらいの言葉をおくった文書。最近、所在が再確認され、後に当館へ寄贈されました。
[2]銀箔押帽子形兜(ぎんぱくおしもうすなりかぶと)
 滝山城(大洲市長浜町)の城主から庄屋となった久保家に伝来した武具の一つ。僧侶がかぶる帽子(もうす)をかたどり、表面に銀箔を施した兜。新たに発見され、中世から近世への過渡期に成立した貴重な資料であることが判明したものです。


展示替えの様子

[3]刀 銘「備前長船祐定 永正十六年吉日」/脇差 無銘
 同じく久保家に伝来した武具。戦国期から近世初頭に作られたと推定される刀剣です。


展示替えの様子

[4]流旗
 同じく久保家に伝来した旗。神仏号、大山祇神社を示すであろう「三」、上り藤の紋章などが手書きで記され、麻地で作られた簡素で小型の流旗。おそらく実用的なもので、南予地域には類似の流旗が他にも2点伝来しています。


展示替えの様子

[5]光明寺五部大乗経
 光明寺(砥部町)に伝来した五部大乗経。その多くが、中国の元版を模刻したもので、奈良興福寺において春日版として作成された可能性が高いという、極めて興味深い事実が最近明らかとなった資料です。

 ※上記資料の一部は、昨年の当ブログにて([1]=4/26付け、[2]=9/24付け、[3]=10/3付け、[4]=10/1付け)若干の解説を掲載していますので、ご参照ください。

 ほんの数点ではありますが企画展「戦国南予風雲録」で展示した資料が常設展示室に戻ってきます。ぜひこの機会にご覧になってみてください。